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 4.旧友との再会に思ったこと

 スーパーで買物をしている最中に、知らない男の人に声を掛けられました。

 白髪混じりの少し年輩に見えるオッサン。

 この人、誰だろう? と思いました。


 私、人の顔がなかなか覚えられないんです。

 人の顔が覚えられない病気に『相貌失認(そうぼうしつにん)』というものがあるそうです。患者の割合は50人に1人くらいだそう。

 病気というより、人の顔を覚えるのが苦手な構造の脳と言ったほうが正解なんですけど……。

 私の場合は病気というほどではないですけど、新しい仲間の顔を認識できるまでにかなりの日数がかかっちゃいます。


 で、知らないオッサンの正体ですけど……。

 結論。実は高校時代の同級生でした。

 見た目だけでは誰なのかサッパリ? でした。人懐(ひとなつ)こい笑顔で「久しぶりだなぁ」を連呼され、その声と雰囲気で誰なのか気付きました。


 実はこの同級生、10年ほど前にもバッタリと会ってるんです。その時はすぐに誰なのか分かったけど、今回はずいぶんと年輩者に見えて全然分かりませんでした。

 10年という歳月はこんなにも別人のように人相を変えてしまうのでしょうか?

 軽くお互いの近況などの会話をしてその場を去りました。


 少し、学生の頃を思い出しました。

 実は私、学生時代に漫画家になりたいと(ひそ)かに思ってました。

 高校時代に一度、落書きレベルの漫画を描いて学校に持っていったことがあります。

 その落書き漫画がクラスの友達内で少し話題になっちゃったんです。隣のクラスにはガチで漫画家を目指す凄く絵の上手い人がいたので、落書き漫画を褒めてくれる友達に私は「隣のクラスのアイツには(かな)わないよ」と話していました。


 そんな時、

「アイツは確かに絵は上手い。けど、それだけだ。お前は話を描くことができる。だから、お前は漫画家になるべきだ!」

と言ってくれたのがこの旧友。


 10年前のバッタリ遭遇の時は

「なんだ、漫画家になったんじゃなかったのか」

と言われてしまいました。


 今日は、「今は小説家になろうに登録してるよ」と話そうかと思ったんですけど、その言葉は口から出ませんでした。


 もし、読んでもらったら、

「学生時代からずいぶん経ってるのにこの程度なのか?」

と言われそうで、話すのが怖くなってしまいました。グスン。


 次に会う時には

「今はこんな話を書いているんだ」と、自分の作品を語って誇れるようになっていたいです。


 そのためには、ちゃんとした長編の連載モノに挑戦しなきゃいけないなぁ。

 

 そんなことを思った旧友との再会でした。




 

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