少女と並行世界
プロローグ 再会の日
「絶対君の手を離さない。僕がずっと君を守ってあげるから、約束だよ」
幼い頃こんな事を言った記憶がある、
いつの事かまでは正確に分からない。
おかしな話だが、確かに言ったのに
鮮明には思い出せない。
今の俺は平凡より下気味な高校生。
まぁ幼い頃は自分に自信が持てたんだな。
なんて思ってしまう自分が情けない。
「朝飯食って学校行くか」
こんなことを口に出さないと体を起こせないほどだらけていた。
なんとなく中学の勉強をして、なんの目標も無く家から近いからという理由で高校に入った。
高校で何するわけでも無くテストは赤点ギリギリ。
自分の未来など考えもしない。
その結果がこれだ。
自分に自信が持てる物がなく、ただ生きてるだけ。
もういっそ死んでやろうか。
こんなことを何回思っただろう。
目標がないからこういうことを思うんだろうか。
違うな。努力をしたくないから逃げてるだけだ。
さていつものようにこんなことを考えながら朝飯を食い、学校の支度をした。
「怠いけど学校行きますか」
そう言って家から出ると目の前に幼い頃守れなかった
少女が涙目で佇んでいた。
「兄さん。約束忘れてないよね?」
何故か涙目で可憐な少女は俺を兄さんと呼んだ。
俺は、兄妹などいないはずだ。
思い出そうとすると激しい頭痛がして
目の前が暗くなった。