勇者パーティー攻勢と竜族の目覚め
女神は勇者パーティに大いなる力を与えた。
皆の体に素晴らしい力が沸き上がる。
レオンハルトは空中のシギアを攻撃しようとしたヒルデバルの衝撃波を剣の一閃で消滅させた。
「ぬっ?」
普段は余裕綽々の笑みを見せるヒルデバルは驚きを隠せなかった。
「む、君程度の相手が何故そんな力を」
そしてクリウは1日最大2発しか撃てない攻撃用魔法を全力でギルギザンに撃った。
脇腹に当たり爆発が起きる。
さらに聖なる力が闇の力に対した為、化学反応の様な光が出た。
「ぐっ!」
これにギルギザンは動揺した。
クリウは言った。
「聖なる力だから効いてる。それにまだ後何発も撃てそうな気がする」
「俺達も力が上がった様だ!」
デュバンやドレッド達もそれを実感していた。
「女神様が皆に力を」
とシギアも驚いた。
女神は更に指示した。
「レオンハルト達は6大将軍と剣で戦って下さい。クリウやマーティラスは聖なる魔法でギルギザンと戦って下さい。アレーナも」
クリウ、マーティラス、アレーナは魔法をギルギザンに撃った。
アレーナの魔法も数段威力がアップしている。
女神はさらに指示する。
「ギルギザンは迂闊に近づいてはいけません。シギア以外は魔法で遠距離攻撃して下さい」
「ええいいまいましい!」
と言いギルギザンは女神に炎を吐いたがすりぬけてしまった。
「あの女神作戦指示まで」
ジメーンは苛立った。
「君程度で私と戦えるかな」
と余裕の笑みでヒルデバルはレオンハルトに剣攻撃を仕掛けたが、これは本人の予想に反しレオンハルトはかわしすぐさま牽制の一撃を見舞って見せた。
「ぬう?」
明らかに動きも雰囲気も違うと伝わる。
先程よりさらにヒルデバルの戸惑いは大きくなった。
そしてシギアは遠距離から剣の光を放った。
「ぐあ!」
ギルギザンは目がくらみその間にシギアは攻撃した。
しかし生命力が高い為まだ致命打ではないが。
一方悪魔王はガルマスの心を支配しようとした。
ガルマスは頭を抱え込みながら決死の表情で抵抗した。
「裏切り者め。死にたくなければ我が傀儡となれ」
重い声が周囲に響きガルマスの耳と脳内にはさらに恐怖となる。
「わ、私は助けてもらった相手に剣は向けられない!」
炎の中でのたうつような苦しみの中それでもガルマスは精神で抵抗し続けた。
「裏切り者め、逃げ場はない、呪われろ」
ジメーンは叫んだ。
「悪魔王様、そんな裏切り者より私達に力を!」
キングへイルも言った。
「心も操っていただいて構いません!」
しかし悪魔王は答えた。
「いや、まだだ。今そなた達が理性を失い冷静さを無くすと逆効果となる可能性がある」
「くそ、あんな奴に!」
とキングへイルは下まで降りて来たシギアに掴みかかろうとしたが剣の一閃で払われ倒れた。
「うう、あいつがここまでの強さを」
その頃マライは牢で兵士達の会話を聞いていた。
「ギルギザンだけでなく残りの2匹の怪物も向かわせるらしい」
「3匹いりゃ我々の勝ちだろ。今度こそヘリウムは終わったな」
マライの心に強い危機感が芽生えた。
「今こそ竜族の力を!」
すると祈りによってマライの姿がドラゴンに変わって行く。
兵士は気づいた。
「な、何だ! マライがドラゴンに変わっていく⁉」
「ど、どうすれば!」
メガスは物音に気付いた。
「何だ地震か? 牢の方角か? 確認を向かわせろ。それとゴーレムとスカルアーマーはもう向かったな。これで勝ちは万全だ」
「大変です! 女神が戦場に現れヘリウムの戦士たちが大きな力を得たと!」
「何⁉」
少し考えたメガスは言った。
「かくなる上は私が行くか」
「行けません。この城にいなければ」
さらに大慌て伝令が来た。
「あ、あの! マライがドラゴンになって!」
その頃マライは8メートル程の大きさの白い竜になり牢を壊し建物を瓦解しそうだった。
内心ではこう思っていた。
お父様とミミ―デン様を助けなければ。2人共平和交渉に必要な人。でもシギア達も危ない。
捕まった時にこの姿にならなかったのは周りの皆が見ていた為正体が分かってしまう為。




