シュトウルムの歴史2
初めヘリウムとシュトウルムの関係は善悪的、絶対悪的構図だった。
シュトウルムは少数民族の奴隷にカカオを栽培させたが過酷な労働で人が減り生産を維持出来なくなった。
また少数民族は高い塀で幽閉され労働させられしかも少ない配給だった。
少数民族には神が助けに来てくれると言うのが生きる希望だった。
ヘリウムもガルデローンも少数民族を解放すべく戦いでなく外交政策を続けた。
ヘリウムには「戦争をするな」と言う意見と「他国の人、とりわけ同じ宗教の苦しんでいる人を放っていて良いのか」と言う意見に分かれた。
そして宗教的意見から「このままシュトウルムを放置していては『神の怒り』が下るだろう」と言う戦争の理由付けが出来た。
シュトウルムとの同盟を破棄しガルデローンに協力を持ち込もうとしたがこれがわかり国際法違反的になった。
シュトウルムでは絶対君主制やおかしな宗教政策を批判するシュラフタと王党派が内戦し王党派が勝った。
小競り合いに慣れていないヘリウムはやや決断が鈍かった。
理性を重視する啓蒙主義運動、及び農業、娯楽、文化に重点を置いていた。
しかし奴隷や植民地、他国の同じ宗教信者を救いたい声は高まって行った。
軍の指揮系統で言えばシュトウルムは自前の軍を持っていた為指揮効率は良かった。
しかし前述の犯罪者をコロセウムで戦わせ傭兵として雇う政策の為、指揮系統に乱れが生じるかと思われたが傭兵に完全免罪を施した。
行軍中に暴行や傷害等を起こしても見逃す政策措置を取り、自前の騎士以外にも強力な戦士を集めて行った。
シュトウルムではインテリや地位の高い人しか教会で説教してはいけない独自の決まりがあった。
これも本来は力の弱い者に神の教えが出ると言う真理に反している怒りの抗議の声がヘリウムに集まった。
シュトウルムの独裁を防がなければ皆が平等にはなれないと言う意識が高まった。
その為ヘリウムは来るべきシュトウルムとの大戦の為ドワッシー国権利領有が必須と考えガルデローンと軍事衝突が考えられドワッシー国内部のガルデローン兵と戦った。
しかしヘリウムはガルデローンからの資源輸入に頼っている部分もあった。
しかし総力戦の為には自給自足が必要と考えられた。
ヘリウム軍事参謀ラクラーンはドワッシー国領有の計画を立てた。
次は新編に入ります。




