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天から落ちた最強だが性格が悪い最低ランクの勇者が地上で独立部隊パーティーの一員に任命され帝国と戦う  作者: 元々島の人


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武器屋にて

「はあ、はあ……」


 シギアは朝から当番として城の窓を拭いていた。

 宝児も一緒に行いかつ彼がチェック役になっていた。

 教育の為でもあるのだが。


 それにしても、シギアはなぜか疲れていた。

 敵との戦いの方が掃除と比べ物にならない位きついはずなのに、もう息が切れている。


 宝児は指摘した。

「あっ、ちょっと力を入れてごわごわやりすぎですね。もう少し柔らかく」

「ちぇっ」


 宝児は先輩の様に言った。

「はい舌打ちに対し念の刑」

「わ、分かった!」


 シギアは言われた通り柔らかい手つきでやった。

 再度宝児は言った。

「もう少しサーっとスムーズにかつ速すぎない感じでやった方がいいですね」


 シギアはまた悪態をついた。

「うーやってらんね」

「はいもう1回」


 シギアは宝児の言い方が少し漠然としているため戸惑い、理解するため自分でもわからない程疲労を感じていた。

 体、メンタル両方である。


 宝児は気づいた。

「汗がだらっと垂れてますね」


「ああ、じわっと来るよ」

 戦いのような激しい運動の汗でなくじわりじわりと流れてくる朝だった。


 実はメイドのサーシャにきつい事を言った、とシギアは内心反省していた。


 そして何とか苦労の末終らせた。宝児が聞く。


「疲れましたか?」

「うん、慣れないからだろう。ん?」


 シギアには宝児の右腕からうっすらと青白い光が出ているのが見えた何だろうと覗き込んだ。


 宝児は何だと思った。

「どうかしました?」

「あっ⁉ いや気のせいかな」


 作業は終わり2人は移動する事になった。

 廊下を歩いていた際シギアは考え込んでいた。


 あれは何だろうか、やはり気のせいかと。

 

 次に2人は城の荷物をいくつか移動させる事になった。

 シギアは焦っていた。


 一刻も早くきつい作業を終わらせたかった。しかし道を間違えてしまった。


「あっそっちじゃないですよ」

「うわ!」


 シギアはあたふたした。

 慣れない中、何とか2人は荷物運びを終えた。


「シギアさんはすごく力持ちだと思ってました」


 相変わらずシギアは下を向き低いトーンで言った。

「いや、何ていうか、やり慣れない事をやると変な力が入るのか、かなりの負担がかかる。きついと感じたよ」


「勇者学校ではそういうのなかったんですか?」

「はじめはあった。学校では『こういう事をやる事が勇者になる基礎の、いや応用まで関係ある』と言われた」


「じゃあ結構やってるんですね」


「それが、俺は修行の末ランクをどんどん上げて行った。そしてAランクになったらそういった作業を免除される様になったんだ。それ以来やらなくなったんだ」


「特権ってすごいですね。でも、シギアさんってAランクだったんですか」


「ああ、でも何か教師たちの陰謀で突如Cに落とされた」

「え?」


「そしてプロになってからは急に『知らなくていい事に関わった』と言う理由でEに落とされたんだ。それでこんな国に」


「こんな国って、シギアさんはこの国が嫌いなんですか? さっきレオンハルトさんが言ってましたけど」

「……」


 そこへ突然家来が呼びに来た。

「おーい、家臣から話だって。後シギアはお城のご馳走はなしね」

「何で!」


「お客様待遇終わり」

「ざけんな俺は勇者だぞ! 待遇良くしろ」


「宝児君、ペンダントに念を送って」


 またシギアの頭に激痛が走る。

「わかった! やめて!」


 2人は部屋へ行った。

 そこにはレオンハルト、クリウ、ドレッド、フィリオがいた。


「じゃあ、みな揃ったね。では今度正式に勇者パーティが結成される事になった。それで今度の休みこのメンバーで城下町に行ってほしい。1つはより強力な武器防具を買う事、もう1つはギルドへ行き新しい仲間を見つける事だ」


 レオンハルトは聞いた。

「新しい仲間ですか?」

「そうだ」


 レオンハルトは再度聞いた。

「あ、あともう1つ、シギアの事ですが彼はまだ完全に国の為に戦う事を決めていません」


「……」

 シギアは黙っていた。


 クリウはかばった。

「この間一緒に戦ったじゃない」

 

 シギアは思った。

 俺のミスで死んだ人がいる。それに直接ではないがバククさんも 俺は償わなければならない……


 次の休みに一行は城下町へ行った。


 さすがに皆度重なる帝国の攻撃により疲弊し、別の町に行こうとする物や店じまいする物もいた。


 レオンハルトは言う。

「何とか俺達が戦ってこの町に活気を取り戻さなければ」


 シギアは不満を言った。

「おいしそうな店がない」


「帝国の攻撃で店じまいもしてるからな」


 シギアは我が儘を言った。

「お城に戻っておいしい物食べたい」

「お前食うことに興味ないって言ってただろ! ありゃ嘘か」

「我慢しろ。ある程お金はもらってる」


 だだをこねた。

「やだご馳走食べたい、食べたい食べたい」

「今度は嘘つきかまたマイナスポイントが増えたな!」


「宝児君」


 宝児は念を唱えた。またシギアの頭に激痛が走る。

「分かった行きます!」



 まず防具屋に行く事になった。

 この店はまだ幸い閉まっていない。


「じゃあ、まずクリウの防具からにしようか」

 フィリオが服を持ってきた。


「これ、どうですか」

「まあ、綺麗な色合い!」


 クリウは試着してみた。

 中々に綺麗だった。


 しかしクリウは言った。

「すごくいい服だけど、私は従軍看護師だし、もう少し抑え気味の方が良いかも」

 結局、今の紺と白の法衣からもう少し高級な物に変えた。


 次はドレッドだった。ドレッドは普通の剣士にはとても扱えない剛剣を持っている。

「親父さん。これより重い剣と防具はないか」


 レオンハルトは言った。 

「お、おい。それ以上重くなったらまともに扱えないぞ」

「俺は毎日鍛えている」


 ドレッドは試しにさらに大きな剣をふるう事になった。

 皆驚いた。クリウは言う。

「すごい太刀筋、衝撃波が飛んできそう」


 しかしレオンハルトは気付いた。

「少し、前よりスピードが遅くなっている」

「そ、そうか?」


「すぐに使いこなせるようになるかは微妙だな」

「親父さん、これよりもう少し軽いのはないか」


 次はレオンハルトだった。

「俺のは王宮の支給品だから買い替える必要はないが」


「よければ有料で見て差し上げます」

 レオンハルトは剣と鎧を見てもらう事になった。


「大分激しい戦いをしてきた様ですが、手入れも行き届いてますね」

「ああ、毎日自分で磨いている」


 次はシギアの番だった。

 レオンハルトは気付いた。

「お前の防御服少し薄すぎないか? もう少し頑丈なものに」


「ああ、わかった。ただあまり動きを妨げない様な物にしたい」


 そしてシギアは青銅の胸当てになった。

 しかしふいに店主はシギアの着ている服に目を止めた。


「お客さん、ちょっとその服見せていただけませんか?」


 シギアの渡した服を店主は慎重に鑑定した。


「うーむ。こんな布は見た事がないですよ。衝撃吸収と柔らかさを兼ね備えている。もしよければ売ってもらえませんか」

「あ、それは」


 そしてフィリオは天界の服を売るわけに行かないのでそのままの恰好にした。


 次は宝児の番だった、

 まず鉄の鎧を着た。


 ずっしりと重みが宝児の体に食い込む。

「お、重い! 肩に食い込む様にあ、う、動きが」

「これは重すぎたか」


 次に青銅の鎧を着た。

「これも結構重いと言うか、動きを妨げます」


 シギアは言った。

「仕方ない革の鎧にしよう。防御に不安はあるが」

「次は武器だ」


 まず剣を買った。

 そして宝児は持ってからぶんぶんとふるって見せた。


 しかしレオンハルトは

「うーん太刀筋があまり良くないな」


 次に槍を持った。

 しかし

「うーん、重心が移動しすぎてる」


 次に斧を持ったが

「お、重い」


 使えそうになかった。


 シギアは言う。

「どうする? 後は杖とメイスだけだろ。どっちも弱い相手の護身用でしかないぞ」


「でも、宝児君は初心者なんだし」

 クリウはかばった。


 しかしシギアは前に出て忠告した。

「しかし宝児もいずれ1人で身を守る強さが必要になってくる。今から準備した方がいい」


 そして木の棒を買う事になった。シギアは

「これじゃ素手に毛が生えたくらいだろう」


 レオンハルトは同調した。

「俺も少しシギアに同調する。別に宝児君が弱いと言ってる訳じゃなく仮に1人になった時に身を守れる様にしないと」


 宝児は2人の様子を見て思った。

 シギアさんもレオンハルトさんも本当は僕は約に立たない。


 こいつに何をさせればいい人だ、って言うきつい言葉が口まで出かかってる気がする。


 ペンギンさんは僕を女神に選ばれた勇者だって言ったけど僕に何が出来ると言う


 宝児が考え込んだ時、先程掃除の時の様に手のひらかオーラか炎のようなものが出ているのにシギアは気づいた。


 気のせいか? 確かにあの炎だけでなく、俺には内部パワーが急激に上がった、これは一体……


 シギアは気を取り直し言った。

「まあ、力を引き出す道具もある。でもそれは普通の武器屋じゃ手に入らない、洞窟の宝箱何かにあるものさ」


 レオンハルトが言った。

「じゃあ、武器も買ったし次はギルドに行こう」


 クリウは言った。

「新しい仲間……」


 しかしシギアは気づいた。

 何だこの邪悪な念は……


 影にカイングロと部下が隠れていた。

「くっくっく」



主人公性格悪いのですが、そろそろある出来事で性格変わります。お待ち下さい。

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