16.ENEOS童話賞様。お疲れ様でした。
ENEOS童話賞。
毎年、春に開催されていた公募の童話コンテストです。
今年の参加規定の詳細を確認しようとサイトの検索をしたら、そこには衝撃の『お知らせ』が待っていました。
『ENEOS童話賞終了のお知らせ。2023年3月末をもってその活動を終了します』
えっ! 何だってぇ!?
昨年は、例年5月末の締切日が昨年だけ4月末になっていて、そのことに気付かず執筆が間に合いませんでした。
第53回を迎えた歴史ある童話賞も実質、昨年、2022年度を最期に終了になっちゃいました。グスン。
この童話賞は以前はJOMO童話賞という名称で、私の初投稿は第39回JOMO童話賞でした。
その時に投稿した作品が『暖かな北国』。
当時、何の取り柄も持たなかった私。何か才能を持ちたい、という思いがあって……
公募ガイドという雑誌で見つけた、規定が原稿用紙5枚以内のアマチュア童話賞。
それだったら書けるかなと、とりあえず書いてみました。
原稿5枚という文字数は、いざ書いてみると凄く少ないものでした。少な過ぎて苦労しました。
この年の最優秀賞に輝いたのは『黄いろいぼく』という作品。アスファルトの割れ目に咲いたタンポポの話でした。
私、実をいうと、この初投稿から一年後に若年性脳出血を起こして脳言語野にダメージが残り、その後は7年の間、全く執筆することなく過ごしました。
このままでは書けなくなってしまう!
そう思い、執筆活動の復帰をしようと投稿したのもこの童話賞。その時には確か、JXTG童話賞という名称に変わっていました。
その時に投稿したのが『太陽を追いかけて』という作品。この作品は未公開のまま、今もひっそりと私の手元に保存してあります。
昨年は投稿できなかったので、私の投稿参加は一昨年が最後になっちゃいました。
その時に投稿した作品が『氷河のひまわり』。
『暖かな北国』の初投稿の時には、書き上げたという達成感が凄かったです。
何度も落選を重ねるうちに、書き上げる達成感は、思い通りに描けない自身の力不足感に変わり、勉強させていただきました。
この童話賞は間違いなく私の執筆活動の原点でした。
元々、文章を書くよりも絵を描くことのほうが好きな私だったので、この童話賞に出逢わなかったら執筆に挑戦しようなんて思わなかったことでしょう。
本音を言えば、ずっといつまでも開催して欲しかった童話賞。
ENEOS童話賞様。
ありがとうございました。
長年、お疲れ様でした。