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天から落ちた最強だが性格が悪い最低ランクの勇者が地上で独立部隊パーティーの一員に任命され帝国と戦う  作者: 元々島の人


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クライマックス?

「俺には聞こえる……」

「どうしたシギア!」

 フィーグスとゴッドタンは心配して聞く。

 

 すると宝児も言った。

「僕にも聞こえます」


「何が?」

「アスタロトとメガスの苦しむ声、痛がる声が」

「何? 俺達には聞こえんが」


 ゴッドタンは言った。

「しかしレオンハルト達の攻撃を受けたとはいえ悪魔王には我々の聖剣しか効かないはず。何故苦しんでいるんだ」


 イーンラは言った。

「何か訳がありそうだな、そうですねヘリウム神様」


「怨念の力じゃよ」

 とヘリウム神は言った。

「怨念の力?」

 女神が説明補助する。

「そう、内部のメガス達が苦しんでいるのは今まで犠牲になったヘリウムの人達やその家族、殺された他国の人達、そしてシュトウルムのこき使われ死んだ兵の怨念の力よ。さらにレオンハルトやクリウ達の恨みも」


 ヘリウム神は説明を代った。

「怒りや怨念の力が死んだ者も生きた者も霊的に全てが集まり悪魔王の体のみでなく中に吸収されたメガスやアスタロトにも痛みを与えてるのだ。神と悪魔が同時降臨して起きた現象だ」


 フィーグスは聞いた。

「シギア達には伝わってるみたいですが」

「シギアと宝児君には特別な力がある様じゃ」


 ゴッドタンは言った。

「おいシギア、迷ってる場合じゃないぞ」


 イーンラは

「迷ってるな、今のままじゃ失敗する」


「イーンラ、落ち着いて言っている場合じゃないぜ」

「こいつは鬼になり切れないのかも知れない。宝児君も」


 フィーグスは言った。

「今戦わないでどうするんだ? 最大のチャンスを逃すぞ。あいつらは謝って済む連中じゃないんだ」

 

 ゴッドタンも言う。

「そうだ。今倒さなければもっと多くの人が苦しむ。わかるな」


 イーンラは聞く。

「出来るか? 俺達がフォローするが」

 

「痛い、痛い、死にたくない」

 とシギアの頭にメガスとは思えない程弱弱しい声が響いた。


「くっ」

 シギアは拳を握り目を瞑り躊躇した。


 ゴッドタンは言う。

「今は感傷に浸っている場合じゃないんだ。俺達は天界の勇者だ。俺達は他人の為に心を鬼にしなければならないんだ!」


「もし駄目なら俺だけでも!」

 とフィーグスは突っ込んだ。


「イーンラ、お前はどう思っているんだ」

「シギア、どうする? お前の意志で決めろ」

「イーンラ!」


 ゴッドタンとイーンラは揉めた。

「行くぞ」

 とイーンラは言いゴッドタンも続いた。


 シギアの頭に助けてくれと言う声が響く。

 とても悲痛に感じられた。

 何故だ。あいつは悪事を数えきれないほどしたやつなのに。


 俺はあいつらを助けたいと思ってるのか?

 いや、生きたまま捕らえて罪を償わせたいのかも知れない。

 と自問自答した。 

 これまでの苦しかった事が頭に浮かぶ。

 それを振り払った。


「く、くうっ!」

 しかしシギアは葛藤の末何とか吹っ切った。

 守るべき物の為に。

 シギアと宝児も何かを振り捨てるように行った。


「うおおお‼」

 シギアは思い切り切り込んだ。

 切り口から浄化の光があふれ出る。

「ぐあああ!」


 と言うメガスとアスタロトの声が頭だけでなく全身に響いた。


 悪魔王は動揺した。

「私の力が明らかに落ちている! アスタロト、メガスどうした!」

「……」

「貴様らはシュトウルムの王ではなかったのか‼」


 メガスとアスタロトは叫んだ。

「お、俺達はハーディング家の血族だ! 世界を制する一族だ! 負けん、負けんぞ!」

「それでいい」


「悪魔王のパワーがまた上がって来た」

「分からずやみたいだな」

 とシギアは言った。


 クリウとアレーナにはメガス達の声が聞こえた。

「えっ何で」


 ヘリウム神は言った。

「心の澄んだ者だけに聞こえるのかも知れん」


 レオンハルトは言った。

「俺は聞こえない、俺は澄んでないって事か」


「俺達は負けん! 負けんぞ!」

「今更許し等乞うか!」

 とメガスとアスタロトの声は聞こえる。


 悪魔王は思った。

 く、くく、こいつらは所詮私の支配からは逃れられん」


 しかしシギアには聞こえた。

「痛い、助けてくれ!」


 シギアはテレパシーの様に呼び掛けた。

 宝児、クリウ、アレーナ、何とか呼びかけられないか? 心の声で呼びかけるんだ。


「説得するんですねシギアさん」

 と宝児も納得した。


 クリウはテレパシーの様に半信半疑で呼びかけた。

 

「人間階級ばかりで支配と被支配だけじゃ選別されて人間も動物も植物も仲良く出来ない」


 アレーナも言う。

「そんな世界夢も優しさもない、人が自由に愛し合う事も出来ない」


 宝児も言う。

「そんな世界で誰が幸せになれるって言うんですか」


 メガスは言う。

「我々が支配するのが理想だ」

 アスタロトも言う。 

「そうだ! その為に生きて来たんだ」


 宝児とクリウは呼びかけた。

「本当は虚しいんでしょ」

「わかりますよ!」

  

 ……


 悪魔王の動きが止まった。

「どう言う事だ」


 メガスは叫んだ。

 「俺達が悪魔王の力を止める! だから止めを刺すんだ!」


 アスタロトも言う。

「俺達の罪は大きすぎて消えない! ならば最後くらい正しい者の助けをさせてくれ!」


「な、何だと⁉」

 悪魔王は心底驚いた。

「許さんぞ! 貴様ら今度こそ支配しつくしてくれる!」


 メガスは叫んだ。

「早くしろ! これ以上悪魔王の動きを止めていられない!」

「心を乗っ取られてしまう!」

「頼む、シギア! いや勇者!」


「……」


 「うおおおおおおお‼!」

 そしてシギアは光った心臓部に突撃した。           

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