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生命

作者: 井ノ下功
掲載日:2013/08/29

 


新聞紙上で文字が踊る

人の死に目を伝えている

夏の涼しい風が吹いた

纏っていた熱を奪った


たくさんの想い出と夢は

過去と未来を丸く納めて

今日もまた見下ろしている

私のことを空の上から


気に入らない人なんて

数え出したらきりがなくて

その数が多ければ多いほど

自分のことも

気に入らなくなっていく


夏の青春

夕立の中を

びしょ濡れになって走ろう

肌を打つ雨の痛みを知って

命の在処を知ろう


夏の青春

君はまだ

何処かで頑張っている

時を打つ針の役目を知って

命の続きを知ろう



文庫本内で文字が踊る

人の死に目を表してる

夏の夜中の月が満ちる

抱えていた涙を掠める


たくさんの想い出と夢は

今は何にも手元に無くって

今日もまた見下ろしている

輝く昨日と明日を


気に入らない事ぜんぶ

怒り悲しみ反抗したら

その数の多いこと多いこと

自分の心が

削れて消えていく


夏の青春

夕立の後を

びしょ濡れのままに走ろう

肌 撫でる風の優しさ 知って

命の在処を知ろう


夏の青春

君は今も

何処かで頑張っている

道を行く足の強さを知って

命の続きを知ろう



時折思い出して

苦しくなって 怖くなって

眠れない時を過ごしても

今はまだ鼓動は打つ



夏の青春

夕暮れの中を

乾いた心で走ろう

恐れる心の痛みを知って

命の在処を知ろう


夏の青春

君もまだ

何処かで頑張っているから

時を打つ針の音を聞きながら

命の続きを行こう



 

 


先に上げた2つと比べて、明るいです。

少し前、土砂降りの夕立の中を自転車で帰って来た時、初めて「雨が痛い!」って思って書いたものです。



お読みくださいまして、本当にありがとうございました!

またご縁がありましたらよろしくお願いいたします。


 

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