表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天から落ちた最強だが性格が悪い最低ランクの勇者が地上で独立部隊パーティーの一員に任命され帝国と戦う  作者: 元々島の人


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

84/225

宝児の新技

 宝児は切羽詰まって聞いた。

「シギアさん、『堕天使の黒き羽』は?」


 シギアは苦悶の表情を浮かべる

「女神様の許諾がないって事は俺にもう使うエネルギーがないって事だ」

 

 シギアの胸から血がさらに流れた。

 それを見て宝児は意を決した。

「もう、見ていられない! 僕も加勢します!」


「宝児! よせ!」

 シギアは止めたが宝児は聞かなかった。


「止めたってやります!」

 ジャブリールは宝児に目を向けた。

「ぬう?」


 宝児は水の杖をジャブリール目掛け構えた。

「僕の全ての力をぶつける!」

 宝児が詠唱を始めるとじわじわ体が青白い光を発するようになった。


 宝児の集中力は最高潮に達した。

「何だか知らんが通じるかな?」


「アレーナさんとの特訓の成果を見せる! 今こそ水の聖霊の力を引き出し借りる!」


「初めて見る、あいつの魔法」

 シギアは言った。


 青白い光が宝児から幽体離脱の様に実体化していく。


 精神を集中する程登り竜のように青い影は大きくなっていき、3メートルほどの大きさの水の聖霊は宝児の背後、頭上に現れた。


 皆ため息をついた。

「あれが水の聖霊」


「うおおお!」

 宝児は気合を溜めた。


 宝児の体に溜めた力が最高に達した。


 そして叫んだ。

「行くぞ! ウォーターブルーム!」

 巨大な水の弾は発せられた。


 轟音と共に半径40センチ程の水の球体が水の杖から発せられた。


 ジャブリールは避けもせずにやりとしている。受けて立とうと言う構えだ。


 そしてジャブリールのバリアに直撃し爆発した。

「ど、どうだ?」


 宝児は効いたかこわごわ見た。

 皆緊張の面持ちで見守る。


 しかしジャブリールは何事もなく煙の中から現れた。

「あ、あれも効かないのか」


「それなら!」

 クリウは1日2度程までしか出せない攻撃型白魔法を使おうとした。


 詠唱は終わり力が溜まりジャブリールに巨大な球体が襲い掛かる。


 これもバリアに当たり爆発を起こした。

 しかしジャブリールは無傷だった。

「そ、そんな!」


 そしてジャブリールは宝児とクリウに超スピードで近づき切った。 

 2人とも悲鳴を上げ倒れた。


「俺はまだあきらめん!」

 レオンハルトは切りかかった。


 そして激しい切りあいが続いたが押され、胸をきらえてしまった。

「レオン!」

「大丈夫だ! こんな事で折れはせん!」


「はああっ!」

 シギアはスキル高速移動でレオンハルトをかばい後方に逃げた。


「こうなったら2人同時奥義だ!」

「そうだな」


「あれを出すのも久しぶりだな」

「よし、行くぞ!」


 2人は並んで同時に構えエネルギーを溜めた。

「はあああ!」


 気合を込める。そして2人共エネルギーが溜まった。

「くらえ!」


 2人は同時に剣のエネルギーをジャブリールに飛ばした。

「ぬおお!」

 また爆発に包まれた。


「やったか」

「ふふん」


 しかしジャブリールは平然としていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ