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シギアの失踪と過去の吐露

 次の日の朝、シギアはいなくなっていた。

 

 当然城が騒ぎになった。


 シギアの泊まった部屋は実は城の最も高い塔の様な構造の場所にあった。

 これは危険な人物を軟禁的に入れておく場なのだ。


 しかしそれをシギアに悟られないように部屋の中を小綺麗にしておく格好なのだ。

 兵士たちは家臣に報告した。


「おりません。隠れていると言う形跡もありません。窓が開けられています」

「という事はロープをつたって降りたのか? それは警備の怠慢ではないか?」


 部下は言われてどぎまぎし釈明した。

「い、いえ、窓が開いた音がしたので入ったらもぬけの殻で、ロープをつたってゆっくり降りた感じではないのです」


「という事は、まさか飛び降りた?」

「まさか? 300メートルの高さだぞ⁉️」


「ご報告します。シギアさんの部屋のちょうど真下の地面に非常に深い靴の跡がありました。まるでめり込む様に」


「という事はまさか」

「飛び降りた⁉」


 話を聞いたレオンハルトは別に気がつく点があった。

 靴の跡があるという事は飛び降りてきちんと足から着地しているという事だ。何と言う男だ、と。


 ワンザ達は困惑していた。

 家臣達と会議した。


 ワンザは問いかけた。

「いったい彼はどういうつもりでどこへ行ったのか。目星がつかん」


「戦いが怖くなったとか?」

「まさか? お城が退屈だからとか?」

「いや、それだけの理由で飛び降りないだろう」


 ワンザは推測した。

「確か彼は『やらなきゃならない事が有る』とかなんとか言ってなかったか? それが理由の鍵かもしれん。それをこれから聞きたかったのに聞き出す前にいなくなってしまった」


 ワンザはシギアを弁護した。

「とにもかくにも彼はせっかく女神様が遣わしてくれた勇者だ。彼の力は国を守るのに絶対必要だ。せめて彼の話だけでも聞きたい」

「では兵達に総力を挙げて探索に行かせます」


 その頃クリウと一緒にいたレオンハルトにも集合の指令がかかった。

「いなくなった?」

「ああ」


 クリウはかなり心配し、レオンハルトは少し呆れていた。

「という事で俺達はこれから探索に行くから」


 フィリオは

「皆さんが混乱すると思ってご報告が少し遅れましたすみません」

 

 と、その時側に巨漢の男が来た。

「レオン、先に行ってるぞ」

「ドレッド」


 ドレッドと呼ばれた青年も王宮の騎士である。


 しかし細身のレオンハルトとは対極に彼の体は鋼のように固そうな盛り上がった凄まじい筋肉質であり、かと言って脂肪が多い訳ではない、良い感じにしぼられている。大食漢だが運動や節制もよくする


 相当鍛えこんだ後と戦いを潜り抜けた後があり顔も美男子とは言えずいかめしい四角型だ。


 しかし目には真っすぐな強い気持ちを感じさせどことなくレオンハルトの目にも似ていた。


 クリウはいたずらっぽく笑った。

「あなたたち本当に仲が良いわね。いつも一緒だし」


 レオンハルトは嫌な顔をした。彼は冗談の切り返しと受け入れが下手である。それを直せない部分と自分でそうしている部分が両方ある。


「半分はあいつがまとわりついたり後をついてくるだけだ。ただのくされ縁さ」


 クリウはさらにいたずらっぽく突っ込んだ。

「今度の休みは2人でデートかしら?」


「そういう冗談は嫌いだ」

「あら、ごめんなさい」


「じゃあ、フィリオさん」

 と言いクリウはフィリオに挨拶しレオンハルトと騎士集会に行こうとした。

「えっ? クリウさんも行くんですか?」


 フィリオは頭を抱えた。

「シギアさん、どこへ行ったんだろう」

 

 その後の騎士達の集会場にはクリウも来たため皆驚いた。

「どういう事だ? クリウ」

「隊長、私も探索に加えさせて下さい」


「え? しかし」

 皆ざわめいたがクリウは前に出た。


「それと私は1人行動にして下さい」

「大丈夫か。護衛を付けた方が」

 と隊長は言った。


「私の勘だと」

 とクリウは内心思う点があった。


 その頃シギアは神殿の祭壇にいた。

 そこで何とか出口を探そうとあちこちを探ったり立ち尽くしたりしていた。


 しばらくするとそこに後ろから声が聞こえた。

「ここにいたのね」


 それはクリウだった。

「な、何故?」

 シギアは地上に来てから初めてに近く思いきりぎょっとし、あたふた慌て全身でうろたえを表した。


「何となく、元の世界に戻る方法を探してたんじゃないかと」

 心底シギアはクリウの勘の良さに驚いた。

 恐れ入っていた。

 

 うろたえは消えていないが主張した。

「そ、そうだ。おれは戻らなきゃならない理由があるんだ」


 クリウはなるべく相手が心を開いてくれるよう、下手に出てかつ心配している事を強調して懇願した。


「ねえ、それを少しでもお城に戻って話してくれない?」

「……」

 シギアは答えを躊躇し僅かに戸惑いを顔に表す。


「話してくれないの?」

 少し泣きそうだった。


 シギアは意地を張った。

「お前らに話しても」

「役には立てないと言うの? みんなあなたを探してるのよ?」


 シギアは長いためらいの後答えた。

 クリウ達の気持ちを汲んだようだった。

「……分かった。戻るよ」

 

 戻り、シギアは殴られた。

 懲罰室で客人への特別措置だった。


「すまない、私とディーディ(副隊長)で君を1発ずつ殴れとご達しだ」

「皆を振り回した罪と言えば君も理解出来るだろう」


「……はい」


 フィリオが手ぬぐいを持ってきた。

「大丈夫ですか?」

「すまない、色々迷惑かけた」


 しばらくしてフィリオが覗くと部屋でシギアは椅子に座っていた。


 肘を腿に乗せて背筋は伸びたままで目はわびしさと悲しさと少しの悔しさの混じっていた。


 そこへノックが聞こえた。

「はい」

 とシギアは疑念を持たず答えた。


「お邪魔します」

 と丁寧にドアを開け閉めしてクリウが入って来た。

 相変わらず楚々として上品な動きだった。


 その雰囲気にシギアも気づいたのか、彼の中で警戒心は少し和らぎ、気が付くと少し肩の力が抜けてい

「落ち込んでるんですか? 大丈夫?」

 とまるで申し訳ない様に相手を下から見上げクリウは心配した。


 そして少しクリウの方と床の間を眺める様にしていたシギアがついに言葉を絞り出した。

「あんた……」

「え?」


 憐れみをかけられている側のわびしさとかつクリウにだけは心を開こうとする姿があった。

「あんた、俺の心配をしてくれるのか?」


 意外な一言に、クリウは唾と息を呑み込んでからあいかわらず余裕を漂わせながら少し不安に答えた。

「私じゃ力不足かしら」

「いや、そんな事は」


 少しシギアはクリウの言葉が意外だったのか珍しく申し訳なさそうに目をぱちくりさせ慌てた。


 それをクリウは感じ取った。

 クリウは真摯に腰を低く頼み込む様に話した。

 下を向いたりシギアの顔を覗き込む動作を交互にした。


「私でよければ、話と言うか、その……あなたが元の世界に戻りたい理由ややらなければならない事、その他何でも貴方が話せる事教えてもらえないですか?」


 シギアは少し目のきつさと警戒心が下がり、少し驚きも混じった反応をした。

「あんたは、俺が憎くないのか?」


 単刀直入な問いかけだった。

 どこか反応を恐る恐る聞いている。


 しかしクリウは「何だそんな事か」と言うような安堵を顔に浮かべた。


「そうね、好きか嫌いかと言われたらあれだけど、でも私は相手が誰でも人格を否定したくない。相手の気持ちや言い分を聞いて理解したい、理解する努力をしてるわ。ただ人の傷を治すだけじゃなくそう言う事って色々な意味でとても大切だと思う。ああ、あと話しやすい様にお茶とフルーツ持ってきたわ。あと気分が落ち着くようにいい匂いの香料も」


「……」


 シギアは下を向き何も答えなかった。心なしか自分を恥じているようにも見えた。


「そうね、その人の過去とか育った環境も入れて。貴方の過去はもちろん知らないけど、貴方はきつい目もするけど結構思いつめた寂しい目や表情をしてるわよ。自分でも気づいてない?」


「気づいてるのか。俺は外に出さないようにしてたけど」

「観察はしてるわ、色々な人の」


 シギアは、また黙った。

「わかった」


「え?」

「話すよ。出来る限り」


「女が相手だと随分素直だな」

 振り返るとそこにレオンハルトと先輩3人が入って来た。


「レオン……」

 クリウは心配そうな顔をした。


 先輩たちは嫌味を言った。

「それとも何かクリウが相手だからか」

「他意や下心があるのか?」


「そ、そんな!」

 雰囲気がまずいのにクリウは不安を隠せなかった。クリウの方から否定した。


「いい雰囲気だねえ」

「彼女だけは特別か?」


 生やしたてる騎士にクリウは怒った。

「やめて下さい!」


 シギアは一旦外れかかった警戒心がまた蘇り騎士たちを怒りとどこか悲しさの混じった表情で睨んだ。

 それは誤解を受けている虚しさと悲しさの様だった。


「どうなんだ。話さないのか?」

 今度はレオンハルトが問う。

「レオン!」


 クリウは怒ったが、やがてシギアは口を開いた。

「分かった。話すよ」


 この答えはレオンハルトや先輩騎士にかなり意外だったらしく目を丸くした。

「話します」


 と穏やかに話したシギアに対しレオンハルトは

「先輩、僕が聞いておきます」


 レオンハルトはゆっくり席に着いた。

 クリウは少し不安げに彼を見た。


 シギアは切り出した。

「じゃあ、何の話からしようか」


「じゃあ、貴方の自己紹介と言うか出身地と今してる事。そして良ければ今の貴方の目的や過去も聞かせて。ごめんね図々しくて」


「わかった。じゃあまず自分の今から。俺は天界と言う此処とは違う神の住む世界から来た。おおよそ、中世の人間界文明のようで人間界より少し発達した所もある。着る物は同じ様だけど。そしてその世界で一応の勇者の称号を得た」


 レオンハルトは疑問点を聞いた。

「じゃあ君は国を救ったとかの英雄なのか?」

「いや、そうじゃない。天界では勇者とかいわゆる学校の様な教育機関で学んで資格、称号を得るんだ」


「勇者育成学校」

「天界では、勇者というのは救国の英雄なんかじゃない。特殊な教育機関を学んだ後、認定される一種の資格みたいなものなのさ。そして、その中でも上から順に五段階に分けられている」

「……私達の世界とはあまりに違うのだな」


「ああ、それは後で話す。で簡単に言うと天界の勇者はランク付けがAからEまである。Aは最上級で国の最も大事な部分を守る。逆に下に行けば行くほど本国を離れ地方や別世界の派遣任務に就かされる。俺は実は急にランクをCからEに下げられた後に急にこの国を守る任務に就かされた。これがおかしいんだ」


「おかしい?」

 レオンハルトはまた疑問に感じた。


「何も悪い事をしていないのに急にランクや任務が変わる事はない。それはどうも俺は調べたい事や捕まえたい悪人がいて独自に捜査していたからのようなんだ」

「…捕まえたい悪人」


「そいつは俺と俺の両親を苦しめ追い詰めた、自己破産と行方不明に追い込み俺を買い取ったんだ」


「え……?」

 かなり2人は衝撃を受けた。


 シギアは説明を続ける。

「で俺はその悪人をもう少しで捕まえる所だったのに急にランクを下げられ上司たちから『勝手に捜査するな、そしてこの件に関わるな』と言われた。そして仕事を変えられこの国に来た。俺は天界に帰りたい。何故ならその悪人がこのままでは逃げてしまう。だから焦って早く戻ろうとしているんだ」

「……」


 シギアの回想に入る。

 彼は犯罪者のような覆面をつけている。


 今、両親を破産に追い詰めた犯罪者のアジトの建物の中心部のドアの前に来た。


「この向こうに犯人がいる」

 今日こそ捕まえてやる。


 防衛組織に俺の両親が被害者の事件の犯人を追わせてくれと頼んだ甲斐があった。

 だから覆面をつけて悪人に紛れ捜査した。


 ぼそぼそ話し合う声が聞こえる。

 間違いない、よし突入だ!


 俺はノブには手をかけずに思い切りドアを蹴って開けた。

「わっ!」


 と声を出した奴らは確かにあの悪徳経営者達だ。

「お前は誰だ!」

 連中は慌てたように見える。


「王国の防衛隊だ! 大人しくしろ!」

「ば、ばれたかこの隠れ家が」


「もう逃げ場はない! 大人しく捕まれ!」


「どうしましょう! もう!」

「くっ! もうだめか!」


 すると突如俺の体が半透明になった、どうしたって言うんだ! 消えて行く。


「あれ、消えちゃいますよ」

「この隙に逃げるぞ」


 そして女神の元に行った。

 回想説明を終わる。

「どうやら、独自に調査していたある男のことを知られるのが不都合だったらしい。経歴は真っ黒の極悪人のはずなのにな」

「そんな…………」


「はは、笑えちゃうだろ?ちなみに、そいつは俺の両親の仇でもある。嵌められ、借金を背負わされ、最後に二人は消えた。つまり、俺は勇者という立場にありながら、自分の仇すらも手を出せないってことだ」

「まあ手短に言うとこんな感じだ。説明不足かな」


 クリウは突っ込んだ。

「その国の仕組みや追っている悪人の正体とかもう少し可能なら教えて。後何でもいいからあなたが勇者になったきっかけとか回想とか」


 シギアは思い出した。

「子供の頃はあまり裕福でなかったな。親は勇者でも強い人でもない。だから俺は将来生活の糧にするため勇者学校に入ったんだ」


 2人は過去や考え方に驚いた。

「生活の為勇者に」

「誰かへの憧れと言うよりも、得意の剣術で職を得る為。家の親は仕事が上手く行ってなかった。だから自立心を育んだ。俺は地位や出世にもあまり興味なく、お金や女性にもあまりなかった。夢とか語らないから少し変わって見られてたね」


 シギアは続ける。

「小学生の頃は汚い服着てたね。親父の仕事が上手く行ってなかった、でバカにされた。金がないのを言われた時はまだ我慢出来たけど親をバカにされてケンカになった。普段は温厚なんだが」 


 レオンハルトは呆れた。

「自分で温厚って……」


「親の悪口だけは許せなかった。でも怒っても負ける相手も勿論いたよ。素手挌闘も練習してたんだけどそんな時剣術に目覚めた。木の剣を持てば相手が持ってても大概の相手には勝てた。で剣術を将来の武器と目標にしようとした。勿論自分が一番強いとは思ってないけど、努力した。勉強はしないわけじゃないけど体育と柔道以外1から3までだったから剣術にかけた」


 シギアは続ける。

「で勇者学校中等部に入った。ところがそこは国立の天使が経営する学校と違い悪人(堕天使)が経営する偽学校だったんだ。学費が安いから騙されたんだ」

「……」


「それを知ってからひたすら修行に励み、卒業してから国立の学校を出た人間と比較して差別されないように修行したんだ。ところが」


 回想に入る。


 3年前、シギアの両親は悪徳学校の経営者に脅されていた。


 シギアの父親は経営者に言った。

「そ、そんな学費払えるわけないじゃないですか! 話が全然違います」

「では家を売ってもらいますか」


「そ、そんな!」

「では息子さんのシギアさんを売ってもらいますか」


「連中は入学時提示した金額と全く違う法外な学費を途中で要求してきた。それで両親は破産した。そして俺は学校に売られ、授業以外に手伝いの様な仕事をさせられることになった。その間をぬって高校は国立の学校に入ろうと修行して高校は晴れて正規の学校に入れた。ああ大変だったよ。身売りされ変な学校の理不尽に厳しい授業と生活」


「どんな授業?」


「ああ、悪徳中学では皆槍を持たされて仮想敵国は悪だ言いながら木を何回も突くの。腰が引けてるとやり直し。だけど仮想人間だから躊躇するよ。だけど戦争だったら情け無用とか国の方針に反する教育をすんの。だから悪人だったら躊躇しなくなっちゃった。さっき帝国兵を倒した時もそうだったろ? 弊害で人の気持ちが分からなくなって行った。高校では正しい学校だったからもう少しモラル学んだけどね。中学が一番きつかった。遊ぶ時間は手伝い仕事俺だけやらされるし。いい友達もあまりいなかったなあ。あの頃は自分だけ不幸だと思っていたなあ。狭い世界しか見てないから」


「そうなの」

 クリウは同情した。


 レオンハルトも言う。

「いや、世界一ではなくても不幸だよ、明らかに」


 シギアは説明を続ける

「でも、高校へ行っても堕天使学校出と言う事で風当たりは強かった。授業も『葵子学』と言う難しいのがあった。理の二元論、自己実現、左右定分の理、封建、軍事行政奉仕、一君万民、知的エリート士太夫を中心に、倫理民間普及、とか」


「人間関係も色々あったね。時には喧嘩も」


 シギアは回想で他の学生達に「堕天使学校出」「貧乏人」とからまれ侮辱され、頭を下げろと言われ、遂に冷たく睨みながらも隙のない重い鉄拳を食らわせた。


 回想は終わる。

「それでひねた。でも俺は勉強も剣も滅茶苦茶頑張ってCランクの勇者になったんだが」


「だが?」

「実は学校の職員室を通りかかった時」


 シギアは高校時代を回想した。

 1年前、天界学校の職員室の前で教師たちが話している。


「シギア・フロイトは間違いなくAランクです」

「しかし彼は堕天使学校出だろう? 何とか理由を付けてCに落とすんだ」


 シギアは現在の胸の内を話した。

「それで俺は大分学校不信になった」


 また説明を続けた。

「で何とかCランクで卒業し俺は自主志願で俺の親を追い詰めた堕天使学校の経営者を追いかけようとした。ところがその後に国とそいつらが繋がっている事がわかり、知らなくても良い事を知ったためEランクに格下げされたんだ。天界にも汚れた部分はある。だけど俺は天界に戻って堕天使学校の経営者達を捕まえないと逃げられてしまうんだ。だからここにはいられない、早く戻りたいと言ったんだ」


「……」

 クリウとレオンハルトは肩を落とした。


「俺はプロの勇者だし女神様に遣わされたし自覚は勿論あるよ、それがプロだし。でも今は迷いがあって状況に流されて戦っていて戦う理由が完全に見いだせない」






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