敗北からの特訓
シギアは夜一人で必死に剣を振っていた。
「負けた」
と言う言葉を念じながら。
地上に来て初めて負けた……天界から皆を守る為来たのに、初めて手が出なかった。くそ、こんな事じゃ。
必死に剣を振るったが手応えはあまり良くなかった。
うーん、ダメだ、納得出来るまで今日は寝ない事にしよう。
で、予想通りシギアは寝坊した。
「シギアさん! 起きて下さい!」
しかし全然起きない。
で会合に遅刻した。
「ばっかもーん!」
チューベンは怒鳴った。
「うえ」
「寝てないのかお前」
「まあ、昨日負けたから」
ドレッドは耳打ちした。
皆シギアの心情を汲んだ。
しかしシギアは騎士との合同練習で再び元気になった。
激しく素振りする。
しかし腹を押さえた。
あれ何か痛い。
騎士達は言った。
「逆に気合い入ってますね」
午前はその勢いで終わった。
昼飯は再び元気なく食べた。
レオンハルトはおかずをあげた。
また昼明け気合いを入れ打ち込み始めた。
「何て気迫だ、入れない」
でさらに居残り特訓して筋トレもした。
ドレッドは少し無神経気味に聞いた。
「あのキングへイルってやつの事が余程悔しかったんだな。弱点でも探してるのか」
「弱点…はっ!」
「どうした?」
「俺は勘違いしてた。あいつに勝てばいいわけじゃないんだ! どんな相手が来ても負けない様にしなきゃいけないんだ、敗北にとらわれすぎた、基本的パワーアップが必要なんだ! よし!」
シギアは騎士たちを呼び戻し特訓に付き合ってもらう事になった。
そして少しは苦戦したが大概の相手を倒した。
「けっ、相手にならなかったか」
「付き合ってやったのにまた憎まれ口とは」
「隊長呼ぶぞ」
次の日シギアは違う練習をした。
高いところから命綱を付けて飛び降りる練習だ。
皆震えた。
「た、高いな、何でこんな練習するんだ?」
「俺は上空から飛び降りる時怖がりかつ相手を切るのもためらった。だからそれのシミュレーション」
そしてシギアは落ちて行った。
最後反省会となった。
「俺が負けたのは『地上では負ける相手は多分いない』っておごりがあったからなんだ。それに気づいたから今度はどんな敵にも負けない様にする」
「よし、付き合うぜ」
とドレッドとレオンハルトは付き合った。
さらにクリウとアレーナに攻撃魔法を放ってもらって耐える特訓をした。
「見てろよキングへイル、いやどんな敵が来ても負けない様にしてやる」




