王妃のバカンスー1
この編はR15ぎりぎりまで書きました。
暴力ではなく性的に。カレンのせいです。
嫌なら【女性恐怖症】の文字が出るまで読んで、その後の部分をスキップして下さい。
夕日が道を赤く染め始めた時、カインは王妃様を盗み見た。
アラーフォーと見えない彼女は外套の頭巾を深く被って、隣に乗馬していた。
彼女の聖女力は人や馬の疲れを癒せるらしく、六時間ぐらい走り続けても問題ないという常識外れな進み方をしてた。
カインの馬が遅くなると、彼女は近くに来て触ったら、エネルギー復旧させていた。これで何回目なのか分からない。聖女力恐るべし。
「ア。。。アリスさん、そろそろ次の町に到着します。一泊泊まりましょう。」
王妃様の下の名前を呼ぶのは恐れ多い事だが、さすが忍びで「王妃様」や「カヒラ様」と呼べない。設定は冒険者パーティー二人なので、様付けもダメ。彼女の許可の上でアリスさんに定着した。
「疲れたの?」
余裕で言ってた。
「そういう事ではありません。ただ、明日までこのペースで続くと影響ある可能性が高いです。食事もちゃんと取らないといけません。それに、次の道は危険と聞いています。今夜はしっかり休んで、朝日と共に出発しましょう。」
「そんなに意地を張らなくてもいいよ。疲れたら癒してあげようと思っただけだわ。」
苦手だ。王妃苦手だ。
「では、街に入ったら冒険ギルドに宿情報を集めましょう。」
冒険者として経験はあるが、カインは冒険者の生活は慣れていない。仕事で王都を出ても、騎士の立場で宿を取ったりしたが、今回は違う。目立たないようにしないといけない。
オガイト町は山下にあった。色んな魔物が出る為、冒険者ギルドは活気だった。隣の厩舎に馬を預けたら、賑やかなギルドに入った。
「オガイト町冒険者ギルドへようこそ。」
可愛い受付のお姉さんはニコった。
「こんばんは。オガイト町に一泊しようと思っているけど、何処がおすすめかな。」
近付いてニコッと返した。
女子の頬が赤らんでいる間、カインは胸郭からギルドプレートを取り出した。髪と同じ銀色の金属は彼のランク印。
「銀ランク冒険者様の一泊なら、【山猫の尻尾】と言う宿が最善だと思います。一人部屋は一泊7銀貨で、晩朝食付きで9銀貨です。」
「二人部屋はあるの?」
王妃は急に喋りだして、受付の子は戸惑った。
「ア、えっとはい。ベッド2つだと一泊1金貨で、食付きで1金貨4銀貨です。。。大きいベッドならーー」
「ありがと、そこに行って見る。」
銀貨をさり気なく渡してカインは王妃を連れて逃げた。
「誤解招く事はしないで下さい、おーーアリスさん!」
王妃は首を傾げた。「何の誤解?パーティーが一緒の部屋を取って節約するのは当たり前でしょ。実際、4銀お得だし。」
「その受付嬢が一つのベッドを。。。」
カインは言えない。
「ア、熟女好きと思われて嫌だった?」
「チ違いますっ!」
王妃は本気で三十代後半と見えない。整った顔にシワやくすみは見当たらなく、スタイル抜群で気品と清純さのある立ち振る舞い。そんな容貌のお姉さんと一緒に旅していると当たり前に出来てると思われる。経験豊富なお姉さんは余裕でカインの許容範囲内ーー
その思想を取り消す。この人はマルコの母だぞ。カインの母にもありえる年のオバさんだ。範囲外!
「じゃ、設定を変えて親子にでもする?」
「却下です。どう見ても似ていません。」
それはそうだ。血一滴も繋がっていないから。
「まぁね。ただの禁断愛エロ変態プレーにしか見えないね。カインに【母さん】と呼ばれたら、私でも引くわ。」
言うな!カインだって王妃を母さん呼ばわりしたくない。死んでもしたくない。したら恥ずか死ぬ自信はある。
「っ!からかってますよね。」
王妃はクスッと笑った。頭巾から見える赤い唇は悪戯っ子っぽくて妙にーー
あぁ、駄目だ。帝王国までこのまま続くと体が持たない。
カインは自分の性欲を今まで憎んだ事はなかった。一般人より強いと昔から把握したし、何回か修羅場を生き抜けた事はあったが、仕事とは関わらないように頑張った。だから仕事仲間の護衛・騎士達に手を出さなかった。王族専属使用人もアウト。誘われても気楽に断った。自慢に聞こえるが、カインは女に不自由はなかった。気軽に遊んでもいい相手を選んだ。
問題が始まった理由はネアキ嬢だった。
冬始まり、朝番のカインは夜番の騎士と代わって朝食中の王と王妃の護衛をしていた。
二人はマルコの事で話しているようで、ちょっと揉めてた。国王専属のカインは王妃と余り接点が無かったが、珍しく不愉快な表情をしてた王妃は急にカインを呼んだ。
「彼なら適任でしょ。ね、カイン。」
「。。。主の仰せのままに。」
急に話降ってきてどう答えればいいか分かんなくて、国王に判断を任せた。けど、それが間違いだった。
「うむ、この件をカインに任せる。」
「この件とは。。。」
答えたのは王妃。
「最近マルコにしがみついている子、ネアキ令嬢の事だわ。ちょっと問題になりそうなので、調査と誘惑してきて。」
「誘惑ですか。」
「そう。【ハニートラップ】と言う事。カインなら出来るでしょ。」
「はあ。。。」
生返事しても誰も責めなかった。純正の極まりである聖女王妃の口から出した命令は意外過ぎた。平民の貧乏人にも優しいこの貴婦人は貴族社会に合わなくて社交しないと皆思ってた。
「あら、自信無さそうだね。噂によれば容易いと思ったけど、難しいの?」
誰が王妃に噂をバラした?!
カインは壁に控えている王妃専属の使用人と護衛を睨んだら、皆が目を逸らしやがった。
王妃の言葉は挑戦に聞こえて、カインの変なプライドに触れた。
「いいえ、出来ます。」
噂の程じゃないけど、女を口説く自信はあった。特にネアキ嬢は口説くレベルではなく、誘えば出来ると思った。手を出さなかった理由はマルコと絡んでいたと、単純にタイプじゃなかったからだった。
「そう。報告を楽しみにしているわ。」
「はい。」
そして、数日間で任務完了。びっくりするぐらい上手く行った。誘う前に誘われた。
王妃に報告したら、こう質問してきた。
「お疲れ様。どうだった?」
。。。それ聞く?!昼間温室にお茶を飲んでいる時に??
この場で報告するカインも悪かったけど、それはあえて聞かないようにしたかったからだった。
「。。。再調査を控えたいです。」
正直言おう。
トラウマになった。ちょっと女性恐怖症になるまで。
あの女は怖い。気持ち悪い。
やることをやって、騎士寮の自室にも関わらず、ネアキ嬢が寝落ちた途端、カインは部屋から逃げた。風呂場に隠して、お湯を使い切って寮長に怒られた。
「そこまで嫌だったら最初から断ればよかったのに。」
王妃はカインのリアクションを見てそう言ったが、ここまで嫌になると思わなかった。想像出来なかった。
性行為は生理的な行動だとずっと思ってた。愛やら恋やら煩く語る奴らを見て、小さい頃から内心鼻で笑った。そんなのは勘違いだと信じた。
恋は性行為にたどり着く為の幻想だ。体はただ気持ち良さそうな性行為したいだけで、本当は誰だって良い。
けどネアキ嬢とは違った。気持ちいいはずなのに、すっごく嫌だった。人生最大不愉快な感覚だった。
体より頭の方が制御していると実感した。
「自分の未熟さを痛感しました。」
カレンではなくカインの方が悪いかも。。。
ちなみに、名前が激似ているのは偶然でした。気に入っているので改善したくないんですが、『読みづらい』とクレームが来たら改善します。
本気で刺激的過ぎて『これはもうR18だよ』と思ったら感想に書いてください。もうこれは限界と思ったので、クレームあったら改善やカットしないといけないですね。




