魔帝王の決断・2
なんとか間に合った。
模擬戦の日は邸宅の習慣になった。午前の試合に参加するチームは朝早くから準備する。料理人は朝食とピクニック料理を同時に作る。そして、皆は十時ぐらいでワクワクして邸宅の一角に集合する。
戦場は元々ルイン家の馬訓練場だった。邸宅が作られた百年前に比べれば今は所有する馬は減っているからあまり使わなくなった平ったい土場。近くに観覧席が常に準備され、料理人は綺麗なテーブルの上に様々な手軽料理を置く。
チーム達は真面目に会議している中、観覧者は楽しく待っている。賭博が個人的行われているが、私は見ないことにする。度を過ぎたら割入るつもりが、その様子はない。
ただ、一人の観覧者は真剣な顔で私を待っている。
「ヒュー先生。答えは?」
「はい...結婚します。あっ、いや、したいです」
そこはちゃんと決めてよ、イケメンなのに台無しだわ。
「…わかった。なら、根性を見せて。私の攻撃を十分耐えなければ、ナタリヤ姉様を守れない。虫を除けるぐらいの強さがないと話にならないね」
「お嬢様と果たし合いですか」
「いいえ、そんな堅苦しいものではなくてよ。ただの遊びに過ぎないわ。そう、模擬戦の個人版だわ」
これは試しだ。ピューパシの奴の果たし合いは八分ぐらいだったから、ヒュー先生はそれを上回らないと行けない。本人も自信つけないといけないし。
「分かりました」
彼はそう言って、魔法空間からフル装備を取り出した。いいね、容赦や油断はしないで。本気で潰す気で戦うからね。確かめないと行けない。
これはルイン家を左右する賭け事なんだ。
勿論、ルイン家の養子が魔帝王の配偶者になったら、権力は貴族の中で最大。
でも、これはヒュー先生の為にもなるけど、この国の為でもある試練。本当に耐えられないなら、魔帝王の配偶者になってはいけない。暗殺や事故にあって簡単に死んでしまうと、魔帝王は一時的に狂うでしょ。それで簡単に首都が潰される。下手したら帝王国が無くなる。それを望む他国は毎日増えている。だから、これをしないと行けない。
ヒュー先生は強い。彼本人が分かってないと思う。
わくわくして来た。本気で全力を出すって初めてかも。
二人で平地に間で向き合う。私もミスリルと聖獣の毛で作られたマントを纏って、手袋をはめる。
不思議な丈を持つヒュー先生は不安げにこっち見て、小さな声で言う。
「...お嬢様、その笑顔、怖いんですけど...」
実は、新しい話を書き始め、そっちの方が面白くなってきたからこっちの方をサボってます...一週間に書く時間が限られていますから、ついついストックしてあった話をもう使い尽くしました。
ちなみに、新しい話はまだ投稿してません。私の永遠の悩み、R15にするかR18にするかでまだ決めてなくて、話がある程度書かないと決められない気がします。今の所はR15ですが、エッチな事も残酷描写もギリギリな所まで書くと思います...




