魔族の思議
魔族達は再び定例会議で集まったが、この前の獣人国を滅ぼす為に起こなった魔物の暴走状態が上手く行かず失敗してしまった。
「どういう事だ。アモス」
「スタンビートでの魔物の数が少なかったと」
「獣王のガルーガの準備も整っておったじゃろ」
「ドアーフ族とエルフの里からも上位の者が討伐に参加しておった」
「情報が、漏れていたのじゃな」
「そればかりでは、無いぞ! 『魔王軍の2柱(ベルゼブブ、アスモテウス)が死んだ』と聞いたぞ! それに『1柱が瀕死の常態だ』と言う?」
「マモン、誰の命令で動いた!」
「猊下の命令と聞き及んで… 」
「馬鹿な! 猊下が、そんな命令するはずが無いじゃろ」
強欲のマモンから話しを聞いた魔王軍序列1位、傲慢のルシファが怪訝な顔で会議の席に座っていた。
「正直に申せ。誰が、魔王軍を動かした!」
「私… 私の名は、魔王軍序列11位のクライストスと申します。私が、密偵より猊下からの密書を受け取りアスモテウス様にお渡ししました」
「誰からその密書を受け取ったのじゃ?」
「確か… 密偵は、魔王軍序列8位のアリサベート様でした。」
「その密書は、何処にある?」
ガチャ
「「おお」」
「ぶはは、死にかけが、何しに来た」
「アモス、口を慎め!」
「お見苦しいですが、ご了承を。この密書の文字は、猊下の字に似せた偽物でした」
「何だと? 誰かが、謀ったと」
「アリサベートじゃな」
「ぶはは、サタン面白い、やれやれー」
「ベルフェゴール、其れをわざわざ言いに来ただけか? 知って居る事を申せ」
「アモステウスが、人間の女を闇落ちさせて連れて参りました。その女は、アーサスとマーリンの知り合いの様でした。ゴホゴホ、そして、アーサスは【呪いの再来】を受け魔人化します。最後に、戦いの中で二頭の神馬を見ました。ゴホッ」
「ベルフェゴール、良く報告してくれた。帰って休め」
「ルシファ様、有り難きお言葉、恐縮至極にご座います」
ガチャ
「アモス!! なぜ言わなかったのじゃ」
「ぶはは、其れは、些細な事だろ。違うのか?」
「貴様、愚弄しておるのじゃなぁ」
「お主ら、いい加減にせよ! アモス! この場では、どんな些細なことでも言うものよ。気をつけよ」
「アモス、2度目はないぞ!」
「ぶはは、怖い、怖い」
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近くの壁に隠れて話を聞いていたアリサベートは、
「チェッ、ベルフェゴールの奴さっさと死んどけや。さあ、逃げるが勝ちやな」
アリサベートは、直ぐにその場を離れ、魔王領に居る戦闘好きの魔人達のグループに猊下の勅命だと嘘をついて『エルフの里とドアーフの国を攻め入る許可が下りたので直ぐに討伐に向かうよう』言い渡した。そして、ドアーフの職人は、『奴隷として武具を造らせるように』と付け加えた。
その後、アリサベートは、魔族領の自分の家で(人間の)アリサに戻り聖教皇国に行くために黒竜のバハロフを呼び出し急いで学園都市まで戻って行った。
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会議が、終わりルシファは、一人でこれ迄の一連の魔王軍の動きについて考えを巡らせていた。
「クライストス、アリサベートの経歴を知っているか?」
「確か、5年前に魔王軍序列8位だったカサドライブ様に勝ったと言って[序列8位の印章]を差し出して魔王軍に加えられた筈です」
「カサドライブは、死んだのか?」
「それが… カサドライブ様は、猊下の命で秘密裏に動いておられると聞いておりますが… 何処に居られるか情報部も定かでありません」
「最後の連絡はいつか覚えておるか?」
「確か、…6年前に『人間と一緒に仕事をしている』と報告が有りました」
「アリサベートは、何柱目だ?」
「其れが、分からないのです」
「本人に確認しなかったのか?」
「いえ、何度もしたのですが… 何時も曖昧にしか仰らず。 情報部の中でアリサベート様と親しくなった者が多く… そのまま処理されたのでは無いかと」
「もう良い、下がれ」
「レビアタン、どう思う?」
魔王軍序列2位のレビアタンは、暫く目を瞑り考えていたが、
「はぁ〜、そうね。 彼女本当に魔人なの? 可笑しいでしょう。序列は、争って得るものじゃないわ」
「確かに」
「ねぇ、猊下にお会いして確かめたら如何かしら?」
「状況の確認をしてから猊下に会うとしょう」
「ルシファ、私もご一緒して良いかしら?」
「好きにせよ」
ルシファは、従僕に王都の行きの準備をさせた。
メリークリスマスっす。
ソロモンさん、もうすぐ三位一体の神がお生まれになります。
何やのん、クリスマスケーキ食べる日でええやんか。
チキンも食べるっすよ。




