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天から落ちた最強だが性格が悪い最低ランクの勇者が地上で独立部隊パーティーの一員に任命され帝国と戦う  作者: 元々島の人


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ライバルの予感

 シギアとミンガード、にらみ合いを交えて2つの剣はぶつかり合った。


 火花と冷たい空気と重い圧が飛ぶ。

 ミンガードは一見外見も戦い方に冷めている様で非常に強い眼光を飛ばす。

 

 氷に射られている様だ。

 シギアの突破する意思、対して通さない責任感がぶつかる

 シギアは勿論突破して仲間の所へ戻りたい気持ちだった。


 ミンガードの方は何と言うか「温厚そうで冷たい圧」とでも言えば良いのかと言うような雰囲気が目つきと剣の扱いと全身の動きから感じられる。


 その「独特性」のある雰囲気にシギアは戸惑った。

 それがどこか攻撃が躊躇気味になっている理由でもあった。


 また実力もシギアが戦った中でトップクラスだ。

 

 また「地上にこんな相手が」と言う「天界の戦士と言う優位性」を持っていた事に気づき恥じた。


 シギアは思った。

 相変わらず表情を変えない人だ、何を思っているのか分からない、何とも言えないこの雰囲気。


 正々堂々とした人となりを表し、戦う意味も訴えているような。

 戦いが好きだと言うより責任感で戦っている感じがする。

 ここは一歩も通さんぞと言う様な。


 好戦的でなく責任感の強そうな所に敵ながら何故か尊敬心が生まれた。


 空気でも「無言の圧」みたいな物は強く感じる。

 そりゃ番人だしな。通してあげます、とは言わないだろう。


 ミンガードは自分の立場、義務責任に従っているだけかもしれない。


 だけど俺も行かなきゃならない、攻撃に転じさせてもらうか。


 シギアは防御から一転、激しい突きを放った。

 ミンガードも「攻撃に転じて来た」と雰囲気の差を感じ取った様だ。 


 何かライバルになりそうな人だ。

 とシギアは思った。


 シギアは中央から少し右上寄りの40度上方の中央狙いの軌道の突き、さらにその右上80度程からの突きを、今度は中央真っすぐな剣を突き出して行った。


 何となくシギアには「中央への突きで攻めよう」と言う勘が働いた。


 自分らしい戦い方をする事とミンガードのペースに合わせる事両方をしたがどこかミンガードのペースにはまりそうな感じもした。


 僅かな心の迷いを見せず必死に。

 だが逆に彼との対比で攻めまくろうとも思った。

 

 それ程の影響力が彼の戦い方と出す雰囲気にあった。

 アレーナは叫んだ。

「高速移動の魔法をかけるわ! これで有利になるはず」


 しかしシギアは好意を感じながらも顔を向けずに答えた。

「いや、いい」

 

 手でもサインした。

 何故か「勝負を邪魔されたくない」と言う気持ちが生まれていた。

 そして戦いは続行した。

 

 袈裟切りを混ぜ正面突きを緩急を付け放った。


 シギアの戦いぶりに防御する側のミンガードは少し動揺した目つきと、反応やそぶりを見せた。

 ほんの少し怯えている様にも。


 もしかして、ここが弱点?

 とシギアは戦いの経験と勘を生かし鋭く洞察した。


 シギアはミンガードがかなりの強者と認識し「早く仲間の所へ行きたい」と言う焦りは見せない様にした。


 さらにシギアは中央寄りの突きがミンガードの弱点なのかやや馬鹿の1つ覚えの様にミンガードが動揺した位置への突きをまた速さをさらに上げ緩急を付けて攻めた。


 またそれは相手が焦り別の位置に打って来るのを迎え撃とうと言う誘いもあった。


 この人わざとぐらっと来て誘い込んだりフェイントをかけてるんじゃないだろうな。


 このすました顔を見ると。

 とシギアは思った。


 しかしミンガードは上手くシギアの攻撃を切り払うとまるで「ここから本気を出すぞ」とでも言いたげな圧を目と全身からかけて来た。


 しかも剣を出さず防御体勢のみだ。


「ここは通さない」と言う役目からの責任感からであり「相手に負けたくない」と言う幼稚な理由ではないと感じた。


 シギアは思った。

 防御で俺を威圧しようとしている。


 この人は俺の色々な攻撃を気迫で受け圧をかけてくる。

 こうなれば気迫勝負だ。


 何だろう、心が熱い!

 先に隙を見せた方が負ける。

 激しく切りあいは続いた。


 シギアは思った。

 ミンガードはほんの微妙過ぎる程に少し疲れを見せる程度だ。


 まるで汗をかかない人間の様

 いや息が少し荒くなったりするのも演技かもしれない。

 1流の人はそう言う演技も混ぜて来る。


 対してシギアは別に冷たく振舞う必要もないと思い気迫を前面に出した。


 シギアの左斜め20度からの袈裟切りをミンガードは柔らかい太刀筋で外側からいなす。


 それは無関心な人間が剣がぶつかる瞬間だけ無言の気迫を込めている様だった。


 確かに殺気は感じる。

 その『重さ』『手ごたえ』がシギアの腕に響く。


 アレーナは言った。

「やはり私も加勢するわ! 早く皆の所に行かないと」

 と言い指から電撃を出そうとしたが、シギアはノーの合図をした。


 シギアは自分が早く突破したい気持ちと相手がどういう人間か確かめたい気持ち、そして勝負を楽しむ感情が混ざっていた。


 本当に切って突破する相手なのか。


 切り合いはまだ続く。

 しかし客観的に見るとシギアはやや焦っていてミンガードは冷静で動きに無駄がない。


 シギアは思った。

 俺と同じ位なのに表情含めて何だこの隙の無さは。


 奥義を出したい所だがあいつも持ってそうだ。

 奥義同士の戦いに持ち込むか。


 しかしあいつの方が威力が上かもしれない。

 ああ、汗がにじむ。


 ミンガードは激しい攻撃を出して来た。

 その動きと剣筋はまさに「邪魔者を排除する」鋤の無さと落ち着きに満ちていた。


 


 一方、ヘリウムの会議ではやや有能な戦略家に欠ける点やワンザに状況の全てを伝えていない様な面もあった。

 

 政治と軍部の連携が面子が先走って上手く行かない点があった。

 能力のある人が重用されない事もある。


 ヘリウムに合った軍事学をきちんと考えていたのか。


 その一方で国民が大勢死んでも戦争を続ける意味はあるのかと言う意見も飛んだ。


 しかしガルデローンも協調した和平工作は上手く行っていなかった。

 

 ガルデローンを対ヘリウム参戦させず、和平に導きたかった。

 またシュトウルムの犠牲者を多く出し戦意喪失からも和平に導きたかった。


 ヘリウムはシュトウルムと同盟を組んでいた事は賛否両論だった。

 

 ヘリウム外交パーキンとガルデローン外交ピッセルの懇意さを使い仲介者にしようとしていた。


 しかしこれらの和平工作はヘリウム軍部に中途半端にされた。

 徹底抗戦と終戦の意見は相半ばした。


 シュトウルムはガルデローンに対ヘリウム戦を要求したが安易に受けられなかった。


 しかし参戦への密約交渉は進められていた。


 ガルデローンはかつては対外も国内も改革し、他国と友好関係を構築させようとしてきた。


 しかしまた強硬姿勢に出たり協調路線に出たりどこか中途半端だ。


 ちなみにヘリウムの農地法提出は討議では「反体制運動だ」と捉えられ反対が多かった。


 カエサルとポンペイウスのやり取りのように1項目ずつ賛否を問う方式で行った。与野党協賛である。



 ヘリウム農地では畑を耕すのが重要視され犂耕は1回だったが秋に種をまく冬麦の畑は念入りに耕されやがてさらに回数は増えた。


 馬鍬を使い土の塊を砕いた。

 

 無輪犂はロバにひかせる事もある。

 無輪犂は重量と軽量がある。


 小麦はからさお、石臼を使う行程で小麦粉になる。


 家檎は余剰分は売られ、羊は羊毛になり牛はチーズやバターを飼育して生産した。

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