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魔嬢様の遊び  作者: たんぽコロ
2ー魔嬢様の賭け事
22/44

魔帝王様の呼び出し

誤字報告して頂いてありがとうございます。

これからも宜しくお願いします。

「ミランネ、あいつを捨てて私の嫁にならない?」


魔帝王様が私の腰に手を回して、誘惑な笑顔で言った。彼女は多分この世の中に一番きれいな人だと思う。淡いピンクのふわふわ長髪と青緑色のバッチリな目。そして髪から覗く魔帝王の象徴である黒角冠。男女問わず惚れる色気が溢れる。近くで見て尚更感心してしまう。


「ご辞退申し上げます。」


断る。理由は簡単。


「えぇ、何でー。ミランネと子供作ったら世界一可愛い子になるのに」


「姉貴は女同士でどうやって作る気?」


アズ兄は不機嫌そうに突っ込んだ。


「簡単よ。私が男に変身すれば良い。」


そう言って、魔帝王から魔法が噴出した。何回体験しても驚愕しちゃう感覚を数秒耐えたら、魔帝王と似る男性は私を抱き締めていた。


中性的な顔は何処かアズ兄にも似てて、普段の露出多めの服から男らしい体格が見えた。


「これだと問題ないでしょ。一週間位維持出来ると思うよ。」


微笑みながらそう言う魔帝王様の声は美しいテノールになった。


「問題あり。ランは帝王妃になりたくない。」


そう言いながらアズ兄は私を魔帝王様の腕から開放させて、ソファーから数歩下がった所に話を続く。


「えぇ、絶対似合うのに。魔女王って感じでエロ可愛いに決まっている!」


「ランは姉貴と違って任務を見知らぬふりしてグズグズしないから。地位に相等しい責任を背負わなきゃ行けない。それが分かるから王族になりたくない。」


「それはタダの言い訳じゃないの。ミランネはカヒラの王妃になる覚悟があったでしょ。まだ王太子妃でもない時からそれに相応しい振る舞いをした。単純にアズールのしつこい結婚の申し込みを断り切れなくてそう言ったかも。」


「。。。そうなのか?」


不安そうに戸惑うアズ兄は可愛くてしょうがない。


「馬鹿」


私はアズ兄を見て、彼の首筋に手を当てた。


『先日私が何言ったのか覚えてないの?』


鎖骨のとある所に親指を置いた。


「私はアズ兄が好きだから、結婚するの。他の人に代わることはないよ。」


「嫉妬深くても?」


「んん、正直邸宅を燃やすぐらい嫉妬するのはもう勘弁して欲しい。でも、アズ兄と結婚しないなら誰とも結婚しないわ。」


あぁ、やっぱ微笑むアズ兄は一番かっこいい。眩しい。


「私が子供作らないと結婚出来ないのに?」


魔帝王様は話に割って来たが、私は焦らない。


「それは私の我儘に過ぎませんわ。結婚して皇太子妃になってから陛下が子供が出来たら、貴族達の小言が煩いに決まってます。皇太子妃じゃなくなってご愁傷様って散々言われたら耐えられません。私はアズ兄の地位の為に結婚していないと証明したいだけです。でも、陛下はその気が無いなら明日でもアズ兄と結婚してもいいですわ。」


一番理想としたのは皇太子の座から降りたアズ兄と婚約したかったが、私でも無理を感じた。毎日会って話を遅くまでするのは楽しくて恋しくて堪らない。婚約しないと流石毎晩会いに来れない。今でも世間の目からぎりぎりアウトな感じになっている。はしたないってババア達に言われても続くけど。


「じゃ、俺は今日で位を辞す。」


きっぱり言うアズ兄を慌てて説得しようとする魔帝王はいつの間にか女に戻ってた。


「ちょっ待てアズール。それは困る」


「別に良いだろ。姉貴は何時も「何とかなるさ」と言うから俺が居なくてもそれは問題ないだな。」


「冗談は止めて」


「本気だが。姉貴がランに結婚を申し込んだ同じぐらい本気だ。」


「分かった分かった。取り消すから辞めないで!」


「二度はない。最長二年だけ待つ。ランの19の誕生日まで子供作らないと俺は位を辞してルイン家に婿入りする。」


「うぅ~。はい。悪ふざけしてすみませんぬ」


その珍しいシーンを見て、つい笑ってしまった。


「〚悪い事すると、皇太子は魔帝王でも泣かす〛ね」


「ランだってお説教必要だね。俺に隠して宮殿に来たんだから。」


「アズ兄がいつもしている事でしょ。何も知らせないで急に邸宅に来たりして。使用人は大変だから。今日ぐらいアズ兄も味わって見ればいいわ。」


「俺を会いに来たんじゃないだろ。」


「面会の後、ビックリさせようと思ったが、アズ兄は急に入ってきたから計画が全部台無しにされたわ。アズ兄の仕事場、見た事ないもの。」


「別に見るものなんてない。タダの任務室だ。」


仕事しているアズ兄は絶対格好いいに決まっている。私が普段宮殿に来たらアズ兄はこっちの都合に合わすから、アズ兄の仕事場に行った事はない。


「迷惑ですか。邪魔してはいけない所なら諦めますけど。。。」


そう言うと、アズ兄は折れた。


「退屈な思いをさせたくないだけだ。姉貴、行っていいよな。」


「うむ。可愛くない弟はどっか行け。ミランネ、また今度ね。」


「はい。退場させて頂きます。」

因みに、魔帝王は女でも魔帝女王と呼ばないです。帝王国の地位に男女問わず継げるので言葉に性別が付いていない感じです。変身特化した人もややこしいのでこうなりました。

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