2.小説と職務質問と社交辞令
先日の出来事ですけど。
最近、作品の投稿をサボりがちな私は、仕事が休みの今日こそ書こう! と、紙とペンを持って車で外に出掛けたんです。
ちなみに私、どこかの駐車場で車中で執筆することが多いんです。移り変わる周囲の景色に刺激を受けながら試行錯誤をしてます。基本、手書き派です。
で、外に出たは良いものの、1円パチンコを2時間ほど打ってしまい、その後、駐車場の車中でうたた寝してしまいました。
お巡りさんに起こされました。
「どこか調子悪いのですか?」と。
そしてそのまま職務質問に発展。
「いちおう、職務質問させてくださいね。ドラッグとか隠し持っていないでしょうね?」
「持ってますよ。血圧を下げるドラッグです」
降圧剤を出して見せました。
「刃物のような危険な武器を隠してないでしょうね?」
「隠してますよ。これで仕事でバンドテープを切るんです」
仕事用の鋏を出しました。
「ちょっと車内を調べさせてください」
「えぇ、いいですよ」
車の中に積んであったのは仕事の道具と紙とペンとナンバーズ宝くじの予想データ帳。
「宝くじは当たるのですか?」
「はい、私は結構当たります」
ナンバーズはかなり本格的に研究してるんです。
「あ、そうだ! よし、ナンバーズ講座です。予想の仕方に法則があるんです」
と、お巡りさん二人を相手に即興のナンバーズ講座を開催。ちゃんと理論的な話ですよ。
「ほぉ、これは凄い」
お巡りさん二人が関心を示してくれました。
ついでに
「こんなモノも書いてます」
と今度は「なろう」の話。
「おぉ、意外と本格的だな。このサイトにはどうやって繋げるんだ?」
ということで、私の作品への繋げ方を紙切れにメモして渡しました。
これで読者が増えるといいな、と思いながら。
お巡りさんは笑顔で一礼しながら次のパトロールへと向かいました。
渡した紙切れをポケットの中にしまって。
そして今日で三日が経過。
私は自作品のアクセス数をチェックしました。
元々底辺を彷徨くダンゴムシのような私にアクセスしてくれる人はごく稀ですけど。
結論を言ってしまうと、紙切れメモの作品へのアクセス数は2件でした。
連載作品だから、ちゃんと読んでもらえたならアクセス数はもっと伸びるはず。この2件は、おそらくたまたま迷い込んだ読者様。
私の推測だけど、お巡りさんはきっと読んでいないです。
社交辞令かよ! が私の本音。
市民を護るお巡りさん、一市民である私の折れかけた心も護って欲しい今日この頃です。