表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天から落ちた最強だが性格が悪い最低ランクの勇者が地上で独立部隊パーティーの一員に任命され帝国と戦う  作者: 元々島の人


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

181/225

偽悪魔王出現

 もはや親衛隊達は今のシギア達の敵ではなかった。

 一般兵士よりははるかに強いがシギア達剣士に全員短時間でやられた。


「おのれ」

 と言いディスピットは逃げ城の中に入った。


「ここは追わないで慎重に行こう」

 と皆意見が一致した。


 そして門が開いたシュトウルム城へ遂に皆入った。

「どこに何が仕掛けられているかわからん」

 と警戒し辺りを見回した。


 そこへ

「ふふふ」

 と言う不気味な笑みと共に悪魔教会司祭が現れた。


「ようこそ。私は司祭シュバーダー。この城の中にはせこいトラップなんかないよ。そんな物で勝てると思ってないからね」

「……」

「そのかわり君達の相手をするのに相応しい人がいる。案内するよ」


 しかしシギア達は警戒して動かなかった。

 シュバーダーはやけに穏和に警戒心を解こうとする。


「そんなに警戒しなくて良い。せこい罠なんかない。相手の所へ連れて行くだけさ」


 皆顔を見合わせた。

 と余裕綽々のシュバーダーの後を警戒しながらついて行く事になった。

「一番大きな部屋にね」


 とシュバーダーは通路を何の警戒心もなく歩いて行く。

 あまりの警戒心の無さに皆戸惑った。


 そして1階最大と思われる扉が高さ8メートルはある巨大部屋を開けた。

 するとそこには悪魔王が巨大化した様な怪物がいた。


「えっ? 悪魔王? いや姿が違う?」

「その通り」


 その10メートルはある怪物は頭は悪魔王と同様だが皮膚に金属のカバーの部分が幾つかある。


 雄牛のような長く太い腕と巨大な手と爪、足はなく巨大な破れたローブに悪魔の肉体を半分包み、胴体にも機械的な箇所が幾つかあった。


 その金属部分が目を引いた。

「悪魔王が巨大化? いや」

「ふふふ、この方は悪魔王様ではない。偽悪魔王だ」

「な⁉」


「驚いたか。これは生物でも悪霊でもない生物兵器だ。その証拠にいくつか機械の跡があるだろう? これを作ったのはプロパガンダの為だ。悪魔王を信じない愚か者の為力を誇示する為機械技術で作ったのだ。君達が『試練の洞窟』で会った機械の化け物もその技術から作られた」


「……」

「驚いたかな? くっくっく。さあやれ悪魔王! こいつらを木っ端微塵にしろ!」


 ミンガードは理解した。

「そうか、僕が悪魔王は機械と勘違いしたのはこれを見たからなんだ!」



 低いうなり声と共に偽悪魔王は起動した  

「くっ!」

 と身構えたがラスビイは変に落ち着いている。


 シギアは思った。

 あいつ、変に落ち着いてるな。


「やれ!」

 と言う叫びで偽悪魔王は叩きつける様に右腕を振るうと、たちまち床が破壊された


「な、なんてパワーだ!」

「パワーだけではない」

 と言うと左腕から火炎球を投げつけた。

「うわあっ!」


 3メートルはある火球は床に激突しめり込んだ。凄まじい衝撃と熱風だった。


「弾丸発生装置か」


 しかしアレーナは言った。

「あれは魔法よ」

「えっ⁉ でもあいつ詠唱してない」


「よく気づいたな小娘。その通りだ。偽悪魔王は詠唱しなくても体内の魔力や魔石から攻撃魔法を作り出すのだ!」


 さらに右腕からも火球を出した。

「うわっ!」

 

 かろうじて皆避けたが

「何てターンの早さだ」


「それだけではないぞ」


 と同じ様な火球を撃つと今度はみな避けたが火球が爆散し爆風で皆ダメージを受けた。

「属性の異なる火球も出せるのだ。さらに高速連射も出来る」


 今度は小さめの火球を速く連射して来た。

 これはみなかわし切れず食らったりシールドで防ぐのが精一杯だった。    

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ