新しい天界の戦士
「召喚ボックス?」
宝児は何かと聞いた。
女神は言った。
「それを開けて下さい」
すると光と共に塊が2つ飛び出しそれはやがて2人の人間の姿になった。2人は並び立った」
「2人の人が!」
「人が出て来た」
「誰?」
「彼らこそ私の配下でもある天界の戦士です」
「ええ?」
「彼はフィーグス」
こくりとおじぎをした。
ブロンドのさらさらな髪が頭を覆う目つきが細いが意志を感じる端正な顔立ちで戦闘服がよく似合う2枚目だ。肩に小鳥を乗せている。
「彼はゴットタン」
彼もこくりとした。
少し不愛想で、フィーグスと対照的に体は大きく頭は大きく髪をそり上げている。武骨そうだ。
皆さすがにぼうっとしていた。
アスタロトは聞いた。
「天界の戦士だと?」
「はい、私の代わりに貴方と戦います」
「面白い、お前でさえ勝てないのに果たして部下にかなうのかな?」
「2人を甘く見ないで下さい」
「ほう」
フィーグスは言った。
「よしまずは俺が行きます。ゴットタンさん、良いですね」
「ああ」
「2人で戦うんじゃないんだ」
「小鳥何か飼っている軟弱物が俺にかなうか」
フィーグスは言った。
「じゃあ、行くぞ」
「ふん」
「ぬうっ!」
シギアより速い、そして剣圧は重かった。
ぬ? さっきの奴より速く重い。だが
と払いのけた。
もう一発食らわせたが払った。
隙が出来ない様素早い身のこなしで距離を取った。
「大したことはなさそうだな」
踏み込みパンチを撃ったが難なく避けた。
また距離を取った。
「瘴気を食らわしてやる」
と言い全身の痣から瘴気を放った。
肩の小鳥が超スピードで動き回り全て瘴気を防いだ。
「ほう、その鳥はガード役か。ならば」
「いや、使い魔だ」
「ならばその鳥を先に殺せば」
と瘴気全てを鳥に集中させた。
すると鳥は消滅し彼も消えた。
「あっけなかったな」
「こっちだ」
いきなり切りつけた。
何とか防いだがさすがに動揺した。
「どう言う事だ」
「今のは使い魔が見せたダミーの体。本当の俺は使い魔の術でここに身を隠していた。変化と幻術が使い魔の術だ」




