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天から落ちた最強だが性格が悪い最低ランクの勇者が地上で独立部隊パーティーの一員に任命され帝国と戦う  作者: 元々島の人


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挑発と読まれた動き

 アレーナはマントを翻し、マドンをゆるり指さそうとするポーズをとった。


 それは「貴方をこれから倒す」と言うサインのようだった。


 アレーナは確かに怒りに燃えているが、それでいて一定の落ち着きを持ち得ている。


 それがドレッドの雰囲気とは異なる為明らかに「タイプの異なる敵」とマドンに認識させた。


 「倒す宣伝」と解釈したマドンは苛立った。

「ぐぬぬぬ、すぐに終わると思っていたものを。あんな娘1匹」


 拳を握り歯軋りをした。しかしアレーナはその様子を見ても表情は変えない。


 アレーナはマントで体全面を覆い防御態勢を取った。


 「あんなマントを私は知らん。かなり上級の物だな、そして魔法も!」

 と言いマドンは切りかかったが、アレーナは接近されるやいなや防御すると見せかけて今度は高速移動でさっと姿を消した。


 これもマドンの意表をついた。

「くう! どこだ!」


 アレーナは今度は何とマドンの頭上に飛び乗り、そこからジャンプしまた消えた。


「舐めるな!」

 だんだんとマドンはいきり立ち冷静でなくなった。

 バカにして挑発してるとしか思えないからだ。


 これは全て正面勝負で来たドレッドと正反対なのも戸惑いを生み苛立たせた。


 しかもマドンが剣で払うとまた消えた。

「ぬう」

 マドンは左右を見回しながら気配を探った。


「食らえ!」

 気配の読みが当たり出現地点を当てマドンはナイフを投げたがこれはマントで防がれた。


 またそこから雷をアレーナは放った。


 しかしこれは先程と違いマドンは剣による防御が遅れまともに食った。

「くっ、信じられん、あんな小娘に翻弄されるとは」


 ところがアレーナは突如マントの防御態勢を外した。

「ぬ⁉️」

 そしてまるで挌闘戦の様な構えを取った。


「何だその構えは! 私と格闘戦でもしようと言うのか!」

 また挑発されたようでそれが重なりマドンはいきり立って走り込み剣の大振りで切りかかった。


 ところが予想に反しアレーナは突っ込んできたマドンの拳を掴みそのまま後方へひねりなげた。

「ぐあ!」


 これもマドンにとってとてつもなく意外であった。

 まさか格闘術が来るとは思わなかった事もあり隙を生み、まともに投げられ頭を打ち付けた。

「ど、どういう事だ⁉ 貴様は魔法使いではないのか」


 アレーナは構えながら説明する。

「私は格闘が出来るわけではない、でも相手に接近戦に持ち込まれた時の為に相手の力を利用していなす術は身に付けている」


 アレーナが格闘を舐めていると受け止めたマドンは激昂した。

「格闘をなめるな! 俺の剣を受けれるなら受けてみろ!」


 しかしアレーナは今度はマントを使わず高速で全て見切り後方にジャンプし消えた。


「無駄だ! 私は気配で場所が分かる!」

 ナイフを投げたがこれはマントで防がれた。


「おのれ!」

 また気配を読んだマドンは剣を振ったがそこにアレーナはいない。

 

 アレーナは後ろに回り込んだ。

 しかしアレーナが後ろから攻撃しようとした瞬間顔全体、特に鼻に強い痛みが走り出血した。


 アレーナは後ろ向きで繰り出された拳で殴られダウンした。


 マドンは倒れたアレーナを掴み腹パンチを重く打ち、さらに顔を殴りダウンさせた。

「馬鹿が、お前の動きは大体読める。だから裏をかいて外したふりをしたんだ」


「くっ!」

「おっと姿は消させんぞ」

 アレーナは蹴り飛ばされた。

「ぐう」


 しかしアレーナは苦しみながらバックステップして距離を取った。

「俺にはナイフもあるのも忘れたか」


 マドンはナイフを1発投げつけたがマントで防いだ。

 さらに2発、3発とナイフ投げは続いたがアレーナは防いだ。


 ところがマドンはにやりとしている。

「これでどうだ」


 とまたも何発もナイフを投げると何と硬い防御を誇るアレーナのマントをナイフが貫通し足と腹を刺された。

 アレーナは血を流し苦しんだ。


「はーっはは。私はそのマントが何度も同じ箇所に衝撃が当たると弱り破れるのを見切ったのだ。だからずっと同じ箇所に投げ貫通させたのだ」


 しかしアレーナは血を流しながら力を振り絞り立ち上がり詠唱を始めた。

 ぬう、今度は相当大きな魔法の様だな、とマドンは思った。


今日はあともう1話投稿できそうです。

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