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サヨウナラ。。
三越前には、タクシーが並んでいる。
今日は、もう帰ろう、と、タクシーに乗ろうとした時。。
「なっちゃん、待って!」
と、彼の声がした。
振り向くと、彼は息を切らせながら。。
「どうしたの?何かあったか?」
と、心配そうな顔をしていた。
そう言われるのは、当たり前だ。
(私、あなたが思ってるような女じゃない。)
そう、言えばよかったのだが、彼には、いつも笑顔でいてほしい、私のせいで、嫌な思いをしてほしくない、と思い。。
無理やりの笑顔で、「楽しかった。もう、遅いし、帰らなきゃ。」
と、言った。
「まだいいじゃないか。」
と、ひき止めようとしたが、私の顔を見て察したのか。
「これだけ。。プレゼント。」
と言い、無理やり、私の手にブルーの紙袋を持たせた。
私は、分からなくなり。。
「何でそんなに優しいの?」
と、聞くと。。
「好きだから、なっちゃんの笑顔が好きなんだ。」
と、私の目を見て言った。
私は、彼の思っているような女ではない。
本当は、人間が嫌いで、人をゴミのように扱う人間だ。
私と居ると、彼は、不幸になる。
彼とは、距離を置かなきゃいけないと思った。
私は、「ありがとう、さようなら。。」と言い、タクシーに乗った。
彼の顔を見ることが出来なかった。
きっと、悲しい顔をしていたに違いない。




