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2-8 本当の初授業

 射し込んだ朝日で目が覚める。

 時刻を確認したがまだ6時にもなってない。

 二度寝しても良かったのだが確認したいことがあったので大人しく起きる。


 その確認したいことというのが今の自分のステータスだ。

 ちょくちょく確認してはいたのだが最近は見てなかった。

 それに今日はようやく授業が始まるということで授業を受けた前と後で比較できるようにしたい。

 まあそんな簡単にステータスは上がったりしないのだが。




 名前:レイチェル/ミカミサトル 


 HP:200/200 魔力:431/431

 レベル:6 sp:157


 職業:学生


 状態:─


 ステータス:《筋力:Lv7》《体力:Lv8》《技量:Lv11》《速度:Lv6》《魔力:Lv17》


 先天属性:氷 血


 先天スキル:《氷魔術:Lv16》《血魔術:Lv6》


 後天スキル:《転生:Lv1》《沈静化:Lv1》《魂の理解:Lv1》《魔術:Lv15》《野営術:Lv2》《料理:Lv3》《土魔術:Lv2》《風魔術:Lv2》《水魔術:Lv6》《治癒魔術:Lv1》《観察眼:Lv3》《体術:Lv1》




 二年前から改めて成長したことを数値として見て実感する。

 やっぱりこういう時便利だ。


 あとspが溜まってるから近いうちにお祈り行かないとな。未だに仕組みが分からないからいちいち教会まで行かなきゃいけないのが少しめんどくさい。ステータスと同じでコピーできたらで楽なんだけどな。


 しかしこの数値にもいろいろ疑問がある。

 昨日ヒナとの魔術の押し合いで一方的に溶かされたことについてはまだ疑問だ。


 Lvにして4しか差はないのにあそこまで火力に差がつくものなのだろうか。

 多分ヒナは火力特化であの数値、私は技量を評価に含めてこの数値ということなのだろう。


 だが魔力総量は私の方が多いから魔術の構築次第ではまだやれたかも?


 そこら辺はこれからの授業や自主練で改善するか。


 それより注目したいのはこれからの授業で新たにスキルが増えることと、ステータスが伸びることだ。

 spを祈りで振り分けるだけでじゃなく体を動かして鍛錬することでも数値が伸びることは確認済みだ。


 これからのどれほど伸びるか期待しとこう。


 さて、確認したいことは終わったし顔でも洗ってくるか。


 ベッドから降り洗面所に向かう。


 やっぱ文明最高だわ。

 蛇口捻って魔力流すだけでお湯が簡単に出てくるのこの世界だとかなり最先端な技術なのだ。


 まず水道が通ってるだけでも進んでるのに道具に長い間残り続ける魔法陣を刻んである──魔道具を至るところに使ってあるということは相当金がかかってる。


 魔道具は高度な技術を身に着けた数少ない魔道具師にしか作れないため量産が難しい。

 そのためどんな効果でも高価な物なのだ。


「おはよう」

「おはよう」


 戻るとすでにマルクが起きていた。

 時間を確認するとそろそろ六時半を回ろうとしたところだった。


「そろそろヒナ起こしとこうか」

「ああ、そうだな」


 昨日は少しギリギリになってしまったので少し早めに起こす。


「ヒナ、そろそろ起きて」

「……ん」


 声をかけながら軽く体を揺さぶると欠伸をしながら体を起こした。

 今日は一発で起きたな。


「今日は授業あるから少し早く行こうか」

「……うん」


 ベッドから降りてのそのそと準備を始める。


 大体10分後、ヒナの準備が終わり朝食を食べに向かう。




「皆さんおはようございます」

「おはようございます」

「おはようございます」

「おはようございます!」


 眠そうだったヒナも完全に目が覚めたのかもうテンションが高い。


「今日の授業は最初は教室で行います。近くの運動場に出て実践することもあるかもしれませんが、多分今日はそこまでいかないかもしれません。外で実践する場合は各々必要かどうか考えて体操服を持参してください」


 朝のホームルーム代わりの連絡が朝食の場で行われる。

 まあ食べてる間喋ることもあんまりないし気にしてないけど。





 時計をみるとまだ八時にもなっていないが三人全員教室に来ている。

 実質的な初授業ということで少し早く来たのだ。


 まあ昨日の時点で十分前行動だったのだがその時点で先生は来てたし早めに始められるなら越したことはないだろう。


「みなさん早いですね」


 教室に入ってきたのはミシェルだった。

 通常通りの授業も担当するのか。


「それじゃあちょっと早いけど授業を始めます。気をつけ、礼」

「「「お願いします」」」

「じゃあそうですね、今日は昨日の鬼ごっこを通して見つけた弱点について授業します」


 昨日の鬼ごっこを通して、か。


「マルク君は上手く逃げたけどその魔術を利用されちゃったわね、レイチェルちゃんは相性が良くなかったのもあるけど押し合いで負けちゃったわね。ヒナちゃんは高低差を詰める手段が無くて捕まえられなかったわね」


 たしかにそうだ。

 しかし魔術の押し合いの力はそうそう上達するものじゃないしな、相性が悪かったのもあると思うが──ん?()()()()()?だとしたらここは考えるのはすぐにはどうでもできない押し合いについて考えるより不利な相性相手の対策を出すことのほうが優先か。


「では何冊か参考になりそうな本を借りてきたのでそれぞれ目を通して改善策を考えてください」


 促されるままに本を手に取り目を通す。

 様々な魔術の仕組みや使用用途が載っている。

 いくつか対策になりそうな魔術はあったがヒナの火力に対抗できるかと聞かれると分からない。


 うーん、参考にはなるがそのままでは使えないような感じだな。


 なんかこれらを元に作らなきゃいけないんだが……


 まあ、やっぱりそうそう簡単に思いついたりするわけないか。

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