謎の鉄仮面の無言
レオンハルト達はイバールと戦い、マーティラスはもう1人の鉄仮面と戦っていた。
イバールは4人かかりの攻めには苦しんだ。
「く、くそ!」
デュバンは言う。
「本当は一騎打ちでこの前の汚名をはらしたかった所だが、今度も負けるわけにはいかねえ。シギアも待ってるんだ!」
レオンハルトも言う。
「4人かかりは騎士道精神に反する。だがシギアを早く助け出したい事と、騙された事に皆怒ってるんだ」
ドレッドは言う。
「シギアがいない者と思ってこいつらを倒すんだ」
ガイも言う。
「相変わらず卑劣だな貴様らも」
イバールは言った。
「うるさい。あの盗賊に騙されたのが悪いんだろうが。皆揃ってお人よし、いや馬鹿だな。ぐわ!」
黙らせるようにアリザインが切り裂いた。
そして卑劣な手段にガイが獣化した。
妹を人質に取られた時の記憶とだぶった様だ。
ガイは叫びながら圧倒的スピードで攻め立てた。
「何と言う速さだ!」
「良し、決めるぞ!」
アリザインは空気投げを放った。
イバールは空中を舞った。
さらに追撃した。
「2段空気投げ」
すると宙に浮いたイバールの体がさらに上空に舞った。
「よし!」
とデュバンとレオンハルトが同時に奥義を放つとイバールは血を流し倒れた。
「やったぞ!」
「マーティラスさんの加勢を」
そう言うとマーティラスは言った。
「いや、少し私1人で様子を見よう」
「……」
デュバンは言った。
「あいつコンビって事はイバールと同じ位の強さか?」
マーティラスは慎重に防御重視で攻めて行った。
鉄仮面は何も話さない。
「あの騒いでた魔法使いと大違いだな」
「ああ、不気味だ」
「よし、俺はシギアを助けに行く」
とアリザインは去った。
中々マーティラスは攻めきれない。
徐々に汗をかき始めた。
疲れを見せない様振舞っている様見える。
対して鉄仮面は汗等かいていない様だった。
「よし」
マーティラスは間合いを取り攻撃用白魔法を使った。
「元僧侶の騎士か」
初めて鉄仮面は話した。
クリウが1日1回だけ出す物と違い少し小さめだったが、速度は速く近くでは避けられないと見えた。
しかし鉄仮面は仮面の中から覗く鋭い目でぎりぎりまで引きつけ、居合い切りの様に白魔法を切った。
デュバン達は驚いた。
「真っ2つに」
「あの速さや威力の技を何と無しに!」
「ぬん」
次の手としてマーティラスは剣を前に突き出し指を添える構えで力を溜め始めた。
「あれは奥義か」
とレオンハルトは言った。
しかし鉄仮面は防御体勢に入り攻撃しようとしない。
「構えてる。受け止める自信があるのか」
そしてマーティラスの力が最大に溜まった。
「うおお!」
光を出した剣で切りかかった。
しかし鉄仮面は居合切りの様に剣で迎え撃ちブロックした。
手に凄まじい衝撃が走り辺りまで拡散する。
「なっ!」
レオンハルト達は驚愕した。
「奥義を苦も無く!」
その頃シュトウルム城では会議が続いていた。
マリゼン王の代、部下イリーンスともう1人信頼する家臣エヴァルと執事コウロウ達は反体制派貴族シュベールと何度か戦った。
マリゼンは少し消極的になりいずれイリーンスに地位を譲ろうかとも思っていた。
イリーンス以下の位の騎士の各役職任命も行われた。
エヴァルは所領安堵や裁許、施行状発給等の権限を持ち権限分割していた。
コウロウは地方管令の様に派遣しようとしていた。
エヴァルと対立はなかった。
シュベールは兄シュバインや最高意思決定役マトンらと陰謀を企て王軍と戦った。
シュベールの出兵をイリーンスは討伐したが最初敗北し他の騎士は援軍として送られた。
イリーンスは少し信頼低下から格下げされた。
その後の時代、息子のオロゴン王が悪魔王に力をもらってからは悪魔教会は軍や社会で大きな力を得た。
衆徒の様に兵も派遣された。
ライバル関係の2つの貴族の派閥は悪魔教会の掌握を試み2つに分かれている教会のそれぞれを占拠した。




