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天から落ちた最強だが性格が悪い最低ランクの勇者が地上で独立部隊パーティーの一員に任命され帝国と戦う  作者: 元々島の人


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勇者パーティ結成とシギアの過去

 後日、シギア達はワンザに王の間で謁見した。

 ワンザは笑顔で出迎えた。


「ようこそ勇士諸君、皆洪水の日は本当によく戦ってくれた。何と称賛していいか分からん。君たちこそ我々が誇る戦士だ。でギルドで仲間を増やしたんじゃな?」


 新しい仲間は1人1人自己紹介した。


「魔法使い、アレーナと申します」

「弓兵、コアと申します」


「うむ。皆きちんと面談して選出し信頼に値する者たちの様じゃな」

 ワンザは一息ついた。

「このメンバーでついに勇者パーティ結成だ。君たちはシュトウルム帝国打倒の為大いに戦ってもらう」


 ここで説明を家臣に交代した。

「説明する。例えばここに敵の陣地や城があるとする。そこに兵士や騎士の大軍は相手の大軍と真っ向からぶつかる。その時君達は隙をついて親玉のいる陣地や城の中に入り親玉を倒してもらう。そういう役割だ」


 質問もなくみな納得した。

「それでは勇者パーティを結成した記念に今日の夕食はパーティとする」


 そして夜は皆楽しく会食した。

 シギアは前にメイドのサーシャにきつくひどい事を言った事を後悔していた。


 次の日、クリウとレオンハルトはシギアの所に来た。

「おはよう」


「昨日はお疲れ」

 シギアは柔らかい感じで言った。


「で話は変わるが色々とすまなかった」

「え? あ、いや」


「お前の人格を責めパーティを組みたくないと言った。すまない」

「いや、いいんだ」

 シギアは笑顔で返した。


 レオンハルトは笑顔で言った。

「お前、変わったな」


「みんな気づいてるがお前は変わった」

「そう言われて嬉しいよ」


 クリウが言った。

「ほら、嬉しいって言えたじゃない」


 レオンハルトは少し表情が変わった。

「ところで、少し話は変わるが、前にお前の過去を大分話してもらって色々理解出来た。

だが腑に落ちないのは、何故前にメイドさんにあんな態度を取ったんだ?」


「え?」

「いくらいらいらしていたとか過去に悩みがあると言ってもあれはひどすぎる。何と言うかつじつまが合わん」


 クリウも言った。

「そうよ、あんな事言う理由がないでしょ?」


 シギアはどこかを見つめるようなそぶりをした。

「また、過去の話になるけど、俺は実はメイドさんと言う職業が嫌いなんだ」


「は?」

レオンハルトは意味が分からずあっけに取られた。


「実は」


 ここで、シギアの回想に入る。


 時間はシギアが中学生の頃、ちょうど堕天使学校に売られ、雑用など下働きをやらされていた時だった。


 シギアはそこでメイド達と一緒に仕事した。

 シギアは床を磨き机を拭いた。


 若いメイドは言った。

「何やってんの、もっと速くやりなさい」

「子供だからって甘えは許されないわよ」


 シギアは謝った。

「す,すみません」


「そこが終わったらこっち」

 しばらくしてメイド達は別の場所に行った。


 シギアは膝をつきうなだれた。

 ここでは自分の事は全て自分でやらなければならない。

 親の様に頼る人がいない辛さを感じていた。


 そこへある女性が声をかけた。

「大丈夫?」

 その女性はメイド達の中でもひときわ美しかった。


 シギアは少しぼうっとした。

「大丈夫よ。じっくり1つ1つ覚えて行けば」


 いつの間にかシギアはその女性に引き込まれ見とれる様になっていた。

「メリウスさん、優しい人だ」


 ところが、である。

 しばらくしたある日の事すごい女性の悲鳴がこだました。

「人が殺されてるんです!」

「支配人が殺された!」


 大騒ぎになりその時代の警察が来た。

「まず人間関係の線から探ってみましょう。誰かに恨みを買っていたとか」


「支配人色んな人いじめてたよね」

「色んな人から恨み買ってたよね」

「特にシギア君、まさか?」

「それは言いすぎよ」


 この会話は偶然シギアの耳に入った。


 シギアは強く歯を食いしばった。

「ひ、人を人殺し扱いしやがって……どこまであの女ども性根が腐ってるんだ」


 そこへメリウスが来た。

「大丈夫よ、あんな人達の言う事気にしないで。警察がきっと犯人を暴いてくれるわ」


 そして後日、学校内の大人全てが集められた。


 そして警察官は言った。

「今から犯人を言います」


 皆唾を飲んだ。

「犯人はメリウスさんです」

「!」


「何を根拠に!」

 メリウスは怒った。


 しかし警察は言った。

「あの時間あの場所に行けたのはあなただけなのです」


 シギアは喚いた。

「そ、そんな、メリウスさんがそんな事するわけないじゃないか!」


「連れていけ」

 メリウスは手錠をかけられた。シギアは追った。


「ちょっと待って! そんな事あるはずないじゃないか!」

 しかしメリウスは言った。


「ありがとう、シギア君、でも犯人は私よ」

「!」


「もう、観念するわ」

 シギアは人生で1番呆然とした。


 後に真実が明かされた。

「メリウスさんは支配人ドッドさんと不倫関係にありました。しかしドッドさんは家族を取りメリウスさんを捨てました。それで恨みを抱いたのです」


 シギアは頭を打ちぬかれた。

「メイドなんて、もう信じない、メリウスさんさえ悪人だった。もう誰も……」


 以上で回想は終わった。


 回想が終わったシギアは説明した。

「それが、俺がメイドさんと言う職業を嫌いになった理由さ」


 しかしレオンハルトは今一つよく分からなかった。

「ちょっと待ってくれ。すごく悲惨な話だったと思うよ。だけどちょっとおかしくないか? それはその女性個人の話で、全部のメイドさんが悪人なわけないだろう」


 クリウは付け足した。

「でも、思春期は傷つき影響を受けやすいのよ。信頼していた人がそういう事だったんだから」


「メイドは悪だメイドは悪だ」

「また始まった。しかも職業差別だろ」

「メイドは悪だメイドは悪だ」


「やめろって今からでもサーシャさんに謝ってこい」

「メイドは悪だメイドは悪だ」

「いい加減にしろよ」


 シギアは少し黙った。

「俺はあの人を……」


 少ししてシギアは言った。

「俺、サーシャさんに謝ってくるよ」


 サーシャは謝られて恐縮した。

「もう、良いんです」

「すみませんでした」


 シギアはまた思い出した。

「メリウスさん……」




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