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魔嬢様の遊び  作者: たんぽコロ
2ー魔嬢様の賭け事
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勇者の行方・2

帝王国エイテルニアの首都ラヒタルは騒がしい。何処の国の大都に負けないぐらい煩くて耳障りで何時もイキイキしている。静寂を知らない都民は真夜中でも大声で叫びまくる。市場の屋台は何時でも営業していて、変な時間帯でも客が来てしまう。眠らない街として有名なラヒタルは何時も何処かで動いている。首都に引っ越す新参者は最初寝られないのは普通で疲れ果てて意識不明になってやっと眠りつく事を【初夜を迎える】とちょっといやらしい俗語と呼ぶ。真都民は騒ぎの中でもぐっすり眠れる特技は誇りだと思っている。他国から来たベテラン商人は消音性の高い宿を求める。


だから、真夜中に冒険者のパーティーが宿を出た時、宿の主は怪しまれなかった。新参者で眠れないか、新夜食を食べに行くか、分からなかったが別に怪しくなかった。マントを被ってるのは早夏とはいえ、深夜は寒風が吹くので珍しくない。闇業界の依頼を受ける冒険者も少なくはないので、知らないほうがいいと判断した主はそのまま三人組を見送った。


道の点灯を避けて移動する三人は下町から貴族街に行った。遠くても下町の雑音はよく聞こえた。高い白壁を見上げながら、リーダーが喋った。


「二人は本当について来る気か」


若い女の子の声がすぐ答えた。


「もう、何回も言ったじゃないですか。リクと一緒に行くと決めましたもん。」



「危ないぞ。あの【恐太子】と戦うかも知れん。」


「シア、ビビっているなら来ない方がいいわ。子供の遊び場じゃないから」と色気満々なお姉さん声がからかう。


「ビビっている何かーーリクと一緒なら怖くないもん!それに、子供扱いしないで!先週成人しましたもん」


「年はともかく、()()が足りないなら子供は子供のままだわ」


「二人共、話は後で。行くぞ」


一番長身の人が一番短身の人を片腕抱っこして、壁を軽く跳び越した。3人目は彼を追って跳んだ。


「リク!シアは自分で移動出来ます!」


半泣きの少女はそう言って彼の腕から逃げようとしたが、ビクッともしなかった。


「いや、下手に動くと罠に引っかかる。これは流石に危なすぎる。」


「エ」


「ディアンヌ、シア、魔法をなるべく使わない様に。俺の後ろから離れないで。間違って踏み外したら死ぬかも知れんぞ」


二人の女性は静まった。


広くて立派な花園や庭園は複雑な迷路になって、邸宅を囲む形に作られた。垣根の上には魔法壁が張られて、罠かアラームか分からないが、兎に角触れない方がいいとは明確だ。そして地面はほぼ全部罠だ。近くには捕虜系か即死系が散らばっている。


真っ直ぐに動けなくて、一度上に跳んで周囲を確認してから一番安全な所を探さなきゃいけない、隠れ飛び石感覚だった。


半分ぐらい進んでペースを速まった時、上に跳んだら地面の数々の罠が急に変わった。そのまま着陸するとエグい罠に触れて即死。


「ッ!」


片手で風魔法を放って方向を変えた。シアを抱えるまま移動する選択をちょっと後悔しながら一番近い新たな安全地に無事到着した。


だが、魔法を使った途端、周囲はレベルを上げた。安全地が明らかに小さくなって、周りの罠がほぼ全部即死系に変換した。


「勘弁してよ」


愚痴が漏れるぐらい呆れた。どれだけ過保護なのかよ。


「リ。。。クッ」


振り返ると、ディアンヌは捕虜罠に引っ掛かった。


運が悪いかいいか、よく分からない。


百本の茨が彼女を束縛して体を地面から持ち上げた。何故か彼女の苦痛の顔がよく見えた。


罠から光が漏れている。魔眼から見える物ではなく、罠は光を放っている。


「チェッ。ディアンヌ、動くな。解放してやるから、解いたらこっちに飛べ。魔法使ってもいいから」


シアを俵担ぎにして、剣を抜いた。風魔法を足して、横に一回振った。


シャッと音を立て、風がディアンヌの真下を越した。茨が緩んだ途端、彼女は浮上してリクの所に行った。タダ、安全地は小さくて、ディアンヌも抱っこしないと踏み外してしまいそうだ。


「ディアンヌは最後まで浮上出来るか」


浮上魔法は魔素消費が激しくて、ずっと魔法を放たなきゃいけない。


「出来る。その後、戦力にならないけど。」


やっぱりそうか。


「わかった。ディアンヌをおんぶする。片手で何とかするから、お前らも気を張って」


「「はい」」


もうギブしたい気分だ。正直、舐めてた。


リクは一人の姫君を助けるのはほぼ月一の任務。もう数え切れないぐらい成功した。だからノリでこの二人を連れてきた。仲間を連れるのはいつもの事だし、彼女達は通常の王子や騎士と互角ぐらい強い。だけど、今夜は違う。正に荷物になってしまった。


こいつらを入り口に捨てる訳にはいかない。帰り道の方が長い。そして、二人を背負って壁を跳び越せる自信はない。万が一踏み外したら。。。


でもそれより、勇者は逃げる訳がない。真っ直ぐ歩まないと意味がない。止まらない、止められない。


マ〇オと同感しちゃった。


マリ〇はクッ〇の執念深さに呆れたのか。姫様をここまで保護する必要があると疑問したのか。


ちょっと現実逃避しながら、度胸を定めた。勇者特有チートの中にリスタート機能があるかどうかは分からないが、試す気がない。即死罠だって、避ければ平気だ。


「よっしゃ!」


実はリクの旅を途中まで書いたが、上手く進められなくて全部カットしてしまいました。ほぼ一週間分の掲載が倉庫入りしました。


別にストーリー進行に必要なかったし、同情所かリクを嫌うようになる話だったので、これでいいと思います。


でも、ク〇パは何故ピーチ姫をそこまで保護したのか分からないです。あれだけ財力と権力持って城を何棟持ってたら、誘拐しなくても女は勝手に寄ってくる筈です。

と思ったらウィキペディアに調べた所、意外な共通点がありました。原作の理由はピーチ姫は特別の魔法が使えるかららしいです。

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