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不器用な夜
24歳の私は、お酒の飲み方が下手だった。
彼の満タンだったウイスキーが、どんどん減っていく。
1人が好きな私は、カウンターから、奥にある小さなソファーへ移動した。
彼のウイスキーが無くなるのを気にして、自分のボトルを作る事にした。
1人で飲んでいると、ふと、今までの人生を振り返っていた。
人間嫌いになったのは、自衛官の娘だから?
転勤族の子供だったから?
いや、転勤族の子供でも、人を大切に思う人はたくさんいるはず。
私は、何でこんな人間になってしまったのか。
人を自分の都合のいいように使う、汚い人間に。。
涙が出てきた。
うっすらだが、周りから、楽しそうな笑い声が聞こえる。
「なっちゃん!大丈夫か?」
彼らしき声が聞こえた。
フラフラしている私を受け止め、彼は、「もう、帰ろう」と、タクシーを呼んでくれた。
また、恥ずかしい過去を作ってしまった。
呆れたかな。。
嫌われたかな。。
それならそれでいいや。。
人間関係って、長く続かないものなんでしょ。。
タクシーから降りて、夜空を見上げた。
また、1人でいいや。。




