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天から落ちた最強だが性格が悪い最低ランクの勇者が地上で独立部隊パーティーの一員に任命され帝国と戦う  作者: 元々島の人


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16/225

設定 3大国2

 シュトウルムのオロゴン王とメガスは100メートル程の長城を建てた。

 海峡に砦を作ったり技術者に大砲を作らせ、攻撃の要とした。

 

 ヘリウムが主にモットアンドベイリーであるのに対して石造りの城を多く建てた。

 街道で砦を結び、農民を徴集したりした。


 情報ネットワークの為幹線道路を作り、駅伝制がある為かなり速く移動出来る様になった。

 関門があり治安は良かった。飛躍的に情報伝達が速くなった。

 

 ネオリアリズムの様に国家行動は国際構造で単純化し大国は大国ゆえ利己的行動を許され小国は制約される考えをシュトウルムは持っている。


 だからシュトウルムと手を結ぼうとした国は多い。

 

 為政者の作ったうねりに民衆は迎合する。

 党があるため情報も統制下にある。


 自己中心的世界観がシュトウルムは抜けない。

 しかし歴史は帝国が小国を従えてきた。

 

 権威を国内も国際的にも安定化させようとしている。

 制裁は見下しと同じだ。


 一方昔のガルデローンは社会主義の時代もありその軍事力をシュトウルムは脅威と目した。


 話は戻りシュトウルムは昔は王や身分高い貴族が国を私物化し、地方官は赴かず無政府状態だった。


 スガーラは出世を果たした最高知識人だったが、対立し左遷された。 

 

 対立する貴族は左遷されて行った。

 没落した貴族は地方へ行く。知事や国司の様なものだ。

 国司は横暴な者もいたが中央に押さえられた。


 海賊を率いて反乱した貴族もおり、その海賊は海民が武装したとも言われる。

 海賊退治に左遷された者が海賊と手を組んだ。


 軍事的成功が王権にとって大事だった。

 何故なら他の貴族の野心や不満を抑える為には王の強さと圧力が必要だからだ。 

 

 また荘園主となった貴族は中央有力者に贈賄した。後に免税権を手に入れた為中央の税収が先細りした。


 馬揃えをして諸侯を牽制した。実はヘリウム宣教師も来ていた。そして王は宣教師に城の絵を送った。


 これは諸侯牽制のみならず世界に君臨する権力誇示である。

 歴代の王は世界は自分の権力にあると思っていて神と思っている

 

 やがて追放令も出たがこれは核心的でなく警告的意味合いを持つ。

 

 塩が高価になると密売人が登場した。

 常備軍のみでなく農民が武装し力を得る。

 武士団の形成に似ている。


 メガスやオロゴンは部下に恩賞を与えようとした時その土地がないため他国を侵略したりした。


 メガスは敵より数が少なくても不利とは考えない。

 彼は子供の頃から深い教養を積み、教師はやがて法官となった。


 州の様な物を作り地方に代官を置いた。

 辟召制の様な物がある。

 この地方代官も世襲制になりやすいが。


 属州監督は専守防衛が託され10個師団が託される。

 そして食料長官、水道局長、神殿修復官を設置する。

 常設警察もある。


 この頃どこの国でも政治家と平民派の争いが起きたりした。

 土地法が作られそうになったが挫折した。


 農民は年貢を減らしてほしいと時には強訴もしたが、逆に村役人は捕らえられ拷問にかけられた。

 ガリア人の様に平民は奴隷的だ。

 それでいて重税だ。


 祭司の力は強く、人身御供があり無実の人が犠牲になる。妻、召し使い、奴隷もだ。


 しかし度重なる戦乱の舞台になり荒廃し耕作者もいなくなった問題から国土復興が提唱され、新しい領土は税を一定期間免除され開墾が奨励された。

 そして全領土を平等支配する。


 様々な人が流入し習慣や宗教に統一性がなくなるのを懸念しシュトウルム教で押さえまとめようとした。


 農田開発が進展し低湿地でも塩潮対策は上手く行き農田水利法が作られた。

  

 戦いが続くと軍が荘園に入ってきて米などを運んで行くため住民には過度の負担になった。

 

 荘園から米を取る貴族達の動きを抑制する必要があった。


 兵は行軍時7~15日分の小麦を持っていき足りなくなったら肉を食べる。

 

 領主制は対外の侵攻で秩序が乱れ頼る者がいなくなった時の為にある。

 

 国家法体系が乱れると地主と農民は保護、奉仕の関係に移行する。

 命令権を持つ領主となる。

 直領地は農奴によって耕される。


 領主直轄地と農民保有地に分かれ農民は頑張れば余剰品を売って金に出来た。

 農民は危機には城塞に逃げた。


 王に手柄を証明し軍功を得るには軍忠状の様な物を使った。敵の首や自身の負傷も証明になる。

 

 官僚と地主の癒着、馴れ合いを防いだ。

 司教職叙任権が領主から教皇に移る


 貨幣納でなく現物納を重視した農村対策をした時期がある。

 官僚で文書作成するのは文筆官僚の子孫が多い。

 

 官僚は貴族以外もなれた。科挙のような物を受ける。

 科挙の様な物がある。


 地主の働きで農業は再生産されていく。

 国家は農民のルールをさらにきつくした。


 官僚と地方官改革の為大勢死刑にもなった。

 官僚への監視が強化された。


 庶民の間には奴卑など奴隷層がいた。

 また党や秘密結社も多くあり、平和的目的の物、助け合い目的や宗教的繋がりの人間関係の物がある。

 

 こうした組織が多く生まれたのはシュトウルムの独裁的体勢が優れていたからだ。


 しかし地方に送られた官僚は統治力に限界があり地元出身の事務官僚に任せた。


 信用出来る人が少ないゆえに家族的結び付きを結社に求める。労働者たちは生活が苛酷だ。仕事や家をみつけてもらう事もある。


 初めは寄り合い、身を寄せる場所だったが国にプレッシャーをかける為国家転覆思想を持つ事を匂わせた。

 その為党員が軍に加わる事もある。


 社会混乱時活動は活発化する。しかし支配者は支配の為秘密結社を利用し始めた。そして為政者が会に加入した。


 そして薬や武器の密売を始めた結社もある。

 そして政府の1部になり力を得る。

 土着性が強い結社は内戦時扱いに悩む。

 しかし組織は段々滅ぶ。


 それは為政者がいらなくなると結社を切り捨てるからだ。そして吸収もする。


 貧しい農村出身の結社は構成員を増やし巨大化した。しかし最初は良かった為政者との関係は悪化する。

 海外統一戦線工作を担った結社もある。

 普段縁のない人に興味を持たせ仲間にする。

 

 メガスの兄ミミーデンは戦の途中で死に王位に就くことはなかった。

 

 ミミーデンとメガスはどちらも能力が高く競ったりして将来どちらが王位を継承するか、また分割相続かと言われていたがミミーデンはあまり望んでいなかったと言う。

 シュトウルム帝国は少数民族の言語政策で共通語をシュトウルム語にした。

 少数言語は次々消された。


 言語復興運動も起きたがまた弾圧された。

 シュトウルムは悪魔を祭る「悪魔教会」に力を与えた。雄牛、羊、やぎは殺され祭壇で焼かれる。


 小麦やそら豆で作られたパンが供えられる。

 世紀祝祭が開かれる。


 シュトウルム教は国民を従わせる目的に最初成立した内容から変えられ解釈された。

 シュトウルム教は元々は正しい人によって書かれた教だったが為政者達に思想的に変えられて行った。

 

 母子家庭で育てられた貧しい教養人が立派になり説いた。

 教典と違い現実世界を語る物だった。人生経験の中で書いた物だ。


 そもそも本とシュトウルム教は違う時代に成立している。

 自称継承者が説いた。

 中央集権において都合の良い学問だった。


 宗教において四階層カーストのある国もある。

 しかし差別は反発を生んでいる。

 アーリア人のバラモン教の様な物を信仰する国もある。


 ヘリウム教信者にもシュトウルム信者はいた。

 またアリクタイの様なヘリウム教の戦士が力を貸す事も。


 ガルデローン建国時ヘリウムの使者は訪れ王に謁見した。

 交渉を通じ様々な物品を受け取った。

 ガルデローンは律令国家体制である。


 使者は図に記録されている。

 断絶していた時期もある。


 やはり多くの出費より国内安定化が大事と目された。

 その後僧や留学生がまた遣わされた。

 ヘリウムは対等な関係を築こうとした。


 ガルデローンと他国の戦いに援軍を送った事もある。

 ガルデローンも宗教国家でヘリウムと違う太陽の神を信仰しているが、シュトウルムに破れ悪魔教会に改宗されそうになり、王バッコラ2世はショック死した。


 一方ガルデローンが建国した「ドワッシー国」の権利を巡りヘリウムは争った。

 ヘリウムはガルデローンに先制攻撃した。

 

 その頃はヘリウムにはドワッシー国における権利が国力増に大きな利益があると思っていた。

 植民地を持ったプライドもあった。


 ヘリウムはドワッシー国を承認させようとした。

 これが世界の反発を買った。  


 軍部、外交官に対立があり官僚が原因でガルデローンの信頼を失った等の話になった。ヘリウムの傀儡にするな等。


 ガルデローンと組む発想と傀儡にしようと言う傲慢な考えは対立した。


 軍長デビッシー達は反対派を恐れた。

 暗殺計画すら立っていたからだ。


 ドワッシーの顧問にヘリウム人を置き財政や軍事を握らせようとした。顧問はガルデローンを困らせた。


 ヘリウムの特殊権益を認めさせろ、等。


 しかしここでヘリウム外交官達は何とか折衝し他国と妥協を見つけて行く。


 しかしガルデローンは「最も」ドワッシー国を重要視している訳ではない。

 

 世界を敵に回しやる事だったのか。

 軍部の独走とは大袈裟だ。


 しかしヘリウムは実際国際社会の安全場所にいたかもしれない。


 ドワッシー国にはシュトウルムも駐留していた。

 ガルデローン革命軍と正規軍の内戦が起きた。

 これは国際社会の話題となった。


 その為ヘリウムは来るべきシュトウルムとの大戦の為ドワッシー国権利領有が必須と考えガルデローンと軍事衝突が考えられ、ドワッシー国内部のガルデローン兵と戦った。


 しかしヘリウムはガルデローンからの資源輸入に頼っている部分もあった。


 銅や鉛、鉄や油が足りず労働力も軍事に抜かれた。

 しかし総力戦の為には自給自足が必要と考えられた。


 ヘリウム軍事参謀ラクラーンはドワッシー国領有の計画を立てた。

 しかしラクラーンは武力侵攻より根回しを重視した。

 ラクラーンは「シュトウルムを倒す事こそ世界平和」と説いた。


 それはラクラーンからするとガルデローンと力を合わせた関係で自由の為シュトウルムと戦うのが目的で資源確保が主ではない。


 しかし軍長デビッシーとは考えが異なり対立もあった。

 消耗戦は厳しいとも思っていた。


 政治と軍事の対立問題でラクラーンは味方を失って行った。

 ガルデローンを説得出来ると彼は思っていた。


 ラクラーンは思想こそが大事と説き

「ヘリウム神信者を救う、奴隷や小民族を救う、シュトウルムを倒すのが世界平和」 

 を信条とした。


 またガルデローン労働運動は激化して行った。

 列国との不平等条約の撤廃は呼び掛けたが。

 またガルデローン首脳は他国滞在で軍事を学んだ。


 またガルデローンにあるヘリウムの領事館的建物に収奪が加えられた。これには武装解除が行われた。

 ガルデローン軍部でもストライキは起きた。


 農民は武装化し、各国、ヘリウムもガルデローン内戦時居留民保護等の為ガルデローンの一部に派兵した。 

 シュトウルムも居留民の為攻撃しようとした。


 このため各国との関係はいよいよ複雑化した。

 しかしシュトウルムはガルデローンを支持しヘリウムも従わせようとよく分からない所もあった。



 そして強硬外交と協調外交の末ヘリウムとガルデローンに講和条約は結ばれたがその内容に不服な国民は多くいて講和条約を批判した。


 そして統制しきれなくなったヘリウム国民は暴れだし取り押さえられた。


 王政に対する批判や排ガルデローン移民排斥運動も起きた。


 その後シュトウルムは何とかヘリウムが自分達から戦争を仕掛けるよう誘導すればそれ以上の力で叩き潰せる案があった。


 奴隷解放問題やヘリウムの神信者の同胞が殺された怒りから、ヘリウムには「シュトウルムをそのままにしておいてはやがて神の怒りが下る」と機運が高まった。


 しかしながら何とか戦争を避けたい、負けるだろうと言う意見も多かった。

 ガルデローンがすぐ負ける、シュトウルムは参戦しない等の甘い目算もあった。


 実は十中八九負けると思った貴族が大多数であり本音を言えない者も多かった。

 また勝てると踏んだ軍部はシュトウルムの研究が足りなかった。

 協調的外交も結局は失敗した。

 

 元はシュトウルムが「上手くヘリウムを開戦させる流れ」にして行くシナリオの様な物があり、ガルデローンとヘリウムの色々あった事や他の国との関係も上手くヘリウムを乗せよう、焦らせようと言う考えがあった。


 ヘリウムからすればガルデローンや他の国と連携する等道はいくつかあったが焦らせたシナリオがある。


 またヘリウムもどこか国民を煽る風潮があった。

 実はヘリウムがガルデローンと争った際シュトウルムは少し助けた。

 

 またヘリウム他国進駐は間違いであったと言われる


 ヘリウムはあまり小競り合いになれていない所もある。

 

 ヘリウム軍長の人事は良くなく「戦争をしない方が良い」とデータを持って来た者を小心者とした。

 演説を格調高くしたりした。

 

 また王の言う様に話を白紙にしたくない意地もあった。

「戦争は勝ってなんぼだ」的に。

 

 しかし矛盾するようだが軍長デビッシーは即時開戦を考えていたわけでもない。

 

 しかし本当に戦争すべきだったかは疑問が残る。

 デビッシーはその場しのぎであったのではないか。

 

 和平派に威圧をかけたりした。

 精神論的で現実データがなかった。


 その頃メガスは

「シュトウルムには正義がある。ヘリウムには世界制覇の陰謀がある」

 と演説していた。 



 シュトウルム有名騎士一例


・クシヤス

 オロゴンに仕えた。文武両道で人質救出も多い。

 

・ダモス

 オロゴンの部下。息子ナッガに家督を譲る。ナッガ幽閉をきっかけに復帰。


・モーノ

 オロゴン軍槍の名手、捜索等で活躍、忠誠心が強い。


・ナッガ

 戦功を重ね成長を遂げ父から家督を継ぐ。


・マスカ

 オロゴン部隊で戦いに参戦。参謀としても活躍し降伏した者を取り次ぐ。



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