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エリザベス恋心 

 アーサスとマーリンは、食事が終わりエリザベスをシキュエルの結界から出す事にした。


「シキュエル、サラマンダー、出て」

(あるじ)、お呼びですか?』

「ん、エリザを出して」

『嬢ちゃん、危ないぜ!」

「サラマンダー、俺が居るから大丈夫だ」

『では、ヒュルーリ』


「…… はぁ〜。(わたくし)、負けましたわ」

「エリザベス、ごめん。俺が、誤解させたんだ」

「アーサス様、嫌ですわ。私だけを見てほしいだけですの」

「それは、出来ない。俺は、マーリンしか見れない。俺は、エリザベスに会う前からマーリンの事が好きだったんだ。初めて好きになった女の子なんだ」

「あら、そうですの?」 


「うん、裸見られた」

「マッ、マーリン!」

「えっと… 覗かれ、ゴホッ、あら、大変でしたわね」

「マーリン、あれは、やましく無いんだよ。綺麗だったから、目が離せなかったんだ」

「ん。知ってる」

「なんですの? お惚気ですの?」


「あっ、いや、そうじゃ無くて。初めから結婚する覚悟が合ったって事なんだ」

(わたくし)の事なんて、『眼中に無かった』と言う事ですのね」

「半分は、かな。タバサと同じ位、エリザベスも見てたよ。俺たち友達だろう」


「ん、エリザも、タバサも、友達」

「其れに、マーリンを傷付けたら、俺は、エリザベスを絶対に許さないよ」

「ふ〜…… どうしたって、(わたくし)では、駄目って事ですわね?」

「友達以上には、慣れない。ごめんエリザベス」


「わっ、 (わたくし)には、時間が必要ですわ。友達ですわね… ええ、友達になれ… あああああああああ」


 エリザベスは、突然、両手で頭を押さえて叫び出した。マーリンは、驚きオロオロしていたのでアーサスは、マーリンの肩を抱き安心させた。


『主、此れは… [呪い]ではないのか?』

『あっ、嬢ちゃん、ヤバイぞ!』

『エクス!』

「はいはーい、なっ、何なのこの魔力?」

「エリザ! エリザ!」


 ああああああああああああ


 エリザベスは、狂ったように叫び、徐々に黒いものが身体中を覆った。


 ぐわああああああああぁぁぁぁ…


 黒いものが徐々に消え、頭から二本の角が生え、黒い目を持った黒い肌のエリザベスが現れた。


「ギャハハハハー、友達ですってー。嫌ですわー。仕方がありませんわ。アーサス様を私の従僕に致しますわー」


「エリザベス!!」

「ダメ、させない」

「サラマンダー、燃やして!」

「あいよ。嬢ちゃん」


 サラマンダーは、体を大きくしエリザベスに襲い掛かったが、エリザベスの手で払われただけで消えてしまった。


「なっ、何だ、あの強さは?」

「ちょっと、あの子、魂を悪魔に落とされたじゃ」

「エクス、どう言う事だ?」

「魂が闇に落とされて黒くなっているのよ!」

「ん、呪い? 契約?」

「多分、両方じゃ無いかしら」

「倒すしか無いのか… 」


 マーリンは、尽かさず魔女のタロットを展開したが、エリザベスの方が一歩速く魔術を放った。


「舞い散れ、【花吹雪】」


 シキュエルは、マーリンを守る為に渦潮の様に旋回してエリザベスの魔術を回避した。其れと同時にマーリンも魔術を放つ。


「切り裂け! タロット【風剣(ウインソード)】」

「守りなさい【闇壁】」


 カンー、カンー、カンー、カンー


 エリザベスは、闇魔術の【闇壁】で魔法を弾き飛ばしたので、アーサスは、同じ闇魔術を使う事を思い付く。


「エクス、【闇纏(やみまとい)】で包み込め!」

「はいはーい、任せて!」

「マーリン、今だ!」

「魂を切り裂け! タロットの【死神(デスゴッド)


 ギヤヤヤヤヤヤヤヤャャャ


 マーリンはエリザベスがエクスの魔術で縛られて動けないのでデスゴッドを召喚し【死神の鎌(デスサイズ)】で【闇纏】ごと切り裂いた。


 エリザベスは、倒れ徐々に霧になって消えた。


「エリザベス、君って人は… 残念だったよ」

「ん、エリザの魂、綺麗になった」

「「えっ?」」


「どう言う事だい? 魂が綺麗になった?」

「まさか、デスサイズで浄化したの?」

「ん、浄化した」


マーリンはアーサスの手を引き歩き出した。


「アーサス、買い物行く」

「マーリン、何を買うのかな?」

「ん、あれが良い」


 マーリンは、近くの雑貨屋で手のひらサイズの子熊(テディベア)の毛皮の縫いぐるみをアーサスに買って貰った。


 そしてデスゴッドからエリザベスの魂を受け取り、そのテディベアの中にエリザベスの魂を入れた。


「あら、何ですの? 私、縮んでますわ」

「エリザ、可愛い」

「本当に、これなら俺も安心だ」

「ななななっ、何ですの? 毛深いですわ?」

「あんた、テディベアになったのよ!」

「なっ、何ですの? 拷問ですの?」

「違うよ。此れなら俺も愛せるかも」

「あら、アーサス様、そうですの。じゃ、このままで宜しくてよ」


「あんた、よっぽどアーサスに好かれたいのね」

「ん、マーリンも」

「今夜もマーリンを愛してあげるよ」

「ううん、要らない」


アーサスは、マーリンから今夜のチョメチョメを拒否されたので、ショックの余り膝から崩れ落ちた。


「あんた、何やってるの? しっかりしなさいな!」


エクスの励ましもエリザベスの『チョメチョメって何ですの?』も聞こえなかった。

エリザがテディベアになりました。

マーリン、よっぽどエリザが好きっすね。

マーリンは、優しい子です。

エリザベスは、面白い子でちゅね。


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