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■ 敵の司令官を叩け

近衛騎士も、ラインハルト皇太子殿下も、剣の腕前は達人級であったが、圧倒的な数的不利があった。

味方に重傷者はいないようだが、それでも猛攻に耐えるのがせいぜいで、攻勢に出られない。

「全員!集合!」殿下の声が高らかに響く。

殿下は、近衛騎士たちを馬車の近くに呼び寄せ、陣形を組ませる。

集団戦に持ち込もうという算段だ。

近衛騎士たちは、馬車付近に駆け寄ると、息の合った連携をする。

殿下と馬車を守る位置で整列すると、素早く配置につく。

先頭は防御に徹し、二番手がけん制する。徹底した戦いぶりに、日ごろの訓練の成果が垣間見えた。

ユリアンも陣形に加わっているのが見える。

「やるじゃない。あとでほめてあげるわ」そう心の中でつぶやく。

敵も負けじと、近衛騎士の真似事を始めたが、どこかぎこちない。

見るからに訓練不足のそれでは、近衛騎士の防御陣形を崩すに至らなかった。

膠着状態となったころ、敵の司令官らしき人物が見えた。

「あれね」ふいに佐藤亮二が顔を出す。

馬車から出ようとしたところを、慌ててニーナに止められた。

「いけません、お嬢様」

必死に止めるニーナに、司令官の特徴を話す。

するとニーナは、そーっと反対側の扉から降りた。

ドンッ

馬車が急停車したときよりも大きな衝撃音。

実際に馬車が揺れた。

ニーナの本気の一撃。ニーナは本気で技を繰り出すと、その独特の踏み込みは大きな衝撃を発する。

ドンッドンッ

次々に繰り出される突きや蹴り。

鎧はひしゃげ、兜はへこむその威力。

食らった相手はひとたまりもない。

どうやら、既に別動隊に囲まれていたらしい。

ニーナは応戦で手一杯となってしまった。

「わたしがやるしかない」

その決意のもと、馬車から飛び出るのであった。


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