終りの……
ついに悪魔王は倒れた。
しかし「ああ‼️」と叫ぶ体力は残っており爆発しそうな気配だった。
皆騒いだ。
「爆発しそうだぞ!」
「今から逃げても間に合わない」
しかしヘリウム神と女神が立ちふさがった。
ヘリウム神が言う。
「私が爆発を抑える! お前はバリアで全員をかばえ!」
と女神に指示した。
ヘリウム神は予測した。
「恐らく城が吹っ飛ぶ程の爆発になる」
「ひええ」
女神は言った。
「ここまでやった皆さんを犠牲には出来ません」
マライは竜の姿で飛びワンザを連れて来た。
「もうすぐ爆発だ!」
女神は叫ぶ。
「今更逃げられないので私達に任せて下さい!」
「なむさん‼!」
皆は祈りそして悪魔王は大爆発した。
見事にシュトウルム城は瓦解した。
焼け野原で皆生死を確認し合う。
「皆無事か」
「皆大丈夫か」
「大丈夫だバリアのおかげで! でもシギアが」
「それとハーディング兄弟が」
シギア達の呼吸を確認した。
「大丈夫、3人共息がある」
ミンガードは前に出てメガスとアスタロトを背負った。
「すみません皆さん、私の兄弟一族がどうしようもない迷惑を。かくなる上は3人自害します」
「待ってくれ!」
とワンザは言った。
「まず君は死ぬ事はない。君こそこれからの平和に必要だ。そしてメガスとアスタロトが自害したら助けた意味が無くなる」
ミンガードは答えた。
「世界はハーディング家を憎んでいるでしょう」
マライは前に出て言った。
「そんな事はありません。貴方は勇敢でした」
ワンザも言った。
「そして何も出来なかった私に比べマライもよくやってくれた。マライに王位を譲ろう」
「そんな」
「そして干渉は出来んが君にシュトウルム王になってほしい」
「しかし」
「もし世間が許さなければ大使でもいい。マライと平和を作ってくれ。おっとシギア君」
「シギア!」
皆駆け寄った。
特に女性陣は泣いている。
「う、うう」
シギアは上半身を上げた。完全には立ち上がれない。
「起き上がった!」
「シギア!」
何と起きたシギアにクリウ、アレーナ、ミラムロが抱き着いた。
宝児は言った。
「う、うらやましい、ミラムロさんは僕の彼女、じゃなく良い友達なのに」
レオンハルトは言った。
「まあ納得だろあいつの活躍ぶりは」
そして続けた。
「女性3人に心配かけたな」
「あ、ああ、体痛いけどね」
「やっと終わったのか……」
そして皆は傷を回復しシュトウルム城から去った。
1か月後平和条約の締結日、ミンガードとマライが代表になった。
「完」の付け忘れではありません念のため。




