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第1章:きらめきのかけら 2

谷には、かつての賑わいの面影がかすかに残っていた。

けれど、今はもう誰も笑ってはいない。


ネオスペーシアンの姿もなく、沈黙が辺りを覆っている。

その中で、ひとりぽつんと座っていた白銀の戦士──ネオスは、どこか空虚な瞳で空を見上げていた。


「……ネオス……」


ルビーが小さく声をかけると、隣からふわふわと飛び出してきた影があった。


「ルビー! 無事だったんだね!」


元気そうに見えて、どこか必死な様子でハネクリボーが声を上げる。

その翼は少し擦り切れ、瞳には疲れが滲んでいた。


「ネオスは……その……目を覚ましてるけど、記憶が……」


ルビーが視線を向けると、ネオスはゆっくりと立ち上がった。

けれど、その目に宿るのは、かつての力強い光ではなかった。


「君は……誰だ?」


その問いかけに、ルビーは一瞬だけ目を伏せ、そしてにっこりと微笑んだ。


「……私は、あなたの仲間だった……そう、信じてるの」

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