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天から落ちた最強だが性格が悪い最低ランクの勇者が地上で独立部隊パーティーの一員に任命され帝国と戦う  作者: 元々島の人


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デュバンの思いの強さ

 デュバンの瞳は鮮血の様に光り輝いていた。


「俺が必ずあいつらを倒してやる。自分が犯人だと疑われたのは辛いがそんな事どうでもいいんだ」


 その目には人の様な獣の様な若い1つの生命体の躍動する心を映す生命の炎が宿っていた。


 殺気ほとばしる目の激しい光には確かに憎しみがあった。


 しかしそれだけではなかった。


「お前たちを憎む気持ちはあるがでも憎しみで戦う訳じゃない!」


 イバールは首を傾げた。

「? それは何故だ」


「憎しみは争いしか生まない! 神の教えにもある!」

「ふん、宗教国家でありながら軍隊を作っているくせに」


 デュバンはジャンプし切り込んだ。

 相変わらず体重の全てをかけている飛び込み切りだ。


「すごい」

 レオンハルト達は見いった。


 ぶつかった剣を交え2人は睨み合った。


 イバールはデュバンの気迫に一瞬ひるんだ。

 き、貴様の剣ごときで! と内心思った。

 

 イバールは剣を交え言った。

「世の中を良く知りもしない若造が何が守るだ」

「足りない部分はこれから学んで行くさ! それに若者には若者しかない物があるんだ!」


 デュバンは体勢を整え直角切りおろし斬撃、右70度からのすくい上げ、胴打ち水平切り等、


 ともすれば隙の大きいこれらの技を繰り出して行った。


 一方マーティラスに対し魔術師は手から波動の様な物を出した。


「ぐっ!」

 マーティラスは防御体勢で防いだ。


「これは魔法じゃない、念動力だ。貴様は使えなくて不便だな」


 しかしマーティラスはきっと見据え見栄を切り同じような波動を放った。


「ぬっ、ぐぐ! 貴様も波動を? 何故だ!」


 一方デュバンとイバールの激しい切りあいは続いていた。


 しかし明らかにデュバンは押されていた。


 シギアは近くで見ていた。

「デュバン、何て気迫だ、俺達の中で一番かも。でもそろそろやばい、マーティラスさんは何故1人で戦えと言うんだ。助太刀したい」


「うおお!」

 斜め50度の袈裟切り、120度のすくい切り、払いながらの小手打ちなどを繰り出すデュバンだが致命的1打は与えられない。


「怒りの割には攻めが稚拙だな!」


 イバールに言い返した。

「お前たちを憎む気持ちは確かにある。しかしそれより強いのは平和への願いだ」


「さっきと同じ事を言ってるな」


「ああ、おれは単純だ! 騎士なのに政治にもあまり詳しくない! でもヘリウムは宗教国家でありその騎士団だ。相手を憎んじゃいけないんだ」


「相手を憎まないだと?」

「そうだ! 理想かもしれないが許すんだ、全ての敵を!」


「そんな理想が通用するか!」

 厳しさを教えようとでも言うのかイバールの攻撃がさらに激しくなった。


 デュバンは手を切られた。

「ぐあ!」


 イバールは宗教戦争について説明した。

「それに宗教は分からない部分が多すぎるから我が国が別解釈してやったのだ!」


 デュバンは言い返した。

「それだけでなく小さい者に権威を与えない偽の教えをまき散らし、あまつさえヘリウムから移住した異教徒を人を異端と処刑したな!」


「それでもまだ憎まないか! そもそも戦争は商業だ。戦利品に身代金」


 またデュバンはあちこちを切られた。


「まだだ!」

「まだ屈せぬか、貴様を犬の様に這いつくばらせてやる」


 デュバンは汗だくぜいぜいで食い下がる。


「俺は屈しない! 手足を切られようとも貴様に勝つ」

「さっきは許すと言っただろう。その程度の信念と信仰心か」


「俺は馬鹿で未熟だから神の教えを完全に理解出来てない。でもいつかして見せる! 本当の平和の為にも! その為目の前のお前を倒す! 腕を切られても! 足が切られても!」


 やばい!

 シギアはいよいよデュバンの命が危ないと思った。


 助けないと! でも何て気迫と思いの強さなんだ。皆を思い切り巻き込むような……マーティラスさんはこれを見せるために?


次回は宗教的な台詞が多く出てきます。

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