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天から落ちた最強だが性格が悪い最低ランクの勇者が地上で独立部隊パーティーの一員に任命され帝国と戦う  作者: 元々島の人


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これからの戦略と新たな試練

 皆は後日、ワンザに謁見した。

「大変な戦い、誠にご苦労であった。今は十分休んでくれたまえ」


 その後、副隊長は説明した。

「我々が敵が来るのを予測を怠っていた為、君たちを大変な目に会わせてしまった。申し訳ない。特訓で疲れた最悪のタイミングで戦う事になってしまった。また隊長もあのような目に」


 レオンハルトは報告した。

「シギアが気にするのでなんですが、キングへイルと言う奴は強い、とてつもなく強い。あれが人間かと思うレベルです」


 シギアも早く聞きたい感じでうずうずし聞いた。

「あいつ、帝国の中で言うとどの位の強さなんですか」


 副隊長はシギアの気持ちを考慮しながらしかし現実を答えた。

「そうだな、城塞のボス格より少し落ちる位ではないかと思う。城塞のボス格は5人程、町を占領しているボスが6人程と言われる。さらに帝国本部も数えれば最低15人はあいつの上にいるだろう」


 シギアは驚愕した。

「あいつ、あの強さで約16番目なのか? 何て事だ……」


 副隊長は慰めた。

「まあシギア、そんなに落ち込むな。皆仲間が大勢いるじゃないか。相手と一騎討ちしなければならない時はともかくそれはその時だ。例え相手が強くても仲間で連携すれば強い力になる。それでもだめなら大軍で戦う」


 レオンハルトも続いた。

「そうだ、騎士道精神を普段から謳っている俺が言うのも何だが、いざとなれば大勢でかかるのも手だ。勿論騎士道、武士道精神は大事だが」


 副隊長も慰めた。

「まあ、時によりけりだ」


 シギアは自分の心情を説明した。

「あまり言いたくなかったけど、俺がキングへイルにほとんど負けて落ち込んでたのは俺が騎士道精神、一騎討ちにこだわってたのもだけど、もとはと言えば俺が天界から来た戦士だと言うプライドがあったためだ。俺は思いあがってた」


「シギア……」

 レオンハルトは怒るのではなく彼の辛さを察するようにした。


「俺は思いあがっててプライドがあった。そんなの通用しないんだな」

 シギアは思い切って打ち明けた。


「ああ、思いあがってるって額に書いてある」

 レオンハルトは珍しく冗談を言った。


「え?」

「ま、まあそんな感じがしただけさ」


 副隊長は説明する。

「で今後の戦略だが、まず奪われた町3つを1つずつ取り返しに行く。前にも言ったように我々が大軍同士の戦いをして、そこを君たちがすり抜ける。この戦い方をするのはパーティを組んでいよいよ初めてになる。大勢の兵と親玉格の戦士がいる所を我々が攻め込み君たちは敵の親玉を撃破するんだ」


 シギアは気にした。

「もしかしてキングへイル並みの奴も」


「いるかもしれん、だがその時も決して一騎打ちにこだわるな。皆を当てにするんだ。そしてもう1つ、君達のパワーアップアイテムを探すため近くの『試練の洞窟』に行く」


 レオンハルトは聞いた。

「『試練の洞窟』ですか」


「ああ、騎士団の試練場としても今度使われる予定だった。あそこには様々なアイテムが眠る。特に水の杖があると言われている」


「水の杖?」

「うむ、これがあれば恐らく宝児君が水の魔法を使えるようになる」


「へえ!」

 宝児は驚嘆した。


 少しして皆くつろいでいた。

 そこへシギアは来た。

「すまない皆、俺のせいで皆を怪我させた」


 ドレッドは慰めた。

「だから気にするな。副隊長も言っただろう」


 クリウも続く。

「責任を背負わないで」


 アレーナも務めて傷ついてない事を伝えた。

「大丈夫よ」


 シギアは去ったが何となく気にしていた。

 レオンハルトはそこにばったり会った。

「どこへ行くんだ?」


「ちょっと特訓」

 と簡潔にシギアは答えた。


「ああ、あまり背負い込むな」


 シギアはレオンハルトが何度も心配してくれる事がとても意外だった。

「俺の事嫌いなんじゃなかったのか」


 レオンハルトは微笑んだ。

「ああ、俺は『前へならえ』をしない奴が嫌いだ。でも今はしようとしてるじゃないか」


 ドレッドはクリウとアレーナに心配して聞いた。

「俺は鋼鉄の筋肉があるからいいけど、女を切ったり刺したり帝国は容赦ないな。怖くないか?」


 アレーナは過去や自分の覚悟を説明した。

「元よりギルドで冒険の仕事を請け負う様になってから命がかかるのは覚悟の上よ。まあ死ぬのは少し怖いけど」


 クリウも続いて説明した。

「私も怯えていられないわ。怪我の痛みを知るのは怪我を治療する上で必要よ、って意味のない冗談だった?」



 そして3日後、試練の洞窟に行く事になった。

 しかしシギアはまだ腑に落ちなかった。

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