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魔嬢様の遊び  作者: たんぽコロ
2ー魔嬢様の賭け事
21/44

皇太子の日常・1

突然の真夜中配信!

理由は一応あります。アズ兄視点に相応しいからです。


言い訳です。ただやりたかったです。

アズール・ノアル・イーサンテの朝は早い。日の出と一緒に任務室に現る彼は仕事熱心。部下達もそれを見て学んでた。お陰様で、梅香めいか元号の帝王国改善は恐ろしいスピードで進んでいる。


でも、最近の皇太子は異常に感情を表す。いつも不機嫌そうな冷たい顔の皇太子だが、数年間お供に仕事をしたら、彼の機嫌を読める様になる。


婚約が決まってから特に激しく変わった。

前は遅くまで仕事をしても何の問題無かったが、最近は夕焼けと共に彼は暗くなる。完全に夜になったら彼は不機嫌極まりと言っていい程で、魔帝王様を思わせる圧迫感が出る。


改善は終わり始めたし、今は実施に力を入れているので、前より任務が減っているが、それでも毎日残業がないまでは行っていない。そして、夕方に上位魔術師や貴族が規則違反で皇太子が出張させられたら、違反者を同情しちゃいます。エルード男爵事件はもう有名になって、街の誰もが知る話だそう。


「僕、昨日休日だったでしょ。街の悪ふざけした子供が親に何言われたのか知っている?

〚悪い事すると皇太子にエルード罰されちゃうよ。〛

そしたら子供が青白くなって号泣きして謝った。僕も泣きそうだった。」


休憩室に雑談している部下達はお菓子を食べてた。


「別に良いんじゃない。〚悪い事〛に制限したし。悪化して〚息したらエルード罰されちゃった〛みたいになるかも。」


「それは嫌だ。本当にどうしたらいい。このままだと耐えられないよ。」


「え、私はちょっと嬉しいよ。前より早く仕事終わっていて、友達と一緒に外食したり、演奏を見たりするようになったから。そろそろこの【正青せいしょう部隊】も他の文官達と変わらない生活が出来るかもしれないよ。」


「そもそも僕達、普通の文官でしょ。何で【部隊】に名付けられた?」


「それは隊長が居るから。」


「殿下は隊長じゃなくて大将でしょ?!」


「いやぁ、話によると軍人の方に【濃黒どすくろ部隊】と言う部下(同僚)がいるからこっちの方が【正青】になった。」


「どすくろって」


「ま、あだ名だし、余り気にしなくてーー」


「お前等。俺ちょっと出かける。」


氷の様な鋭い声が休憩室に渡った。文官達は素早く振り返っても戸口から皇太子の後ろ姿しか見えなかった。


「殿下!展示会の企画は?」


「後でする」


「それは困ります!」


部下二人はアズール皇太子を追いかけた。展示会が迫ってきて今日中に決めないと行けない事が一杯ある。山々ある。


「緊急事態だ。」


「え?!何かありましたか。」


この廊下は一つの場所しか繋がっていない。陛下の所。


「ランがいる。」


「【ラン】って。。。婚約者様?!」


「あぁ。」


「え、何故?彼女の面会は殿下が何時も送り迎えしますよね。」


でも、今日はずっと任務室にいた。


「。。。知らされなかった。」


それはつまり、皇太子に隠して宮殿に来たって事?


皇太子の顔は見た事のない表情になった。


焦っている。





姉貴の所に行ったら、ランがいた。感知能力をここまで間違って欲しかったのは初めてだった。


アズールは昔から敏感だったけど、ランの魔法は数キロからでも感知出来る。手紙のせいだと思う。


毎日のようにくる紫目の黒魔鳥が楽しみでしょうがなかった。夜になると感知を最大限にして待ってた。そして、その密かな忍魔術を感知出来るようになった。それが五年続いた。もう意識しなくてもランの魔法は自然に感じる。


だから庭師の魔印は許せなかった。彼女の魔法は他の人が持っているのは不愉快だった。成人男性だと言うのも気に食わなかった。でも、一番嫌だったのは彼がアズールを見た途端、焦ってランの所に影歩きで逃げた。


ルイン家の奴等は最近意地を張って、邸宅はアズールでも影歩き出来ないぐらい罠だらけになった。特にランの近くは間違えれば死ぬかも知れない地雷が埋め尽くしてる。それなのに彼奴あいつがひょいひょいと軽く歩みやがった。


邸宅を焦がした事は悪かった。認める。弁償した。


けど、数日後使用人の襟に彼女の印が現れ始めたら、普通は怒るでしょ。魔印ではなくても明らかにからかっているにしか思えない。


でも、不満を言ったらランは呆れた。


「使用人の制服にまで嫉妬しちゃう男性は嫌ですわ。」


そして今日、何の知らせもなく宮殿に来た。姉貴の所に直接行った。


「アズール、お前ちっちゃい男になったね。」


姉貴は王座の様なソファーから声を掛けた。隣にはランが座っていた。


「姉貴、どういう事?ランは何故ここに居る」


「ん?私が呼んだから。ね、ミランネ、あいつを捨てて私の嫁にならない?」


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