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1-3 知識を得に

 この日を待ちわびた!


 ルークたちに相談してから3日、ようやく魔術について調べることができる。


 この世界の読み書きについてはある程度育児の一環ということでローラから教わっている。


 あとは図書館に魔術に関連する本があるかどうかだが、

 まあ無かったら無かったでこの世界について詳しく知るチャンスだ。


「おーいレイチェル、朝食ができたぞ」


 朝食ができたためルークが呼びに来た。

 街への移動に時間がかかるためルークは街に商売に行くときは普段より早く起きている。


 そのため今回はルークの仕事について行く形になるから

 普段より早く起きなくてはいけないので起こしてくれたんだろう。


 ただそこは下調べしてある。

 ちゃんとルークが起きるタイミングで起きている。

 というより楽しみで興奮してたのかあんまり寝れなかった。


 寝間着から着替え私はダイニングに向かう。


「おはよう」

「おはよう、レイチェル」


 すでにダイニングに居たルークが返事をする。

 ルークはいつものことなのだろう。

 余裕を持って出発できるようにすでに着替え、朝食に手を付けている。


「あら、おはよう。レイチェル」


 そこにキッチンからローラが恐らく私とローラの分の朝食を持ってくる。


「今日は早く出なくちゃいけないから早く食べちゃいましょう」


 私とローラは朝食の席につく。


「いただきます」

「いただきます」


 今日の朝食はパン、野菜のスープ、干し肉。

 この世界の食文化は前世の中世あたりと似ている。


 米や小麦などの野菜は農業による供給ラインができていて、冷凍などの保存技術はあまり発展していないので肉は基本干し肉か燻製。

 肉は村の猟師がとってきたものや、飼育している牛や豚を解体して加工している。

 何回か買いに行くのについていき見たことが、あるがとりあえずグロかった。


 長期間冷凍できるような魔道具があればいいのだがそこまでの物になると魔道具を作る素材も高級なものがいるらしく、その上冷凍している間魔力を供給し続けないと機能しないので食料の長期保存は難しいようだ。


 そんなことを考えているうちに朝食を食べ終わる。


「ごちそうさまでした」

「ごちそうさまでした」

「ごちそうさまでした」


 家族三人が朝食を食べ終わると各々出かける準備をする。

 ルークは売りに出す商品をまとめる。

 ローラは財布やハンカチなどの荷物をまとめる。

 私は──あまりすることがない。まだお小

 遣いが貰えるような年ではないので財布は持たない。

 他に必要なものがあったら私ではなくローラたちが持つので私はほとんど手ぶらだ。


 暇になった私は二人の準備が終わるのを待つ。

 十分ほどで二人共準備ができたようで朝食を食べたダイニングに荷物を持って集まる。


「それじゃあ行きましょうか」

「そうだな馬車もあと五分ほどで来る。そろそろ家を出よう」


 ローラたちに促され玄関から家を出る。

 この村には週に一度街からの場所が出てる。

 ルークが街に商売に行くのが週に一度なのもこの場所の周囲に合わせたからだ。


 家から歩いて五分ほどのところに馬車の乗り場がある。

 馬車に乗るには金がかかるらしいがそれより街に売りに行ったほうが儲かるらしい。


「あれ?ルークさん、今日は一人じゃないんですね」

「ああ、今日は家族三人で街に行くんだ。なんでも娘が図書館に行きたいらしい」

「へぇ、図書館に。勉強熱心なんですねぇ。じゃあ今日は大人二人、子供一人ですね。料金は銀12、銅50です」

「分かった」


 馬車の運転手と少し話をした後料金を払い馬車に乗る。


 この世界の通貨は金、銀、銅の3種類ある。

 一円が銅、百円が銀、一万円が金、といった感じだ。

 だから今回は日本円に戻して1250円だ。

 金の上には更に白金があるらしいが日本円にして百万円だ。まぁお目にかかることはないだろう。


 そうこうしているうちに私達は馬車の荷台に乗り込み座って待つ。

 他にも乗る人がいるので基本あまり喋らない。電車と同じだ。


 早く出発しないかな…

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