19.思いがけない嬉しい誤算
病院に行ってきました。2ヶ月に一度の定期的な診察です。
いえね、特に体調異常があるわけではないんですけどね、ちょっと特殊な遺伝子疾患を患っているために経過観察という名目の診察を定期的に受けているワケです。
「何か体調に変わったことは?」
「特に何もないです」
……みたいなやり取りをして、前回での検査結果を聞いて、それで診察は終了。
ちなみに私の場合の一回の診察料は検査を含めて1万円くらいです。
高いのは薬代。毎回5千円近く支払ってます。
今回は検査が無かったから8千円以内で収まるかな、と思っていたんですけど、事件は薬局で起こりました。
事件はいつも唐突に、いえ、唐突に起きるから事件なんです。
薬局へと移動しました。ここで提出するのは処方箋と健康保険証。
この2つを提出すると、健康保険証を突っ返されました。
返された券をよく見てみたら……これ、病院の診察券だったぁ! 事件発生! ……ではないです。
事件じゃないです。こんなのいつもの私の「お間抜け」です。
手に5千円を握りしめていた薬代支払いの時に事件は起こりました。
「お薬代、1730円になります」
えっ! 1730円? 薬剤師さん、計算間違えてる?
いや、もしかして薬を間違えてる?
いや、日数を間違えてるパターンか?
とりあえず質問しました。
「いつも最低4千円以上支払ってるんですけど?」
「今回からジェネリック薬になりました」
という薬剤師さんからの返答。
医薬品ってね、確か、新薬を開発した会社が特許期限が切れるまでは独占販売できるんです。
販売競争の相手がいないから、新薬というものは高額なんです。
今回は「その特許期限が切れた」というお話でした。薬自体の成分は変わらず同じものだそう。
それにしても特許期限切れというだけでいきなりの6割安とは驚きです。
いくつか確認をしました。
「この薬って開発されてから比較的新しい薬だったの?」
「他社で同じ成分でもっと安値の薬ってあったの?」
等々。
昔は違う薬を服用していました。その薬では効果が薄いということで今の薬になったから、高額でもこの薬を服用するしかなかったんですけどね。
でもね、私が思うに、医師も薬剤師も医薬品についての説明を患者にもっとしてくれてもいいのでは? と思うワケです。
まぁ、なんだかんだ言っても今回は8千円支払うと思っていた病院代が約5千円で済んじゃいました。
以降からはずっとこの6割安の支払い額。思いがけないラッキーでした。