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天から落ちた最強だが性格が悪い最低ランクの勇者が地上で独立部隊パーティーの一員に任命され帝国と戦う  作者: 元々島の人


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素手での意地の死闘

「この肉体のみで! 剣を捨てる事は騎士にとってあるまじき事だが、俺は騎士としてだけでなく男としての意地だ。それに剣を持たず戦う事だって騎士道精神だ!」


 アレーナは魔法をドレッドにかけた。マドンは言う。

「ぬう、女、手出しをして来たな」


 アレーナは毅然と答える。

「ええ、いつでも私を攻撃しなさい。貴方はドレッドより強いんだからこれ位のハンディはいいでしょう。彼のプライドをくじくようだけど、ドレッド、スピードアップと防御アップをかけたわ」


 ドレッドは例を言った。

「すまない、恩に着る。別にプライドを傷つけられたと思っていない。負けたら死ぬんだ。よしこれで」


「素手になって負けの確率が上がったのではないのか」

「試して見ろ!」


「ぬおう!」

 ドレッドは渾身のパンチで挑んだ。マドンはこれを正面から上腕ブロックで受けた。


「ぬう、剣を捨てたと言うのに何か体に響く攻撃だ。奴の意地と言う奴か」


「ぬおうっ!」

 

 歯を食い縛りぬいた表情でドレッドは再度拳を繰り出した。これは顔を狙ったが寸前で防がれた。

 やはり重い。


 今度はマドンが殴りかかったがこれをドレッドはまるで筋肉を見せる為の様に腕の最も膨れた筋肉部分で防いだ。

 筋肉を盾と思っているかのようだ。


 マドンはここでほんの少し動揺した。

「何と言う筋肉だ。それだけでない、筋肉に奴の意地が乗り移っているようだ。これがヘリウム騎士の意地か」


「隙ありだ」

ドレッドはマドンにボディブローを叩き込んだ。鎧を減し曲げ破壊しようかと言う勢いである。


マドンには本当に鎧がへこんだのかと思われた。


「ぐおうっ!」

 動揺に加えマドンは初めてダメージらしいダメージを受け、隙を見せたくなかったが腹を押さえた。


「鎧で守られているとは言えこれほど重いパンチが、ぬうう」


 アレーナは見逃さなかった。

「あいつが初めてひるんだ表情を見せた」


「今だ! これが先程の奥義の素手での応用だ!」


 ドレッドは先程の奥義の太刀筋と同じ軌道で横の大振りを叩き込み、そして腰をひくくかがめ、しゃくりあげるパンチを繰り出した。


「ぬおうっ! こいつ瞬発力が魔法の力で上がり攻撃にも生かされている。それに何という力と意地だ!」


 マドンは初めて後方に吹っ飛ばされダウンした。

 ドレッドは同時にダウンした。


「ドレッド!」

アレーナは駆け寄った。


「しっかりして!」

「う、うぐ」


 しかしドレッドは起き上がれなかった。マドンは立ち上がって来た。

「素晴らしい技ショーを見せてもらったぞ。威力も気迫も瞬発力も筋肉量も全てだ。よく弱小ヘリウムにこんな男がいたものだ。確かに効いたがもうすぐとどめだ」


 アレーナはマドンに向き直りすっくと立ち睨んだ。

 しかし目つきにはマドンへの憎しみだけでなく、ドレッドの意志を継ぐ決意が強く宿っていた。


「今度は私が相手よ」





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