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天から落ちた最強だが性格が悪い最低ランクの勇者が地上で独立部隊パーティーの一員に任命され帝国と戦う  作者: 元々島の人


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勇者パーティー対メガス2

「さすがに強いか」

 シギアは嘆息した。

 

 メガスはまだ余裕綽々である。

 それが奥の手と器量の大きさや経験を感じさせる。


 ただ自信はあっても過信や大風呂敷とはまた違う感じだ。

「精鋭ぞろいとは言えその程度の人数で私を圧倒する気か? 私は若い頃から戦場に行き最前線にも立ち大勢を一遍に相手して来たのだぞ」


 と言いながらまた悪霊の剣を振るい扇形の瘴気を放って来た。


 かなり広範囲に及ぶ攻撃でばらばらに散っていても逃げ場はない。

 放って微笑むメガス。



「俺達だってそんな程度の攻撃で」

 とシギアが言うなり空いた左手から黒い衝撃波を撃つメガス。


 激しくシギアの左半身をかすめ皮膚も服も焼けた。

 焦げた匂いがする。


 シギアとドレッドは自信を持って言った。

「俺達はもっと凄い怪物や大軍と戦って来たんだ。あんたは確かに人間としては強い。でも化け物までは行かない」

「そうだ! お前の剣の衝撃波もその剣の力だろう」

 

 デュバンも同じ強さで言った。

「俺達は激しく戦ってパワーアップして来たんだ。今の俺達が負ける訳がないだろう」

「ふん」


 あまり力を入れずに悪霊の剣の衝撃波を一定周期で撃って来るメガス。

 それはまさしく海の波とペースが同じだ。


 また「これで決める!」とまで気迫は込めていない所もこれが何割の力なのか不気味な所もあった。

 アレーナは渾身の雷を2連発短い間隔で素早く放ったが1発目はかわされ2発目は剣で受け止められた。

 まだまだとばかりにもう1発放ったが今度は左手の小手で受け止められた。


 ドレッドは言った。

「それも何か伝説の防具かなんか?」

「残念。これはただの鉄の小手だ。すなわち私の力ならあの位の魔法は軽く受け止める」


「まだよ!」


 意固地になってアレーナはまた撃った。

 しかしこれも受け止められてしまった。


「あまり力むと体に良くないよ。お嬢さん」

 とメガスは言った。


 アレーナはプライドを傷つけられ唇を噛んだ。

 さらに使い魔が光線を発したが防がれた。


「そっちのペットから殺そうか」

「やめなさい」


 その時マーティラスが飛び出した。

 メガスは彼が後衛だと思っていたのか反応は遅れた。

「大勢で攻めると卑怯だから1人ずつ来てるのかな?」


 マーティラスの剣がメガスに襲い掛かる。

 いつになく気持ちがこもっている。


「何だ? 私に因縁でもあるのか?」


「貴様は悪魔宗教を押し売りし従わない者を処刑しヘリウム教信者も殺しただろう。私の同胞を」

「よせ、マーティラスさん!」


「それで気が立ったのか。シュトウルム国民は皆自分の信じる力=神だ。神を吹聴するまやかしの宗教とは違う」

「ヘリウム教はまやかしじゃない」

「それを言われて怒っている訳か。自分達は慈悲深い神の僕だとでも思っているのか。シュトウルム国民は自発的に世界制覇の為の力に従っているのだよ」

「何故公会議で殺した!」


 シギアは思った。

 あいつまだ手がありそうな余裕だな。後ラスビイはさっきから攻めてないけどどうしたんだ。


 マーティラスは弾き飛ばされた。

 シギアは助け起こしジャンプして逃げた。


 追おうとするメガスをレオンハルト、デュバン、ドレッドが塞ぐ。

「いい加減観念したらどうだ? この人数で勝てる訳ないだろう」

「ふん」


 しかしメガスの顔から余裕は消えなかった。


 シギアは聞いた。

「あんたも悪魔王から力をもらうって訳か?」

「勿論悪魔王はもうじき戻って来る」

「それで反撃しようって魂胆か」


「それだけだと思ったか」


「何? 何かあるのか? 例えば偽悪魔王の様なロボットとかか?」

「ふっ、そんな物はない」

 メガスは劣勢と思えない微笑み方だった。

 ラスビイがかすかに笑うのをシギアは見たが気のせいかと思った。     

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