カミサマ、お前の頭がバグってる
今、天国の人たちは慌てている。
これから平穏な日常にピリオドが打たれる可能性があるからである。
なぜなら、これから天国から数人地獄へいかなければならないのだ。
「ユーサク君が行っておくれ!!」
「そうだな、天国では一番若いからな!」
「なんでだよ!俺嫌だよ!」
「お願いじゃ、ユーサク。残りの短い余生は天国で過ごしたいんじゃ。」
「じゃあ最後の1人はその人でいーね?」
「えぇぇぇぇ!嫌だ!・・・おいカミサマやめてくれぇぇぇぇぇ!!」
そもそもこうなったのは・・・・・・
俺、サクラダユーサクは高3の時に死んだ。死因は分からない。
そして今日は俺が天国に来てからちょうど10年目。そんな日に事件が起きた。
*5分前*
辺り一面、広大なお花畑。微風で揺れる小さな花たち。上を向けばいつも青空。俺たちはいつものように穏やかに過ごしていた。そんな俺たちのもとに1人の7,8歳の男の子が泣きながらやって来た。
「あっ、カミサマではないですか。」
俺は衝撃を受けた。「嘘だろ...こいつが神ぃ?このどこにでもいるようなガキが?」この世の神は、それはそれは小さい男の子だった。
「みんな、ごめんね。これからこの中から数十人地獄に行ってきて。」
「あのー、どういうことでしょうか?」
「これから地獄に行って、地獄の会社で働くんだよ。」
「すいません、何言ってるのか分かんないですけど...」
「だーかーらー、地獄に行くって言ってるの!この分からず屋!頭バグってんじゃないの!」
嘘だろ...天国の平穏な日常は、たった今崩れた。カミサマに俺は小さな声で、言った。
「お前の頭がバグってんだよ。」
そんなこんなで俺を含め、20人の天国の住人が地獄へ行くことになった。
俺たちは地獄へ行く入口前に集められた。入口は扉だった。正直に言おう。カッコ悪い。今、漫画的な急展開なのに雰囲気が...それよりもなんでいかなきゃいけないの。カミサマはこう説明する。
「JIGOKUカンパニーに爆弾仕掛けた。」
「は?なんだよ!お前のせいかよ!」
俺は声を大にして言った。
「お前ってなに!きぃ~生意気な。もーいい、さっさと地獄に行って!」
地獄への扉が開く。俺たちの体が段々と吸い込まれゆく。
「おい!待てよ、まだ話は終わってない!あっ、体が吸い込まれてく!この~クソガキ覚えてろよ!」
*地獄*
遂にきてしまった。地獄に!ってあれ意外ときれいなんですけど?
☆ユーサクたちは地獄生活のスタート地点に立ちました
連載するから次も読んでください!どうか...