表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/14

■破壊司令

馬車中央の特等席に座らせてもらい、ラインハルト皇太子殿下と向き合う。

カーテンを締めると、ちょっとした密室になる。

ガタンゴトンと揺られながら、優雅に馬車は進む。

ユリアンについて話を聞くと、彼は恩赦によって、殿下直々の密偵になったらしい。

本人同意のもと、裏切ることのできない呪縛を施したのだとか。なにそれ、ちょっと怖い。

飛竜船での事件の話になると、殿下は謝りっぱなしになった。

それはそうだ。可憐な乙女を危険な目に合わせたのだ。それなりの誠意を見せなくちゃ駄目よね。


ハイジャック事件のあと私は、犯人たちに奉仕活動をするよう指示した。

飛竜船が帝国に付くまでの間、乗客に見える場所で絶え間なく奉仕させたが、なかなかの働きっぷりだった。

もちろん、ニーナ(というか私)がそれとなく監視しており、彼らは心を入れ替えた、というアピールも兼ねていた。

25名、全員星印五つよ。それはそれは素直に従ってくれた。


殿下が直々に差し出す茶菓子を頬張りながら、他愛のない話が弾む。


ドオォーンッ

大きな衝撃のあと、馬車は急停車した。

私は前に押し出され、思わず殿下の胸に抱きつく。

華奢だが、引き締まっていることを肌で感じると、途端に熱を帯びるのを感じた。

殿下が私を抱きしめている。顔を見上げると、殿下の顔は真っ赤だった。

つい、その変化を嗤う佐藤亮二を感じたが、すぐさま素に戻る。

「お嬢様、身を低く。」

ニーナが殿下から私を引き剥がし、もとの位置に戻る。


馬車の、外開きの扉が開こうか、という瞬間。殿下の蹴りは扉もろとも、扉の先を蹴り飛ばす。

襲撃だった。白昼堂々、皇太子殿下の乗った馬車への襲撃。

外を見渡せば、近衛騎士が各所で切り合っている。

空港は帝都から少し離れた場所に位置した、平野に建設されていた。

殿下は蹴り飛ばした相手の剣を奪うと、馬車に近づけさせまいと構えを取るのであった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ