追放
セラフィオナの突然の一言に驚いた。
(え、今何って言いました)
(あなたを追放するって言いました)
(ちょっとおかしくない?)
(何がおかしいですか?)
(私が追放されるなんて)
セラフィオナは、驚いた表情をしていた。
(あなたが、これまで任された国は、500ヶ国です。その中で230か国しか、救えていません。)
(そんなに救っているなら)
セラフィオナは、レニスの言葉を聞かずに話した。
(ここ最近のあなたは、毎回のように、10ヶ国のうち1つの国しか救わないじゃないですか。今回だって、9つの国と人間9人を失ったわけですから。)
(今まで、誰も、追放にならなかったじゃない。そんなのあり?もし、私が追放されたら、誰が私の代わりをやるの?いないでしょ。それともあなたたちが私の分もやるの?
それは大変でしょ)
(見苦しい!)
セラフィオナの叫び声が、全て神の耳に響いた。レニスは驚いた。
(安心してください。あなたがいなくなっても、代わりはいるので)
レニスは黙ったままだった。
(まあ、安心してください。最近、あなたが送った人間がいるんですよね?その人間が生きている間は、ここにいていいですよ。まあ、あなたが送ったから死ぬと思いますけどね)
(では、今日はこれで終わります。お疲れ様でした。)
セラフィオナは一礼して、扉から出て行った。それを見てほかの神々も出て行った。
レニスとアミーラだけが残った。
(まあ、自業自得だな。あんな小さい出来事なんか気にしないで、ちゃんとやってたらな)
(私は、どうなるの?)
(知らないよ、人間になるか、堕ちるかなんじゃない?まあ、あの人間の行方ぐらい見てやれよ。最後なんだから。じゃあね)
アミーラも出て行った。
(あいつを見守れ?そんなことやらねえよ)
バンッ




