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5-75 自己紹介

「お、早いな」

「おはようございます」


 待ち合わせ場所の迷宮の前でカイさん達と合流する。


「手続きは終わらせていたからもう行けるぜ」

「わかりました。じゃあ早速行きますか?」

「だな。下に行くのは時間かかるしさっさと行こうぜ」

「わかりました。今日はよろしくお願いします」

「おう、よろしく頼むぜ」

「皆さんも今日はよろしくお願いします」

「よろしくね。敬語なんて使わず気楽に行こ?」

「よろしく頼む」

「よろしくお願いしますね」


 以前会ったナズナさん、ベンさん、アーノルドさんも挨拶を返してくれる。


 初めて組むからかナズナさんが緊張を解すような言葉をかけてくれる。

 心強いな……


 そんなことを考えながら迷宮の中へ入っていく。


「《暗視(ナイトヴィジョン)》」

「《暗視(ナイトヴィジョン)》」


 迷宮に入るのと同時にアーノルドさんと私が各々のパーティーメンバーに暗視の魔術をかける。


「おや、全員分かけようと思ってたのに先を越されましたね」

「ありがとうございます。一応基礎的な魔術は身につけてるので大丈夫です」

「そういえば魔術学院の出身でしたね。いらないお節介でたね」

「いえ、ありがとうございます」

「ん、そういえば私達互いの得意なこと知らないどころか自己紹介もしてないわね。私はナズナ、技師で後衛で弓を使ってる。罠の解除は任せて。よろしくね」

「よろしくお願いします。私はレイチェルです。魔術と刀を使っての前、中衛として戦うのが得意です。索敵もできます」


 ナズナさんに合わせて私も自己紹介を返す。


 弓使いか……あんまり見たことないけどどんな戦い方するんだろ。


「割となんでもできるのね。じゃあ次は……ベン!」


 次はおじいさんにスポットライトが当たる。

 斧を背負ってるということは近接職だろうか。


「……俺か。俺はベン、見ての通りの近接職、武器は斧と大剣を使ってる。今日は斧だ。……よろしく」

「なんでそうぶっきらぼうに言うのさ!ごめんね、こいつ人と関わるの好きじゃないのよ」

「……悪かったな」

「ったくもう……」

「まあベンの人嫌いも今に始まったことじゃないし仕方ないさ。じゃ、俺も一応言っとくか。近接職で武器は槍、魔術は使えないことはないが当てにはするなよ?あとこの槍色々仕込みが入ってるから意外と色々できるぜ。よろしくな」

「よろしくお願いします」


 結構大きい槍だなとは思ってたが何か仕込んであるのか。


「カイさん、今日は何を仕込んできたんですか?」

「今日は鉄線と酸と爆薬だな」


 気になってたことをベインが代わりに聞いてくれる。


 酸と爆薬は想像着くが……鉄線?どうやって使うんだろうか。


「それじゃあ次は私が。私はアーノルド、神聖属性の魔術が得意です。治癒、解毒、身体強化、浄化が使えます」


 ローブを着てるから後衛職なのは分かってたけど治癒術師だったか。

 神聖属性は使い手が少ないし負傷が予想される迷宮内では一人いるだけでも安定感が違うと聞く。

 心強い限りだ。


「アーノルドは結構高位の術を使えてな、重症でもすぐ治してくれるんだぜ」

「止めてください、私なんてまだまだですよ」

「謙遜すんなって、お前聖術師(プリースト)になって何年経つんだよ」


 聖術師(プリースト)っていったら上級職業の一つだ。

 神聖属性の適性が求められるから上級職業の中で一番難しいと聞いてる。


 前衛の方が多いこのパーティーだとほんと頼りになるな……


「それじゃ、次は俺が」


 アーノルドさんの次にマルクが立候補する。


 これまでのフォーマットをなぞるようにして自分の役職と得意なことを説明し、その次に互いに知ってるベインは飛ばしてヒナも自己紹介する。


 こうして互いのことを知り、作戦を立てながらながら歩いていく。



 ベテランの冒険者四人とともに、人類が到達した最深部を目指して歩いていく。

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