10/21
消したい過去
注いだばかりのウイスキーを、私は一気に飲み干した。
彼は、「そんなに美味しいの?好きなだけ飲んでいいよ」と、ニコニコして注いでくれた。
ママが、「うちの娘と同じくらいね。何処の高校にいってたの?」と聞いてきた。
私は「中学高校と東雲です」と言うと
ママは、「今おいくつ?私の娘と同級生かしら」と言う。
ママの名前を聞いて、私は、聞いたことある名字だなと思った。
きっとあの子だ。
高校2年生の時、同じクラスの、ちょっとイケてるグループの1人。
女子は、グループを作りたがる。
違うグループだと、なかなか話す機会がない。
なので、ママの娘さんとも、話したことはなかった。
こんな所で、消したい過去の自分を思い出す事となるとは、世間は狭いなと思った。
彼は。。というと、バーの仲間と笑い話をしながら、チョコを1口口に入れ、お酒を楽しんでいた。
彼は、「今度のクリスマスは、ここでパーティーをするから、空けておいてね」と半ば強引に誘ってきた。
人間嫌いの私が、パーティー?
仮面を被っとけば、なんとかなるかな。
しかし、そう簡単にはいかなかった。
そのパーティーに、イケてるグループの、あの同級生が来ると聞いたからだった。。




