終息と六人の男
シギアは魔術師の魔法を剣で切り裂いた。
「おのれ、このマジル―シ様の魔法をいとも簡単に!」
「皆さん、俺の後ろに隠れて下さい!」
シギアは騎士達をかばう様に立った。
「貴様は強いが対して考えはないだろう、天界から来たとか何とか言ってたが」
シギアは少し溜めてから落ち着いて言った。
「俺は神様を完全に信じていないし否定してもいない。無責任かもしれないが、でも最初ヘリウムに召喚された時は何で俺がと思ったしそれまでも世の中、人間は不平等だとか意味の分からない不幸が多いと思っていた。でも今は意味を見出せる!」
「意味だと⁉」
シギアはじっくり思い出しながら噛みしめる様に言う。
自分自身を納得させるための様だった。
「俺がこの国に呼ばれたのも意味があって多くの人と出会い戦う意味も自覚できた。だから運命は神が用意して導いてくれる物だと思ってる。1つ1つの出来事には意味があり後になって繋がるんだと思う。だから今出来る事を精一杯やるだけだ」
「子どもの様な答えだ」
シギアはさらに目をはっきりさせ強く言った。
攻撃的と言うより純粋だった。
「それでもいい、俺はそのためにここにいるんだ。必ず答えが出る。いや、出なくても必ず意味のある生き方をしてやる」
「シギア……」
レオンハルトは感心した。しかし1点気がかりな事があった。
放火した裏切り者犯人は一体誰なんだ?
シギアはマジル―シと戦い、アリザインはイバールと戦った。
マジルーシと帝国兵達はまた批判した。
「ペストが流行った時疫病にかかって死ぬ確率は宗教信者の方が高かった」
しかしヘリウム兵達は団結して言い返した。
「宗教信者の井戸に毒を入れた説も出ている!」
「イデアとして精神的存在としている! それは神的生命だ」
「人間は神によって作られたんだ!」
しかし帝国兵も言い返す。
「神の教えにある『殺人の為の逃げ場』は正義への挑戦だ!」
またヘリウム兵達は言い返した。
四つ意見があった。
「人間は他の動物を支配するのではない管理しているんだ」
「人間は、宗教信者は思いあがらない! 人間がいくら知性を積み重ねても神には及ばない事を知っている」
「異端の人々は大学に進学し神学を学び国や教会からの自立を掴む為戦ったんだ」
「神による救済は必ず来る。世俗の権力者による処刑など許されない!」
帝国兵達はまた言い返す。
「修道院だって堕落している」
「努力を怠ると罰するだろう」
またヘリウム兵も言い返す。
「異端の人を討論に引き込んで弁舌で異端扱いし殺したんだろうが!」
その時デュバンを火の矢が狙った。
「危ない!」
シギアは飛び込みかばい火に包まれた。
「追い打ちだ! 死ね!」
シギアはマジル―シの特大火炎魔法を食った。
さらに砲兵は焼夷弾をシギアに撃った。
「うわああ!」
シギアは激しい炎に包まれた。
しかし、焦げながらそこから出て来た。
そして手に火のエネルギーを集めマジル―シにぶつけた。
「ぎゃああ!」
マジル―シは焼けた。
「シギアさん!」
宝児が来た。
「宝児! 水魔法であいつの火を消すんだ! 生きたまま捕まえるんだ!」
しかしマジルーシはあがいた。
「おのれ! かくなる上は自爆魔法だ!」
いきなりマジル―シはシギアに抱き着き自爆魔法を使った。
大爆発が起きた。
「シギアさん!」
シギアは煙に包まれどうなったかわからない。
その時少し離れた場所に6人の黒覆面と装束を着た男達が現れた。
「何だあいつら!」
男達は言った。
「我々はメガス様をお守りする6大幹部だ。ビシュの塔で待っているぞ」
「あんな強そうな奴らがまだ6人も」
イバールは男達の所に逃げ帰って行った。
「逃げろ!」
帝国兵達は6大幹部たちと撤退して行った。
ここで一旦戦いは収束した。
戦いは3日後に解放戦が待っていた。
火を付けた裏切り者は本当にいるのか。




