メガス出現
偽悪魔王の心臓部に当たると思われる場所から煙が出た。
「グ、グオ、ム」
生物の様な動作音が響く。
シュバーダーは叫んだ。
「よせ! それ以上攻撃すると爆発する! この辺一面城も吹っ飛ぶぞ!」
「しかし!」
「逃げないとまずいかも」
皆顔を合わせた。
「逃げるだと? もう偽悪魔王は各部の損傷で爆発は時間の問題だ。城ごと恐らく吹っ飛ぶぞ。儂は逃げさせてもらう。あっ!」
扉は既に壊れていた。
シュバーダーは腰くだけになった。
「限界リミットを超えると非常音が出始める。も、もうだめだ!」
「何か止める方法はないのか」
「非常停止ボタンをメガス様とあと1人が持っている」
「あと1人って誰だ」
「知らない! 相応に偉い人だろう」
「何とかできる方法はないのか」
「人口頭脳に一定の衝撃を与えれば止まる」
「衝撃って?」
「6トン。しかもその6トンを1回でピタリ人口頭脳に与えると止まるがそうでないと爆発する」
ラスビイは不意に偽悪魔王の頭を指差し言った。
「あそこが点滅してる、あそこが弱点じゃないですか?」
こいつ変に気が付くな
とシギアは感じていた。
シギアは言った。
「6トンの大体の計算は出来る。俺がやる」
「俺達もやる」
と皆言ったがシギアはミンガードと2人でやる事にした。
「渾身の奥義を2人で食らわせてやっとって感じだ。足りなくてもオーバーでもまずいんだな」
2人は構え精神を集中し呼吸を合わせようとした。
皆祈りながら見つめる。
「うおお!」
「はあ!」
シギアはミンガードを連れて飛び頭部の脳の形をした球体に2人の奥義を食らわせた。
火花が飛ぶ。
しかし
音が停止しない。
「だ、駄目だ足りなかった!」
シュバーダーは喚いた。
「もう駄目だ逃げてもこの城周辺ごと吹っ飛ぶぞ」
「駄目か」
シュバーダーは喚いた。
「カチカチ音がしてるのは時限爆弾の作動音だ。死にたくないこんな所で!」
「くっ!」
しかし
「えっ⁉」
「音がやんだ」
「誰かが非常停止を押したんだ。メガス様がもしかして。やった!」
喜ぶシュバーダーを皆問い詰めた。
「やったじゃない! お前には生かす代わりに道案内をしてもらう」
「はい」
そして長い廊下を案内させた。
「こちらの部屋に恐らく」
「恐らくじゃない」
「はっはっは!」
大きな部屋を前にメガスの声が響いた。
「ここだな」
と扉を開けると室内闘技場の様な場所で観客席はないもののヘリウムのそれより断然大きかった。
そしてその中央から少し後方の位置にメガスは立っていた。マライを人質にして。
「マライさん!」
「彼女は竜の姿でなくこの城に入った。竜の姿なら戦えたのに」
マライは説明した。
「竜の姿では建物を壊し戦闘目的だと思われてしまう。私はミミ―デン様と同様に平和を求めています」
メガスは笑った。
「ミミ―デンと同様に? はは、笑わせる!そこの腰抜けの兄者と同じ価値観か! それとも愛で結ばれたかな」
「とうとう追い詰めたぞメガス」
「ようこそ勇者シギア、そしてその仲間達、ようやく向かい合えたね」
「覚悟しろ、もう逃げ場はない」
「君達の逃げ場はないかな」
「誰が逃げるんだ!」
「これで戦いを終わらせてやる」
ミンガードは前に出た。
「僕1人で戦う」




