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エリザベス 

 決勝戦から3日後、マーリンとタバサは、ソロモンに呼ばれて居館の温室でエリザベスの事について話し合っていたら、魔力の枯渇状態から復活したアーサスが飲み物を持って顔を見せに来た。


「マーリン、タバサ、心配かけたね」

「アーサス君、もう大丈夫なの?」

「2日寝たら、魔力満タンに、ね」

「ん、元気そう」


「アーサス、フェンリルの名、[リルン]どう?

「リルンか、んん、良いね」

「リルンっすか。呼び易いっすね」 

「可愛い名前、ふふ」


 フェンリルの名前付けで盛り上がった後、ソロモンは、タバサからエリザベスの状態が悪いと聞いたのでアーサスにも話を聞く様に勧めるとアーサスも試合の前にエリザベスが控室に来て何時もの感じでは無かったと皆に伝えた。


 タバサは、エリザが試合後直ぐに帰ってしまったので寮に会いに行ったら『もう少しでしたわ。もう少し、もう少しでしたのに』と口惜しそうにずっと一人で繰り返し呟いていたので可笑しいと感じていた。


「エリザの【闇黒牢】は、どんな魔法だった?」

「あれは、やばいって感じた。誰かに引っ張られるって思った」

「何か聞いた事あるっすね 【闇黒牢… 闇黒、牢… 屋?】あっ、結界かっ!【結界闇黒牢】禁忌の魔術っすね」

「ちょっと、待ってください。エリザが魔術?」

「ん? 無理」

「だよね。 魔女の森でも『魔術を使えるのは一握りの魔女だけだ』って、ばば様が言っていました」

「魔力量が桁外れ」

「そうっすよね。魔術は、魔法より複雑な魔法陣を描くっすから」

「エリザベス、魔法陣つかてなかったぞ!」

「うん」

「ほぇ〜、 魔族と… 同じ、っす」

「「えっ?」」

「ん?」


 アーサスは、ソロモンから[魔族]と言う言葉を聞き、ショックで全身の力が抜け膝を突いてしまった。其れを見たマーリンは、驚きアーサスに駆け寄り自分も膝を突いてアーサスの顔を覗いた。


「ん? 枯渇?」

「マーリン… 」

「ん? なに?」

「見たんだ… エリザベスの目が真っ黒になるのを」

「何すか! 何時っすか!」

「【闇黒牢】を唱える前」

「そっ、そんな… エリザが… 信じられない」

「エリザに会う」

「駄目っすよ」

「マーリンは、駄目だ!」

「ん? なぜ?」

「それは…… 」

「僕が、会うっす」

「ソロモンさん、私も一緒に会います」


 ソロモンは[魔族]について少し調べるから待つ様にタバサに言い、マーリンには理由(嫉妬の事)はまだ言えないが、しばらくエリザベスには、会わない方が良いと忠告した。





リルン良かったな、マーリンが付けてくれたんだぞ

うん、ボク嬉しい! マーリン 大好き!

やらんぞ!

グルルー、じゃ、ママって呼ぶ〜

俺がパパで、マーリンがママか?

アーサス、なに脳内想像してるっすか?

あ、いや、その... プシュ〜

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