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天から落ちた最強だが性格が悪い最低ランクの勇者が地上で独立部隊パーティーの一員に任命され帝国と戦う  作者: 元々島の人


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ガム・ゴルドの力

「あう!」


 アレーナは竜巻に巻き込まれ打ち上げられ床に叩きつけられた。


 さらにガム・ゴルドは追い打ちで稲妻を連打して来た。

「くっ!」


 アレーナは残った力で倒れながらも弱めの稲妻を何発も撃ち返して迎撃し防いだ。

「ふふん」


 ガム・ゴルドは大きな魔法を使えば勝負がつきそうなのに様子を見る様に弱めの魔法を連打した。


 1発1発を高速で繰り出し何とか防いでいたが若干押されていた。

「くっ!」


「弱い魔法の連打ならかなり速い様だね」

 とガム・ゴルドは余裕ながら相手の力を伺い試す様だった。


 そして防ぎきれない攻撃はマントで防御した。

「ほう、そのマントなかなかの代物だな。魔法を防ぐとは」


 更に大きな稲妻を放ってきた。

 アレーナは防ぎきれず吹き飛ばされ倒れた。

 アレーナはもがき床を掴んだ。


「ほう、華奢な体の割に持ちこたえるね」

「わ、私は物理攻撃には弱いけど魔法防御耐性はかなり鍛えている」

「成程」


 ガム・ゴルドの話し方や戦い方はまるで余裕の中に相手の様子を伺う慎重さを秘めている様だった。


 ドレッドは思った。

 あいつ余裕の笑みを見せてはいるが一定の警戒心を感じる。 


「そろそろ終わらせるか」

 と言い、直径50センチ程の火球をアレーナ目掛けて放った。

「くっ!」


 アレーナは目を瞑ったが、ドレッドは飛び出し盾で完全に防ぎかばった。

「ほう⁉ 防いだか? その盾は?」


「この盾はお前達の仲間ジェネラル・マドンが着ていた魔法耐性の強い鎧を研究し作られた物だ」

「成程、中々君達もやるね」


 感心してるのか。馬鹿にしてるのか。

 と言ったドレッドの感じ方だった。

 

「うおお!」

 その時アリザインはわずかな隙を突いて突撃した。


 しかしにやりとしたガム・ゴルドの迎撃の強力な火球をもろに食ってしまった。


「速い!」

「まだだ!」

「アリザイン!」

 アリザインは焼け焦げても倒れなかった。


「俺達殺人気道術の使い手はいつ命を落としても構わない戦い方をしている!」


 と叫びそのまま突撃した。

 しかし

「ふん」


 とガム・ゴルドが手を出すとまるで空気投げの様にアリザインが宙に浮き後方に倒された。


 アレーナとドレッドは驚いた。

「馬鹿な!」

「空気投げ⁉」


 ガム・ゴルドは笑った。

「ふっふふ。今のは投げではない。風の魔法の応用だ。しかし君達殺人気道術の使い手がマスターするのに相当時間がかかるようだが儂は割と速くマスターしたぞ。


「くう!」


 ドレッドは思った。

「あいつ戦士じゃないのに接近戦も隙が無い。あのよぼよぼの体なら1発剣で切れば倒せそうな物だが」


 アレーナは言った。


「でもそんな簡単じゃないと思う。何か物理攻撃にも防御対策をしていそう」

「どちらで戦えば良いんだ」

「やはり近づくのは危険、私とコアが遠くから攻める」


 そしてアレーナとコアは魔法と弓でドレッドに防御してもらいながら攻撃したが中々クリーンヒットしない。

 

 そしてコアは火球で焼かれ倒れた。


 ドレッドに考えが閃いた。

「魔法でも剣でも危険で埒があかないなら、組み合わせる戦い方だ」

「えっ?」


「試練の洞窟でシギアがやった戦法だよ!」


 アレーナは稲妻を溜めた。

 ドレッドは素早く横に走った。

「何だ⁉」

 

 そしてアレーナはドレッドに向け稲妻を撃ち、ドレッドが剣で受け加速させ投げつける、かつてシギアがやった戦法を使った。


 稲妻の玉が凄まじいスピードでガム・ゴルドに襲い掛かる。

 「ぬう!」


 正面から魔法はぶつかり始めてガム・ゴルドは防ぎきれずローブも少し焼かれた。

「ぬう。こんな技があったか」


 ドレッドとアレーナは期待不安半々だった。

「す、少し効いてると見るべきか!」

「それ以上に、精神的に動揺してる」


「おのれ」


 ガム・ゴルドは爆破魔法を放ちドレッド達は吹き飛ばされ焼かれた。

 しかしまだドレッドとアレーナの闘志は消えない。

「まだ、諦めない」


「無駄だ」

 先程までの余裕言い方と違い、ガム・ゴルドの声は凄みを帯びていた。   

「儂たち幹部は皆悪魔王様に力をいただいている」

 

 そしてまた爆破魔法が炸裂した。

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