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ありふれた日々のつぶやき  作者: Tatsu。


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48.滴る血は事件の香り

「お前、何かあったのか!?」


 本日午後、買い物に出かけようした私に掛けられた、隣の住人からの言葉です。

 私の部屋の2メートルほど手前から数滴の血の滴りが地面にあり、その滴りは私の部屋に続いていました。


 事件発生です!!


 何が起こったのでしょう?

 いや、実は鼻血です。

 今朝の日の出前に夜勤明けで帰宅した私。部屋に向かう途中に突然、鼻血が出たのです。寒かったので最初は鼻水かと思いました。そしたら鼻血でした。

 驚いた私。そのままトイレに駆け込んで便器に鼻血を滴らせました。鼻血は3分ほどで止まりました。玄関を開けて扉の外を見ると、血が地面に溜まっています。まだ日の出前で暗かったので、とりあえず扉の前の溜まった血だけを拭き取りました。この時点では、私は部屋の扉の2メートル前から鼻血が滴っていたことに気づいていなかったのです。今朝、その滴った血を発見した隣の住人が驚いてしまっワケです。


 事件の詳細を説明しました。

「仕事帰りに部屋の直前で鼻血が出たんです」と。

「他の住人たちも後々騒ぎ出すといけないので会うことがあったら伝えておいてください」とお願いしました。


 しかし、警察に「事件だぁっ!」と通報されなくて良かったです。私の住む物件は治安が悪くて私は何度も警察のお世話になっているのです。

「またお前か!?」と言われそうです。

 いや、全ての事件は私が被害者ですよ。

 ポストを壊されて郵便物を盗まれたり、精神異常者にガラスをブチ割られたり、車をイタズラで傷つけられたり……。

 ここ10年間で10回ほど警察官が訪れています。

 何故か私は警察に縁があるんですよね。職務質問常習犯でもありますし。


 ある時は、車で道路を走っていただけなのに若い美人婦人警官がスクーターで追っかけてきました。何事かと思いました。


「最近は大丈夫ですか?」


 (ねぎら)いの言葉でした。

 もしかして私って地元警察署のちょっとした有名人?


 ある日、私の部屋のドアの隙間に一枚の紙切れが挟んでありました。


 脅迫状か?


 いや。


「○○署、○○です。留守でしたが巡回にきました」


 事件です! 大事件発生です!!


 美人婦人警官からのメッセージでした。

 しかし、その後、この事件に進展はみられませんでした。


 私はこの事件の行く末を知りたかったのですが、この大事件は国家権力により消されたのかもしれません。


 優秀なことで世界に知られる日本の警察。

 しかしこの「メッセージ大事件」だけは迷宮入りのようです。


 グスン。


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