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天から落ちた最強だが性格が悪い最低ランクの勇者が地上で独立部隊パーティーの一員に任命され帝国と戦う  作者: 元々島の人


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特攻作戦

 シギアは突撃して行った。

 シュバーダーは笑った。

「何も考えず特攻か? 頭の悪い奴だな!」


「僕も行きます!」

 宝児も突撃して行った。


 2人とも、何てガッツだ。

 と他のメンバーは驚いた。


「うおおお!」

 シギアに作戦は本当にない。


 突撃しか突破口はないと思っている。

 それ位命を賭けなければ勝てない相手と思っていた。


 シュバーダーは動揺した。

「何と言う人間離れしたスピードだ。多方向からの攻めに少し弱いかも知れん」


 シギアは突撃後渾身の力で振り切った。

 勿論剣は体に引っかかる。

 それを抜くのではなくそのまま切り裂こうとする。


 またシュバーダーは笑った。

「はっはっ! そんな事が出来るか!」

「うっおおお!」


「何こいつ!」

 シギアはまるでそのまま両断しようとするかの様だ。

「無茶するな!」


 ドレッド達は声をかけたが遂に右手で吹っ飛ばされてしまった。

「うおおお!」


 宝児はシギアをかばいに飛び出し左腕に吹き飛ばされた。


「まともに殴られた!」

 ドレッド達は青くなった。


 しかし

「はあ、はあ」

 と2人は肩で息をしながら立ち上がった。


「何故立てるんだあの2人」


「それは勇者だからです」

 と女神の声が響いた。


「あの2人に勇気づけられた!」

 とレオンハルト達は立って向かって行った。

「うおおお!」


「作戦なんてない! 全てを賭けるだけだ!」

「ここまで来たんだ!」    

 

 シギアは言った。

「皆を引っ張り鼓舞して士気を上げ団結すれば必ず勝てる!」


 悪魔王はスピードアップしたメンバーの多方面からの攻撃に攻めあぐねた。

 それでも下腹部ミサイル等で応戦する。


「くう!」

「ぐあ!」

 ミランディとアリザインは食った。


「俺達も勇者なんだ」

 とレオンハルトとデュバン、そしてミンガードも切りつけた。

 クリウとマーティラスも後方攻撃した。


「ちょこざいな!」

 とシュバーダーの言葉に合わせ偽悪魔王は両手を合わせ暗黒の弾を撃った。

 クリウとマーティラスはバリアごと吹き飛ばされた。


「な、何て威力だ!」

「もう1発食らえ!」

 とシギアと宝児は暗黒弾を食った。


「バリア無しで!」

「ぐう」


 しかし立ち上がった。


 一方メガスのいる会議室。

 家臣は言った。

「勇者たちは苦戦しながら攻めています」

「よし、いよいよ私が行こう」

 メガスは立ち上がった。


 家臣は聞いた。

「あの、偽悪魔王に勝ち目は?」

「十分すぎるほどある。そして私が行く。悪霊の剣を抜きに行く」

「悪霊の剣!」


 さらにメガスは言った。

「そして後は私の影武者と隠し玉だ」


「えっ?」

「何の事ですか」

「それは言わん」


「し、しかし!」

「まかせておけ」


 家臣達は疑念を感じた。

 この男、いつも隠し玉を我々に隠す。それで距離を取っているつもりか。おかげで信頼が繋がらん。


 自分に自信がないのではないか? 暗殺を恐れているのではないか?


 メガスは言った。

「逃亡は処刑だ。皆私と運命を共にしてもらう」



 ところでメガスはこれまでも反抗的な領主貴族を粛清して行った。

 財産没収や屋敷解体もした。


 顔見世行脚も良くした。

 しかし領地を奪う際など共同領主関係にして併合する等安定志向でもある。


 また占領の際にその国の高官を買収して侵入を容易にしたりもする。城砦を買いとったりする。


 しかし彼らとも問題を起こす事もある。

 

 また占領した地が統治されている国である場合は法を破壊したり一方で認めたりもした。

 新しい制度も導入した。


 オロゴンは3人兄弟で兄と弟は若く死に、才能あるオロゴンが生きた。オロゴン兄弟は同盟の為の婚姻もした。



 メガスは父の為戦い武勲を立て最大のアピールポイントとし、諸侯が指摘する若さと言う弱点をカバーしようとした。


 人民を味方にする場合世襲制より新しい王の方がはるかに注目を浴びるとは良く言われるが、それを理解し様々な工夫をしている。

 

 しかし人間はやすやす目先の利益に従うとも言われるがこう言った心理も利用する。


 しかし今もそうだが、諸侯との距離感は否定出来なかった。

 家臣への助言の求め方が少し少なかった。

 諸侯を抑えられるか周囲の不安もあった。

 

 


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