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 疑惑  

 洞窟を見付けてからアーサスとマーリンは、満月の日は秘密の部屋で【ソロモンの鍵】(グリモア)を読んで悪魔についてより知識を得ようとしていた。


 アーサスの許可えてマーリンがタバサを連れて洞窟にやって来た時、タバサがソロモンにグリモアの事を尋ねるか、白骨化した者が誰なのかを知るべきではないかと言ったが、ソロモンに聞く事をアーサスが反対した。マーリンも同意したのでタバサが理由を聞くとアーサスが、ソロモンに悪魔の事を聞いた時に魔族と悪魔は同一で72柱の悪魔が魔界領に住んで今尚、シャローム大陸を脅かしているのだと答えたからだった。


「アーサス君は、ソロモンさんを疑っているの?」

「そうだな、誰も知らない72柱の悪魔を知っているのが疑問だから、かな」

「うん、悪魔の白骨化、偽装?」

「角が無かったらこのグリモアを書いた人と思うものね」

「最初、この白骨化した人の部屋だと思ったんだ」

「彼がソロモンと思うわよね」

「ん、殺人? なぜ?」


 アーサス達は、白骨化した悪魔がソロモンに憑依してる可能性が有るかも知れないのでこの部屋とグリモアの事をソロモンに聞けないとタバサに伝えた。別れ際にタバサは、其れでもソロモンの事を信じたいと言っていたがこの洞窟とグリモアの事は、秘密にしてくれると約束した。


 三ケ月が過ぎ、魔剣学園は後期の授業が始まった。マーリンは、無事編入試験に合格して魔法科クラスに移った。


 トーナメントの優勝後、エリザベスは心が病んで居たけれどソロモンの指示でアリサが彼女の面倒を暫く見てくれたので叙々に回復した。回復後、決勝試合の魔道具による不正をエリザベス自身が告白したので2位だったアーサスが繰り上げ優勝となりエリザベスは、3週間の停学という厳しい処分になった。


 エリザベスが学園に復帰後、マーリンが校舎の裏で何者かに後頭部を強打され、意識が戻ら無いのでソロモンの屋敷で預かる事になった。その日、アーサスはマーリンと校舎の入り口で待ち合わせをしていたが、エリザベスに呼ばれた為に遅れてしまった。その事でマーリンが何者かに襲われたので自分を責めていた。アーサスは、事件以来、殆どマーリンの側に付きっきりで看病していた。


「マーリン、ごめんよ。守るって約束したのに守れなくて。早く目を覚ましくれ、お願いだ」


 学園では、犯人を探していたが、マーリンが精霊を呼びだした様子も魔術を使った形跡が無いので知り合いの犯行では無いかと結論付けていた。しかし、目撃者も証拠も見付かって居ないのでマーリンの意識が戻る事を待っていた。


 その後、エリザベスは、『自分の責任だから犯人を探す』とだけ書いた紙を寮の部屋に残して居なくなってしまった。


誰が犯人なのか?

早く犯人を見つけて欲しいでちゅ。

見つかったら俺は、其奴を殺す!

アーサス君、それだけはダメですよ。

そうっす。犯人の犯人になるっすよ。


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